カスタマーズボイス一覧

ベートーヴェン: 交響曲全集<タワーレコード限定> / アンドレ・クリュイタンス、他

復刻して下さったことは、有難いのですが、残念ながら音質は、いじくり過ぎだと思います。某オーディオメーカーのSACDのマスタリングと同じ方がなさっておられますが。オリジナルのレコードとは、まるで別ものです。それ以前に、本当にこれがベストのマスターかしら?と考えてしまいました。演奏は最高ですが、わたくしは、ディスキーの廉価盤のほうが好ましいです。好みの問題ですが。

商品詳細へ戻る

カワサキヤさんが書いたカスタマーズボイス

  • 1

(全10件)

当代の花形ピアニスト、ピーター・ビーツのショパン名演集。いずれも結構だが、やはりホ短調の前奏曲を弾く5.が抜群のノリで、溜飲の下がる力演。ジェリー・マリガンのナイトライツでお馴染みの、そして、ボサノバのハウ・インセンシティヴの下敷きとも言えるショパンの名旋律を鮮やかに料理し、心の師であるオスカー・ピーターソン張りのテクニックを披露。会心の出来。

オネゲルの作品の力演もさることながら、ブラームスの一番の生々しい音質には、驚かされました。申すまでもなく、グラモフォンのLP以来、四十年近く聴き込んだ演奏ですが、ドイツのフルトベングラー協会と共同企画とあるだけあってか、最高の音質になりました。いかにもティタニア・パラスト、かわいたしかし力感に満ちた音。グラモフォンを持っている方々も、買い直して損は無いと思います。

まさにウィーンのカルテットとして最高の実力を誇ったワルター・ウェラー率いるウェラー四重奏団のとっておきの一枚。輸入盤の組み物、ウェラー四重奏団の芸術はもちろん持っていますが、オリジナルジャケットで再発となれば、中身は同じとて買わざるを得ません。キングレコード時代の属啓成さん提供になる宮廷時代ウィーンの絵画のジャケットも捨てがたいですが、流石はタワーレコード。

タワーレコードの復刻シリーズの中でも特筆すべき仕事で、戦後ドイツで新抒情派と謳われたドロルツ四重奏団の最良の姿が蘇りました。精緻なジュリアード、ロマンチックなパレナン、歌心のイタリアと並ぶ大名盤。よくぞ復刻してくださったと、心から感謝致します。

ケンプ以外の何者でもない、老大家のシューマンの選集。わたくしは、レコードで買った時から、森の情景とフモレスクに惹かれました。ソナタの2番あたり、ケンプは大いに張り切って弾いていますが、アルゲリッチのグラモフォンへの録音のような焔立つ勢いや、シンコペーションの面白さは、残念ながらありません。しかし、その代わり、予言の鳥に聴く我が家の庭に遊ぶが如き音楽は、やっぱり名人の為せる技です。

まさに、このオリジナル・ジャケットでした。ケンプの晩年の演奏ということになりますが、
クーべリックという穏やかな大家が、老ケンプを大きな息遣いで包み込んでいます。まったく、ジャケットの写真の印象通りの音が鳴っていると思います。加えて、クリップスとのモノ録音を収録するあたり、タワーレコードならではの大サービス。懐かしい一枚。

温かく、上品な、柔らかいドビュッシーの前奏曲。モニク・アースの素敵なピアノ。グラモフォンならではの、しっかりとした自然な録音で、少しも古くなりません。よくぞ復刻して下さいました。感涙ものです。ジャケットを丁寧に二枚分、裏表にカラーで載せてあるのも素晴らしいです。

ボベスコの日本録音の集成がこうして、きちんとなされたことは、タワーレコードならではの立派な仕事であり、ヴァイオリン愛好の士のひとりとして、大いに賞賛したいと思います。ボベスコの来日に関わった、今は亡き上田應輔さん(輸入レコード店の主人)も、さぞ喜ばれるかと。それにしても、ボベスコのあの静かなる人気が、これだけの録音を日本で実現させたことは、小さな驚きです。ゆっくり味わいます。

復刻して下さったことは、有難いのですが、残念ながら音質は、いじくり過ぎだと思います。某オーディオメーカーのSACDのマスタリングと同じ方がなさっておられますが。オリジナルのレコードとは、まるで別ものです。それ以前に、本当にこれがベストのマスターかしら?と考えてしまいました。演奏は最高ですが、わたくしは、ディスキーの廉価盤のほうが好ましいです。好みの問題ですが。

フルトヴェングラーの戦後の録音の中でも、ルツェルンの第九の次に録音の良いのが、このウィーンの第九。本当に良い音。そして、演奏は、ルツェルンよりもホットで、フィナーレなど、バイロイト盤を想わせる凄絶な幕切れ。フルトヴェングラーの愛好家は、まず持っていたいひと組です。

  • 1

(全10件)