テューレック~バッハ:ゴルトベルク変奏曲、平均律クラヴィーア曲集、Ens.アンテルコンタンポラン~ベリオ:セクエンツァ タワレコ限定 2025年7月30日発売
UNIVERSAL×TOWER RECORDS ヴィンテージ+plus シリーズ 最新作(CD)
「タワーレコード渋谷店30周年記念企画」
ロザリン・テューレックと、ベリオの 3タイトル
“VINTAGE COLLECTION +plus"Vol.35
“ゴルトベルク"と"平均律" 珠玉のバッハ2点と生誕100年記念のベリオを復刻
CD
1. ロザリン・テューレック/J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲(1998年録音) (2枚組)
2. ロザリン・テューレック/平均律クラヴィーア曲集全2巻(1953年モノラル録音) (4枚組)
3. アンサンブル・アンテルコンタンポラン/ベリオ:セクエンツァ(1994-96年録音) (3枚組)
阪田知樹氏(1,2)他による新規序文解説付
オリジナル・ジャケット・デザイン使用(一部)
2025年7月30日(金)リリース予定 <渋谷店先行販売日7/26(土)>
企画・販売:TOWER RECORDS
制作・発売:ユニバーサル ミュージック合同会社
ユニバーサル ミュージック保有音源の中から貴重音源をリリースする『タワーレコード“ヴィンテージ・コレクション+plus"』シリーズ最新第35弾は、2023年10月にリリースしましたイングリット・ヘブラーの追悼企画以来の発売となります。今回、タワーレコード渋谷店30周年企画としまして、再度話題となっているロザリン・テューレック(1914-2003)のバッハ2作品に加え、生誕100年となるイタリアの現代作曲家、ルチアーノ・ベリオ(1925-2003)の代表作でもある「セクエンツァ」をリリースします。テューレックの2作は約25年前に発売されて以降、国内盤で再発されておらず、今年ブームの再燃となってから特に再発の要望が高いものでした。ベリオも同様で、発売当時初めてDGで集成された「セクエンツァ」として話題となっていた音源です。今回、それぞれ渋谷店に相応しい音源として、30周年企画の一環として発売する運びとなりました。いずれも前回発売時の貴重な解説を掲載し、加えて新規の序文解説も収録しています。価格も従来より大幅にお求めやすくなりました。注目の作品群です。
尚、この企画の趣旨としましては、復刻アイテムはそれぞれ個性ある名盤ばかりであり、現代にリメイクし再注目することでこれらの音源が本来有していた価値を再発見すること、もしくはそれ以上の輝きを見出すことも復刻の目的としています。本来、廉価盤では成し得ない解説書の充実含め、幅広く聴いていただきたいアルバムを今回も取り揃えました。
~『タワーレコード“ヴィンテージ・コレクション・プラス"』(TOWER RECORDS VINTAGE COLLECTION +plus)では、これまでのコンセプトを踏襲しつつも、デザインを一新し、オリジナル重視(アートワーク使用の増加、古いマスター音源はできる限り新規に)の姿勢はそのままに、音質の向上と価格の見直しを行っております。セットものはこれまでよりお求め安い価格設定としました。
*尚、下記商品の仕様、発売日等は予告なく変更する場合がございます。
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988)/ロザリン・テューレック
[PROC2434/5 (2CD) 1,980円(税込)] POS: 4988031773048
CD
【収録曲】
ヨハン・セバスティアン・バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988
<CD1>
アリア、第2変奏-第15変奏
<CD2>
第16変奏1-第39変奏、アリア
【演奏】
ロザリン・テューレック (ピアノ)
【録音】
1998年3月 ハンブルク
【原盤】
Deutsche Grammophon
【Original Recordings】
Executive Producer: Dr.Marion Thiem、 Recording Producer: Helmut Burk
Tonmeister (Balance Engineer): Stefan Flock、 Editing: Helmut Burk
【First Release】
459599-2
<タワーレコード渋谷店30周年記念企画>テューレックが最後に遺した1998年収録のスタジオ録音盤が初出時以来待望の国内盤再発。阪田知樹氏による新規序文解説付!
バッハのスペシャリストと評されたロザリン・テューレックは1914年にシカゴに生まれ、9歳で公開リサイタルを開催するほどの早熟振りでした。その後ジュリアード音楽院で学んだ後、アメリカ各地でコンサートを行うなど幅広く活躍し、1957年にはヨーロッパにもデビューしています。ピアノ以外でもチェンバロや電子楽器にも興味を持ちテルミンも演奏するなど、鍵盤楽器に対して多彩な面も持ち合わせていました。7種の録音がある「ゴルトベルク変奏曲」でも、チェンバロでの演奏を1種残しています(‘70年代終わりのCOLUMBIAへの録音)。コンサート・ピアニストと並んで後進の育成にも尽力し、母校のジュリアード音楽院での長く教壇に立ちました。また、彼女のバッハ演奏は同業のピアニストに与えた影響も大きく、非公式ながらもグールドが唯一、演奏を参考にしていたことも一部で知られています。録音もバッハを中心に多数残されており、VAIレーベルに私的に録音した「ゴルトベルク変奏曲」が後にCD化されて以降、世界中のバッハ愛好家たちが彼女の存在に気付き、その後'90年代に一大ブームを巻き起こしました。近年でも2025年1月に日本のテレビで特集されて以降、ブームが再燃している状況にあります。
このDGへのデビュー盤となった1998年録音の「ゴルトベルク変奏曲」の発売は上記一大ブームがきっかけとなったとは言え、テューレック自身の集大成とも言える重要な音源です。1999年に発売されると世界中で大きな話題となりました。84歳にしてDG初録音となったこの盤でライヴも入れると通算7回目の録音であること自体驚きですが、その全てに対し驚異的な演奏が行われています。テューレックのバッハ演奏には派手さは一切無縁で、ゆったりとした悠久の流れさえ感じさせます。さらに一歩踏み込んだ深く瞑想的な演奏と共に、細部まで行き届いた繊細さを持ち合わせているのが素晴らしく、彼女の演奏における大きな美点でしょう。20代前半でバッハの主要作品を何度も取り上げたテューレックは、若くしてバッハの権威と言えるだけの実績を既に残していました。生涯をバッハの研究と後進の育成にも力を費やした彼女のバッハ演奏の重要な軌跡が、これらの「ゴルトベルク変奏曲」の7回にわたる録音にも残されています。1947年に最初のセッション録音をピアノで行い、モノラル末期にはEMIにも収録、ステレオ期に入り'70年代後半にはチェンバロでCOLUMBIAに録音し再度ピアノで'80年代初めにセッションで収録、その後私的に録音した音源が後年VAIレーベル等でリリースされ世界中のバッハ愛好家を驚かせました。その後も'90年代半ばのサンクト・ペテルブルクでのライヴ音源を経て、1998年にDGに収録されたのがこの7回目の最後の録音です。演奏時間は5回目のVAIへの私的なセッション録音を除いては全て80分以上と、他のピアニストと比較し非常に長く、DG盤ではさらに91分となっています。ゆったりとしたテンポながらも演奏は絶妙な強弱のバランスとペダリング、そして深く楽曲を掘り下げた故の表情の多彩さが聴き取れ、一度聴いたら離れれなくなるほどの完成度に驚くでしょう。そこにあるのは紛れもない「芸術」の極致であり、聴き手を感動させる演奏が詰まっています。今回の復刻は国内盤では1999年以来の再発となりますが、初出時に収録されていたテューレック自身の解説も収録してありますので、資料的にも注目です。尚、今回の販売価格は初出時より半額以下となっており、お求めやすくなっています。
今回、初出時の各曲解説の再掲に加え、新規で著名なピアニストである阪田知樹氏による序文解説を掲載しました。必読の内容です。また、ジャケット・デザインもオリジナルのものを採用しています。
※ オリジナル・ジャケット・デザイン使用
※ スリムケース仕様
※ 解説:阪田知樹氏(新規序文解説) 、ロザリン・テューレック(木村博江氏訳)他、作品解説含む解説書合計20ページ
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集全2巻 ~48の前奏曲とフーガ (2025年マスタリング)/ロザリン・テューレック
[PROC2436/9 (4CD) 3,300円(税込)] POS: 4988031773055
CD
【収録曲】
ヨハン・セバスティアン・バッハ:平均律クラヴィーア曲集
<CD1>
第1巻 前奏曲とフーガ 第1番-第14番 BWV846-859
<CD2>
第1巻 前奏曲とフーガ 第15番-第24番 BWV860-869
第2巻 前奏曲とフーガ 第1番-第4番 BWV870-873
<CD3>
第2巻 前奏曲とフーガ 第5番-第14番 BWV874-883
<CD4>
第2巻 前奏曲とフーガ 第15番-第24番 BWV884-893
【演奏】
ロザリン・テューレック (ピアノ)
【録音】
1953年5月 ニューヨーク(モノラル)
【原盤】
米Decca
【Original Recordings】
Recording Producer: Cy Rady、 Artistic supervision: Alfled Kaine、 Balance Engineer: Mark Buecker
【First Release】
DX-127(Book 1), DX-128(Book 2)
<タワーレコード渋谷店30周年記念企画>米デッカへの1953年録音盤を、本国アナログ・マスターを使用し2025年最新マスタリング。阪田知樹氏による新規序文解説付!25年振りの再発。今回、ジャケットにはLP初出時のデザインをCD化以降初めて採用!
バッハのスペシャリストと評されたロザリン・テューレックは1914年にシカゴに生まれ、9歳で公開リサイタルを開催するほどの早熟振りでした。その後ジュリアード音楽院で学んだ後、アメリカ各地でコンサートを行うなど幅広く活躍し、1957年にはヨーロッパにもデビューしています。ピアノ以外でもチェンバロや電子楽器にも興味を持ちテルミンも演奏するなど、鍵盤楽器に対して多彩な面も持ち合わせていました。7種の録音がある「ゴルトベルク変奏曲」でも、チェンバロでの演奏を1種残しています(‘70年代終わりのCOLUMBIAへの録音)。コンサート・ピアニストと並んで後進の育成にも尽力し、母校のジュリアード音楽院での長く教壇に立ちました。また、彼女のバッハ演奏は同業のピアニストに与えた影響も大きく、非公式ながらもグールドが唯一、演奏を参考にしていたことも一部で知られています。録音もバッハを中心に多数残されており、VAIレーベルに私的に録音した「ゴルトベルク変奏曲」が後にCD化されて以降、世界中のバッハ愛好家たちが彼女の存在に気付き、その後'90年代に一大ブームを巻き起こしました。近年でも2025年1月に日本のテレビで特集されて以降、ブームが再燃している状況にあります。
このアルバムはテューレックが30代終わりの1953年に米Deccaレーベルへ収録したもので(現在レーベルはDGに移行)、CD化はテューレック・ブームが頂点に達した2000年に初めて行われました。モノラルで収録されたこの「平均律」は、1966年には疑似ステレオ化されジャケットも変更となっていましたが、その後は再発されていませんでした。'70年代に米Deccaがクラシックから撤退したことも理由にあるかも知れません。尚、テューレックは「ゴルトベルク変奏曲」に関しては7種の録音が存在しますが、「平均律」はこの音源含め2種存在しているのみです(他は1976,77年BBCへの録音)。演奏は他のバッハと同じく、ゆったりとして瞑想的でありながらも細部まで明瞭化された構成が見事で、後の演奏と解釈は一貫しています。演奏時間も4枚組で計約300分弱と長めのため、第1巻と第2巻で各2枚では収録できず、CD2の末尾から第2巻が始まっている点はご容赦ください。尚、2000年発売の初CD盤では編集された独自のジャケットが採用されていましたが、今回は初出時のオリジナルLPのジャケット・デザインをCDでは初めて採用できました(第1巻のみ)。今回の販売価格も前回時より約1/3強となっています。また、解説書はCD時と同じ内容を掲載し、その中にはこのCDリリース時にテューレック自身が執筆したこのアルバムに関しての所感や曲目解説が収録されていますので、資料としても貴重です。音源に関しては従来のCDと異なり、2010年に本国のオリジナル・アナログ・マスターテープからハイレゾ化されたマスターを基に、今回の発売のために2025年に最新でマスタリングを行っています。
尚、今回のCD化に関してのプロセスは従来のこのVINTAGE COLLECTION+plusシリーズと同様、アナログ録音に関しては本国のオリジナルのアナログ・マスターテープより96kHz/24bit、もしくは192kHz/24bitでデジタル化を行った後、最新で最小限のマスタリングを行いました。従来盤や輸入盤BOXセットとは異なる、解像度が高くマスターテープに忠実な最新の音質をお楽しみください。今回、既発の各曲解説の再掲に加え、新規で序文に著名なピアニストである阪田知樹氏による解説を掲載しました。必読の内容です。また、今回のジャケット・デザインはオリジナルの米DeccaのLPジャケット(第1巻)のものを採用しています。
※ モノラル録音
※ オリジナル・ジャケット・デザイン使用(一部)
※ マルチケース仕様
※ 一部オリジナル・アナログ・マスターテープに起因するノイズ等があります。ご了承ください
※ 解説:阪田知樹氏(新規序文解説)、ロザリン・テューレック(木村博江氏訳)、磯山雅氏(作品解説)、作品解説含む解説書合計34ページ
ベリオ:セクエンツァ/アンサンブル・アンテルコンタンポラン
[PROC2440/2 (3CD) 2,640円(税込)] POS: 4988031773062
CD
【収録曲】
ルチアーノ・ベリオ:セクエンツァ
<CD1>
セクエンツァ I-VI
<CD2>
セクエンツァ VII-X
<CD3>
セクエンツァ XI-XIII, IXb
【演奏】
ルイザ・カステラーニ(ソプラノ)/ガブリエーレ・カッソーネ(トランペット)
エリオット・フィスク(ギター)/テオドーロ・アンツェロッティ(アコーディオン)
アンサンブル・アンテルコンタンポラン
ソフィー・シェリエ(フルート)/フレデリック・カンブルラン(ハープ)
フロラン・ボファール(ピアノ)/ベニー・スラチン(トロンボーン)
クリストフ・デジャルダン(ヴィオラ)/ラースロー・ハダディ(オーボエ)
ジャンヌ=マリー・コンケール(ヴァイオリン)/アラン・ダミアン(クラリネット)
パスカル・ガロワ(ファゴット)/クリスティアン・ワース(アルト・サクソフォン)
【録音】
1994年10月、1995年6月、12月、1996年7月 パリ
【原盤】
Deutsche Grammophon
【Original Recordings】
Recording Producer and Tonmeister (Balance Engineer): Helmut Burk
Recording Engineers: Jürgen Bulgrin、Klaus Behrens、 Editing: Helmut Burk
【First Release】
457038-2
<ベリオ生誕100年&タワーレコード渋谷店30周年記念企画>1998年時点での《セクエンツァ》全13曲を収録した画期的アルバムが初出以来の再発!新規序文解説付
2025年に生誕100年を迎えた戦後イタリアを代表する現代作曲家、ルチアーノ・ベリオ(1925-2003)が終生取り組み続けた偉大なモニュメントである「センエンツァ」。1998年にドイツ・グラモフォンによって初めてまとまった形で集成・発売されたアルバムが、今回の記念イヤーに際し、価格も初出時の約1/3となって再登場します。「セクエンツァ」はどの曲も非常に演奏難易度が高い曲のため、従来は楽器毎に技術力の高いソリストが単発で録音している状況でしたが、このDG盤では、優秀な奏者を集めており現代音楽にも適性のあるアンサンブル・アンテルコンタンポランのメンバー(一部、ソプラノとトランペット、ギターとアコーディオンは別のソリスト)によって統一された高い演奏技術で収録されているのが特徴で、発売時はそのクオリティの高さでも話題となりました。国内盤では1998年以来久しぶりのリリースとなります。今回の再発にあたっては、初出時のベリオ自身による概要解説と、曲毎による作品解説&演奏者プロフィールをそのまま再現しました。また、新規で序文解説も掲載してあります。
「センエンツァ(Sequenza)」は1958年から2002年まで制作された独奏楽器のための曲で、渡航先のアメリカで接した電子音楽に影響を受け1953年から暫くテープ音楽を制作した後、'50年代終わりからは声や独奏楽器のための曲を集中的に作曲した時期より制作を始めた作品群で、2002年までに14曲が残されました。1998年にリリースされたこのDG盤は当時まで作曲された13曲が収録されています(セクエンツァ IX は、クラリネットのためのIXaと、アルト・サクソフォンのためのIXbの2曲を収録)。そのため、2002年作曲のチェロのための〈セクエンツァXIV〉は収録されておりませんのでご了承ください。作品はいずれも各楽器の限界を超えた超難度の作品ばかりですが、そこにベリオ独自の作風が見られ、いずれも興味深いです。これらベリオ作品により各楽器の可能性が大いに高まり、その後の作風に影響を受けた作曲家も居ました。現代音楽の歴史上でも重要な試みのひとつとして、生誕100年を機に、再評価が進むことを期待します。
尚、今回、初出時の各曲解説の再掲に加え、新規で渋谷店スタッフによる序文解説を掲載しました。また、ジャケット・デザインもオリジナルのものを採用しています。
※ オリジナル・ジャケット・デザイン使用
※ マルチケース仕様
※ 解説:宇野澤友樹(渋谷店)(新規序文解説)、ルチアーノ・ベリオ(佐藤みどり氏訳)、作品解説含む解説書合計26ページ
カテゴリ : タワーレコード オリジナル企画 タワー限定 ニューリリース
掲載: 2025年07月04日 12:00