カスタマーズボイス一覧

Neujahrskonzert - New Year's Concert 2015 / ズービン・メータ、他

バレンボイム、ヤンソンスのちょっと重いワルツより、メータ、メストの軽めのワルツの方が、聴いていて心地よいし、本来のワルツはこういうものなのではと感じます。ニューイヤーは評論家諸氏がどうのこうの言う必要がないもので、聴く人達の感覚に任せればよいと思いますが。アンコールの爆発ポルカは今までのものと異なる音階が聞かれましたが、あれは編曲のせいでしょうか。

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カホマックスさんが書いたカスタマーズボイス

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ベートーヴェン、ヴェルディは力強く「らしさ」満載の演奏。一方、オッフェンバックは頻繁に取り上げており、聞いていてこちらも頷くばかり。ボレロは2004年のマッジオライブ程金管は吠えていないが、語り口は同じ。マゼールみたいな崩し方はしていませんが、その演奏に引き込まれてしまいます。本当にスカラとのラストコンサート?と思わずにいられません。

CBSソニーから出た後期交響曲集は、柔らかい甘口の口あたりの良いワインを想起させ、聴いていて心地の良い演奏ですが、この演奏はそれとは真逆の「熱さ」が伝わってくるものです。クーベリックもベームと同じくライブの人であることがよく分かります。この演奏会では最初に38番「プラハ」が演奏されておりFMで放送されましたが、CDとして発売されたことを喜ばしく思ったものです。

ウィーン・フィルとの7番はその聞こえてくる音は人工的な感じを受け、最初聴いた時は少し違和感を覚えたが、これはまさに「ザ・ライブ」でCDを通してもその高揚感は十分に伝わってくる。第4楽章を速いテンポで演奏するスタイルより、やはり全体を通して速めのテンポで推進力に溢れたこの演奏を超えるものはないと言ってもよいでしょう。

この演奏の最大の弱点は残念ながらテノールの人選にあると思います。カラヤン、ムーティ、アバードらの演奏に聴き慣れたせいか、テノールに力感が感じられない。第一声からして弱いので一度聴くのを止めてしまいました。

サヴァリッシュはN響との度重なる演奏により、日本での評価は比較的地味なものでしたが、欧州では大巨匠の一人。この演奏は彼のイメージを大きく変えるもので、ウィーン・フィルと共に燃えた演奏になっている。これは本当に凄いです。ベーム絡みで言えばその代役としてウィーン・フィルとザルツブルクで演奏したシューベルトの8,9番。これも超名演。この組合せの遺産として是非ディスク化して欲しいと思います。

シカゴ響、ベルリン・フィルに続き3度目の全集。完成度は一番高い演奏です。個人的には5、7、8番が良いと思います。彼らの来日公演でも5、8番を聴きに行き、特に5番の終楽章に圧倒された記憶が蘇ります。4~9番は映像でも確認できるので尚更です。ハイティンク、ティーレマンと並ぶ現代のブルックナー指揮者であることは疑いの余地はないでしょう。ただ三者三様のスタイルですがそれはそれでありかと・・。

ヤルヴィに代表される現代の演奏スタイルとは一線を画すもので、大見得を切る事はしていませんがライブならではの力感溢れた演奏で、終楽章が特に素晴らしい。指揮者とオケの相性の良さが伝わってきて、このオケだからこそ成し得た演奏でしょう。先頃引退を表明したハイティンクとウィーン・フィルのライブでのエロイカを思い起こしました。

まさかの組合せの来日公演でのブルックナー7番。75分を超えるゆったりとしたテンポで実に雄大で、オケがヨッフムの気迫に見事に応えた演奏だと思います。名盤の誉れ高い5番やターラから発売された4枚組のディスクを併せて聴かれる事をお勧めします。ヴァントとは一線を画すものですが、これはこれでありかと。モーツァルトも元々得意としているだけに、前菜といったら失礼な演奏です。

マゼール初登場から4年間の記録で、若々しく彼独特の節回しがここでも聴ける演奏。ボスコフスキーの後だけに、ウィーンの香りプンプンというわけにはいきませんが、マゼールの登場はニューイヤーの転換期となったことは疑う余地はありません。こういう形でニューイヤーの演奏が世に出たことは喜ばしいことです。後年の演奏との違いも楽しめます。それにしても、ポルカマズルカは上手いですね。

このシェエラザードは今もって色あせることのない最高の演奏。コンドラシンが西側に登場した最初の演奏で、彼の実力が本物であることを証明した作品です。チャイコフスキーも同様で、アルゲリッチのピアノでまさに相乗効果が十二分に発揮された名演。本格的に西側との関係を強め始めただけあって、早すぎる死が本当に惜しまれます。未聴の皆さんに是非お勧めします。

カラヤンのプライドをくすぐり、3年後に再録を行なわしめた原因となったまさに伝説の演奏。30年以上経過した現在でもその価値は不変で、数多ある同曲の中でも頂上に君臨する名盤でしょう。FMでエアチェックしたテープは今でも宝物です。イスラエル・フィルとの来日公演で演奏された9番を生で聞いた人間としては、感動を2度も味わうことができてこの上なく幸せです。

アバドの資質からすると、8番は今一つ合わない感じがする。ムーティやヴァント、最近聴いたバレンボイムと比べると音のメリハリが弱くおとなしい演奏に聞こえる。ウィーン・フィルとのライブでも同様の感じを持ったが、これは、彼の特質である中庸の美徳から来るものなのか。8番はシューベルトの交響曲の集大成と位置づけられるスケールの大きい曲なので、美しい旋律を奏でるだけではだめなんだと個人的には思います。

これは文句なしに良い。ウィーン旅行中、社交ダンス番組をTVで見ていた時に流れていたダンス組曲。他の演奏者のCDも聞きましたが、シャイー盤を超えるものは未だ出てきていません。ベルリン・フィルとの野外コンサートでも演奏されましたが、変わらない演奏の上手さをシャイーは引き出していました。次回の来日公演でもジャズ組曲をプログラムに載せて欲しい。アンコールはタヒチ・トロット。

オケが水戸室内管に代わっても、各楽器の響きが細部にわたり聴こえるものの、小澤さんの解釈に大きな変化はない。4番の方が小澤さんに合っているのではないでしょうか。2曲ともノーマルな解釈をベースにしているため、ヤルヴィの踏み込んだベートーヴェン解釈を聞いている身としては、若干の物足りなさを感じてしまいます。優れた演奏ですが、結局、日本人の性格がよく表れた演奏という所でしょうか。

バレンボイム、ヤンソンスのちょっと重いワルツより、メータ、メストの軽めのワルツの方が、聴いていて心地よいし、本来のワルツはこういうものなのではと感じます。ニューイヤーは評論家諸氏がどうのこうの言う必要がないもので、聴く人達の感覚に任せればよいと思いますが。アンコールの爆発ポルカは今までのものと異なる音階が聞かれましたが、あれは編曲のせいでしょうか。

92年と言えば、モーツァルト没後200年の翌年。演奏はベームのスタイルを想定させ、2曲とも1~3楽章まではゆったりしているが終楽章でテンポをあげるというもので、ベームより多少すっきりとしていると思う。以前非正規盤2枚組で出ていた交響曲38~40番とピアノ協奏曲の17、23番が収められたものか。悪くはないですが、記念碑的名演というのは言い過ぎではないでしょうか。

いいですね、このブルックナー。すごい馬力がある作りです。さすがシューリヒト。1,2楽章の美しい旋律と対比する3,4楽章のごつい音色をよく引き出しています。テンポもいいですね。それにしてもこの時代のベルリン・フィルは凄い。ベームもそうだけど、職人が作り上げる音という感じが伝わります。

ベームの古き良きモーツァルトは十分に堪能でき懐かしさすら感じます。ただ録音がね・・。FMで放送された時、ORFの元テープが片チャンネルしか録られておらず、その音源を左右のチャンネルに調整したものと記憶しています。ADDとはいえモノラルに近いですね。そこが残念です。

名演の誉高いクーベリック、ノイマンの演奏とは異なる雄大なテンポのわが祖国。同じボヘミア色でもマタチッチのそれは濃厚な色合いで情感たっぷりの演奏、決して重く感じないのはマタチッチのこの曲に対する思いのなせる技か。また、この演奏がスメタナホールではなく楽友協会でのものであるということが演奏に華を添えているか、と思う。

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