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インタビュー

2011年のアデル現象を考える(1)――ルーツから紐解く、振り幅の広いオーソドキシー

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2011年12月14日 18:00

更新: 2011年12月14日 18:00

ソース: bounce 339号(2011年12月25日発行号)

文/出嶌孝次



例えばアレサ・フランクリンやエッタ・ジェイムズ、ロバータ・フラック、キャロル・キングあたりを引き合いに出しておけば非常にルーツとしてはもっともらしいが、88年生まれの彼女にとっては90〜00年代の音楽も等しく〈グッド・オールド・ミュージック〉であることをお忘れなく。本人はジル・スコットやデスチャ、アリーヤなんかを聴いて育ってきた、そういう世代である。また、少女時代の彼女を芸能の世界に喚起したのはスパイス・ガールズで、ローティーン時代に観たピンクのライヴには特に感銘を受けたのだという。

それが“Don't Let Me Get Me”を輩出して普遍的な歌心に開眼した『Missundaztood』期のピンクだというのもわかりやすいが、つまりアデルの音楽的なルーツはよく言われがちなソウルとロックの滋養を云々とかいう地平ではない部分にあるのだ。そんなわけで、サム・クック“That's It, I Quit, I'm Movin' On”からキュアーの名曲“Lovesong”まで、英国っ娘らしいカヴァーの選曲にも深く納得させられるのである。

 

▼文中に登場したアーティストの作品

左上から、ロバータ・フラックの最新ベスト盤『Love Songs』(Warner UK)、ジル・スコットの2011年作『The Light Of The Sun』(Blue Babe/Warner Bros.)、ピンクの2002年作『Missundaztood』(Arista)、サム・クックのベスト盤『Greatest Hits』(RCA)、キュアーの89年作『Disintegration』(Polydor)

 

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