ファジル・サイ 『シューベルト&ベルク:ピアノ・ソナタ』 SACDハイブリッド/CD 2026年3月18日(国内盤)20日(輸入盤)発売

ロマン派の終焉とモダニズムの誕生!ファジル・サイが描く、シューベルトの告別とベルクの革新を結ぶ魂の対話。
国内盤(SACDハイブリッド)
※国内盤のみSACDハイブリッド盤仕様
輸入盤(CD)
■作品詳細
ファジル・サイは、ロマン派の幕開けと終焉を象徴する、対照的な2つのウィーンのソナタを並置した。シューベルトの《ピアノ・ソナタ 第21番》は、1828年に死の直前で書かれた4楽章からなる壮大な絶筆である。対して、1909年に発表されたアルバン・ベルクの《ピアノ・ソナタ 作品1》は、単一楽章の簡潔な形式の中に抒情性を湛え、モダニズムの到来を告げる一作。
31歳でこの世を去ったシューベルトについて、サイは「この最後のソナタには、別世界や宇宙との繋がりを感じさせる天上的な響きがある」と語る。そこには現世との別離に伴う深い悲しみだけでなく、生への喜びや生命力、情熱、そして反抗心までもが共存しているという。また、長調で悲しみを、短調で喜びを表現するというシューベルト特有の語法が、変ロ長調の本作にも色濃く表れていると分析する。サイはパンデミックの最中にこの曲を深く掘り下げて録音しており、その抒情的な本質と特有の空気を捉えるに至った。
一方、ベルクのソナタについては、15歳で出会い、そして学生時代の《ヴォツェック》の分析を通じて、その音楽世界に強く惹き込まれたと述べている。この作品はロ短調を基調としながらも大胆に無調へと踏み出しており、短編ながらオペラの一場面のような劇性を備えている。ピアノをオーケストラのように響かせ、色彩と緊張感に満ちた、極めて美しい作品。
(ワーナーミュージック)
■収録曲
ベルク:ピアノ・ソナタ ロ短調Op.1
シューベルト:ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D.960
【演奏】
ファジル・サイ(ピアノ)
【録音】
2024年8月6-9日、トルコ、イズミル、アフメト・アドナン・サイグン・アーツセンター
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カテゴリ : ニューリリース | タグ : 高音質(クラシック) SACDハイブリッド(クラシック)
掲載: 2025年12月26日 13:00