| フォーマット | SACDハイブリッド |
| 発売日 | 2008年12月24日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| レーベル | Sony Classical |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | SICC-10077 |
| SKU | 4547366042153 |
構成数 : 1枚
合計収録時間 : 01:03:38
【曲目】
ブルックナー: 交響曲 第9番 ニ短調(ノヴァーク版)
【演奏】
ファビオ・ルイージ(指揮)
シュターツカペレ・ドレスデン
【録音】
2007年5月6,8日 ゼンパーオーパー (ライヴ)

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まず、録音のよいのに驚く。sonyの録音はマゼール・ウィーンフィルのマーラーのときにもそう思ったのだが、実際のオケの音に一番近いのではないかと感じる生々しい音だ。ティンパニの音など明らかに今までとは違うドスンという音がする。ヨッフム・ドレスデンのEMI録音とはずいぶん違う。ヨッフム盤はよくもわるくもEMIくさい音?である。ルイージ盤はドレスデンのやわらかい弦の音がうまくとらえられていると思う。(私はドレスデン管はデイヴィス来日の折、ベートーヴェン5・6番で実音を聴いている。)
さて演奏だが、きわめてオーソドックスで安心して聴ける演奏だ。テンポも少しゆっくりめのちょうどよい塩梅に仕上がっている。ルイージが独欧系の作品にも造詣が深いのだと分かる。
音がよくて演奏がオーソドックスならもう御の字だが、全体の印象は、ご本人も語っているように「人間臭い」あまり神だのなんだのにこだわらない脱宗教的な明るい雰囲気に包まれていてイタリア人らしさも感じる。だから第3楽章もあまり深刻にならない。この辺が好みの分かれ道だと思うが、ブルックナーを神に仕える聖者ではなく「俗人」としての側面でもとらえているところが新境地ともいえるだろう。(ブルックナーは若い女の子に対して意外にミーハーだったという報告もある。)
ブルックナー解釈・演奏にも新時代が来たことを告げる興味尽きない演奏である。ブルックナーを祭り上げる演奏には終わりが来たということなのか。