三浦謙司『ハイマート/故郷 - ベートーヴェン、シューマン、ブラームス』2026年1月21日(国内盤SACDハイブリッド)23日発売(輸入盤CD)
ベルリンに拠点を置くピアニスト、三浦謙司。待望のセカンド・アルバム。
ベートーヴェン、シューマン、ブラームスを演奏したオール・ドイツ・プログラム!
自らが選び取った故郷、ドイツから綴る音の手紙
国内盤SACDハイブリッド
※国内盤は、WPCS-13884 SACDハイブリッド仕様で、ボーナストラック付
輸入盤CD
三浦謙司の待望のセカンド・アルバム『Heimat/故郷』は、オール・ドイツ・プログラム。
Heimat(ハイマート)とはドイツ語で「故郷」のこと。日本に生まれ、その後、アラブ首長国連邦、イギリス、そしてドイツと4カ国に住んだ経験のある三浦謙司が、“故郷”という概念について、音楽を通じて掘り下げている。三浦が問いかける「Heimat」とは単に地理的な事柄ではなく、人生の歩みの中で様々な出会いを経て自分で選び取る心の居場所。ドイツに住み、そして父親となったことがドイツという国への意識を変え、ドイツ音楽への愛情を再発見したのだと三浦は語っている。ドイツで音楽を学び音楽活動を続け、さらにパーソナルな視点が加わった、三浦ならではの音楽世界がここにある。
本アルバムに収録されているのは、アイコニックなドイツ生まれの作曲家の作品だ。三浦自身が「Heimet」といかにして向き合ってきたのかを、音楽を通じて表現している。メインとなるプログラムは、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 《熱情》、シューマン《子供の情景》、そしてブラームスの晩年の傑作《7つの幻想曲》。録音は、ベルリンの伝統と歴史のある名スタジオ、テルデックス・スタジオで行われた。
三浦は、ドイツ音楽には「心の奥底を震わせるような親密な感情が力強く宿っている」と言う。ベートーヴェンの《熱情》に込められた力強い探求と激しい感情。シューマンの《子供の情景》では、愛する子供を見守る親の眼差しで世界を見つめ直し、作品に繊細な優しさと温もりが加わった。そしてブラームスの《7つの幻想曲》の深い内省へと続き、聴き手を「Heimatとは」を問いかける旅へと導いていく。
国内盤のみボーナストラックとして、ドイツ・ロマン派の傑作小品2曲、ブラームスの《ワルツ》そしてシューマンの《ロマンス》も収録。国内盤はSACDハイブリッド盤として、輸入盤に先駆けて発売。国内盤ブックレットには三浦謙司による日本語コメントを掲載。
(ワーナーミュージック)
【収録曲】
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調《熱情》作品57
シューマン:《子供の情景》作品15
ブラームス:《7つの幻想曲》作品116
ブラームス:《子守歌》作品49-4 (アルフレッド・コルトー編)
【演奏】
三浦 謙司(ピアノ)
【録音】
2025年3月4-7日、ベルリン、テルデックス・スタジオ
※ 国内盤のみ、ボーナストラックとして、ブラームスの《ワルツ 変イ長調》そしてシューマンの《ロマンス 作品28-2》を収録。この2曲は、輸入盤には収録されず、国内盤およびデジタル配信盤のみに収録。『Heimat』日本国内盤は高音質のSACDハイブリッド盤として発売。国内盤ブックレットには三浦謙司による日本語コメントを掲載。(輸入盤は欧文のみ掲載)
<プロフィール>
三浦謙司は、英国のピアニスト・マガジンにて「2023年最も注目の5人のピアニスト」に選出され、その卓越した表現力と独自の音楽性で国際的に高く評価されている。2019年、マルタ・アルゲリッチ審査委員長のもと開催されたロン=ティボー国際コンクールにおいてグランプリおよび3つの特別賞を受賞し、その名を世界に知らしめた。以降、ベルリン・フィルハーモニー、パリ・ラジオ・フランス・オーディトリアム、モスクワ国際音楽ハウスなど、主要な演奏会場にて演奏を重ねている。
これまでにフランス国立管弦楽団、東京交響楽団、モスクワ・ヴィルトゥオージ、日本フィルハーモニー交響楽団といった著名オーケストラのソリストとして出演し、ウラディーミル・スピヴァコフ、ガボール・タカーチ=ナジ、ユベール・スダーン、ピエール・ブルーズ、ガブリエル・フェルツ、イエスコ・シルヴェント、カーチュン・ウォンといった指揮者と共演。室内楽奏者としても積極的に活動しており、アミハイ・グロス、アンドレアス・オッテンザマー、ヴェロニカ・エーベルレら著名音楽家との共演歴を有している。
デビューアルバム『Identity』(ワーナークラシックス、2022年)は高い評価を受けており、2026年1月に第2作のリリース。
兵庫県神戸市出身。4歳よりピアノを始め、ロンドン及びベルリンで研鑽を積み、豊かな表現力と独創性を培った。ベルリン・ハンス・アイスラー音楽大学にてエルダー・ネボルシン氏に師事し、修了後は同大学の教員として後進の育成に尽力している。
第4回マンハッタン国際音楽コンクール金賞受賞、第1回Shigeru Kawai国際ピアノコンクール優勝、第9回浜松国際ピアノコンクールで奨励賞及びにAAF賞を受賞。文化庁長官表彰(国際芸術部門)及び神戸市芸術文化特別賞を受賞。
カテゴリ : ニューリリース | タグ : 高音質(クラシック) SACDハイブリッド(クラシック)
掲載: 2025年11月21日 00:00