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フルトヴェングラー/ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲(メニューイン共演 1947年)&交響曲第1番(1952年)(SACDハイブリッド)

フルトヴェングラー

歌心―メニューイン、気迫―フルトヴェングラー。
ヴァイオリン協奏曲は「彼等のベストを尽くした名演」(宇野功芳)。
「レコ芸」特選となった永遠の名盤、SACDハイブリッド化!

メニューインがフルトヴェングラーと組んで録音したベートーヴェンは3種ありますがが、「彼等のベストを尽くした名演」(宇野功芳)がこれです!
「手兵のベルリン・フィルを指揮し、本拠地のベルリンにおける定期公演ということで、フルトヴェングラーの気持ちがまるで異なる。その心の張りがメニューインに乗り移り、スランプにあえぐ彼から実力以上のものを引き出したのがこのCDなのである。第1楽章ではアインガングから魂が高く羽ばたくような音と表現が聴かれる。音色には溢れるような艶があり、歌に満ちているが、そこに人為的なものはいっさいなく、自然界の一つの現象のように聴こえる。とても人間が弾くヴァイオリンとは思えず、崇高な感じさえするのである。録音のせいか、最弱音が強くなっているが、充分に繊細な表現が伝わって来、哀しくなるほどのディミヌエンドが印象的だ。展開部が良い例で、決してセンチメンタルな演奏ではないのに、あまりの美しさと心のこめ方の一途さに、聴いている方が哀しくなってしまうのである。それは常に高みに向おうとする心なのだ。どの一部をとっても魂の音楽であり、その真実が音楽美として表われ出てくる。
カデンツァ(クライスラー作)がまたすばらしい。この情熱、この気迫、メニューインは完全に昔の天才少年時代に戻っており、クライマックスへの激しい登頂には聴いているわれわれも思わず夢中になってしまう。」(宇野功芳、ライナー・ノーツより)
「ヴァイオリン協奏曲」は日本ではキングレコードからLP:K17C-9423(1984.10.21)で発売されました。これは伊チェトラ社が1980年に世界初出音源として発売したLP(FE-1)の国内初発売になり、『レコード芸術』誌(84年12月号)で特選を獲得しております。

カップリングの「第1交響曲」は有名な旧EMIセッション録音の直後のライヴ。伊チェトラ社が1982年に世界初出音源として発売したLP(FE-33)の国内初発売として、翌年K19C-287~8(83.12.1)で登場。「ウィーンの第九(1951)」とのカップリングでLP2枚組の第4面に収録されておりました。
「(旧EMIセッション録音の)名演に実演ならではの生命力をあたえられた完璧な表現で、しかも踏みはずしが見られない。ここにはまろやかな響きの代りに、切れば血の出るような生々しさがあり、終楽章のコーダに僅かなアッチェレランドが出現するが、他の部分はいかにもきっちりとしている。とくにオーケストラのリズムやアンサンブルが整然としており、ダイナミックスや楽器のバランスも古典曲として模範的だ。まるで1954年、死の年のライヴ演奏を思わせるのである。」(宇野功芳、ライナー・ノーツより)

この2曲のカップリングでキングレコードから1986年に初CD化発売(K33Y-194)。今回、世界初のSACDHybrid化!ミラノ・ディスコスが制作したアナログ・テープ(1/4インチ幅、秒速38cm)の非常に良好な音質をキング関口台スタジオで最新デジタル・リマスタリングによりさらに改善して発売します。ライナー・ノーツは宇野功芳氏の"熱烈"解説を転載。
(キングインターナショナル)

【曲目】
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲(1947)&交響曲第1番(1952)/
フルトヴェングラー&メニューイン(Vn) SACD-Hybrid

1. ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61
2. 交響曲 第1番 ハ長調 作品21

【演奏】
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団&ユーディ・メニューイン(ヴァイオリン)(1)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(2)

【録音】
1947年9月28日 ティタニア・パラスト、ベルリン(ライヴ)(1)
1952年11月30日 ムジークフェラインザール、ウィーン(ライヴ)(2)