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インタビュー

80kidz(2)

勢いでやっていく感じだった

 京都でDJとして表現する場を探していたJUNが、SECOND ROYALのイヴェントでDJのMAYUと出会い、その後で東京にいたAli&と合流して80kidzは結成された。彼らはまずDJトリオとして2枚のブート・ミックスCDを発表し、現場感を見せつけた後で制作活動を開始している。ディストーション&カットアップ・サウンドを前面に押し出し、2008年には前述の“Disdrive”を収録したミニ・アルバム『Life Begins At Eighty』やTHE LOWBROWSとのスプリット・シングルを発表。当初からパーティーを主催し、昨年末には主宰レーベル=Kidz Rec.でのコンピ盤も発表している彼らだが、これは〈エレクトロ〉をとりまく状況の海外との差異に対するリアクションでもあったという。

「クラブ・ミュージックに関しては、日本だと本当に若い世代が出にくい。ひょっとしたら、僕らがいちばん下の世代かもしれないし。でも、海外では20歳以下のトラックメイカーが12インチを出したりしていますよね。そういう意味で、何とか健康的な状況にしたいなと思って(レーベル運営を)やっている部分はあります。日本だと2006年から2007年の初期くらいのエレクトロ・パーティーっていうのは、若い世代がモデュラーとかの動きを見ながら、〈俺らが国内のシーンでエレクトロをやってくんだ!〉っていうムードがあったし、みんなバックボーンとか武器もないけれども、勢いでやっていこうという感じだった。ただ、2007年の夏にジャスティスの『†』が出たあたりから、それぞれが細分化していった感じはあります」(Ali&)。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2009年05月07日 16:00

更新: 2009年05月07日 17:27

ソース: 『bounce』 309号(2009/4/25)

文/リョウ 原田