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インタビュー

寺久保エレナ

カテゴリ : インタヴュー

掲載: 2010年06月24日 22:12

更新: 2010年06月24日 22:30

ソース: intoxicate vol.86 (2010年6月20日発行)

interview & text : 馬場雅之(タワーレコード本社)

世界はエレナを待っている

「ジャズをやっているとどこの国の人とでも、ひとつの音楽を作れて、演奏中の会話がどんどん弾んでどんな風になってゆくか予測がつかない。そんなスリリングな部分が楽しいですね」。寺久保エレナ。この名前がジャズ・ファンにじわじわと知られ始めたのはこの数年の話ではなく、現在18歳の彼女がまだ小学生だったころだ。9歳の時、親戚のおじさんからもらった人形がもっていた楽器がサックスだった。それから見に行ったのがジャズのビッグバンド。フロントにいるサックスのセクションのその姿があまりにもカッコ良く、彼女は迷うことなくサックスを手にする。

「小学校5年生の時にパーカーの本をもらって練習するようになってジャズを始め、だんだんアドリブにも興味が出てきて、本格的にソロを学んだのが中学の時でした。札幌にあったジュニア・ジャズ・オーケストラに入ってベイシーの曲をやったり」。バークリーのサマー・プログラムにはここ3年毎年参加し、昨年は優秀者ばかりを集めて行われたテリ・リン・キャリントンのクラスに入り、本場のハードなレッスンを経験。

「クラスはみんな自分と同い年ぐらいでしたが、上手くて当たり前みたいな人ばかりで、すごく勉強になりました。そういう中で、コード進行もないまま、『こんな風に行きます、ワン・ツー・スリー!』でいきなりみんなの前でライヴやったり。でも一番難しいのは…英語だったかな(笑)」。そしてナベサダ、山下洋輔ら大御所ジャズ・ミュージシャンとの共演も経て、待望のリーダー・アルバム『NORTH BIRD』を完成、ついに本格デビューとなった。NY録音のこのアルバムにはケニー・バロン、クリスチャン・マクブライドら、NYの大物ミュージシャンが参加。

「初めてのリーダー・アルバムだったので、相手はみんなすごいミュージシャンでしたけど、言いたいことははっきり伝えて、直してほしいところなど細かい指示を出しました。特にケニー・バロンさんはそれに答えてしっかり練習してきてくれたりして、おかげで納得のいくものになりました」。選曲もジャズ通から一般のファンにも配慮した彼女のベスト・チョイスのスタンダード等のジャズ・チューンに加え、山下洋輔が書き下ろしたタイトル曲、そして彼女の2曲のオリジナルが目を引く。

「山下さんの曲はいただいた譜面を地元のバンドでやってみて、すごくいい曲だなと思いました。出だしのメロディは私の名前をあてはめて〈♪エレ~ナ、エレ~ナ〉というイメージなんだそうです。自分のオリジナル2曲、《ティム・タム・タイム》は10分ぐらいで書けてしまった明るい曲ですが、反対に《ライク・ザ・サンライト》はストーリー性のある壮大な曲をと思い、けっこう時間をかけて作りました。曲をつくることは好きなほうです」

まだスタート・ラインだが将来的には活動の拠点はアメリカ、そして目標は世界。可能性は大いにあり。エレナはジャズ、ジャズはエレナ。そんな時代がきっと。

 

『寺久保エレナ・デビューアルバム「NORTH BIRD」発売記念ツアー』

7/30(金)六本木・Alfie
8/5(木)京都・Live Spot RAG
8/6(金)名古屋・STAR EYES
8/7(土)東広島・Black&Tan
8/8(日)大阪・Mister Kelly’s

7/16(金)『サッポロシティジャズ 2010』
9/5(日) 『東京JAZZ 2010』

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