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フィオレンティーノ・ザ・レガシー
セルジオ・フィオレンティーノ
はぁ~何てこった。こんな偉大なピアニストを今まで知らなかったとは。この演奏を聴いていると、まるで「水戸黄門」の大詰めの場面に居合わせたような気分だ笑。しかし演奏はあくまでも謙虚。どの曲も堂々たる解釈で、曲をして語らしめている。曲の良さを最大限に活かした演奏だ。特に晩年の録音は、やはり…素晴らしいとしか言いようがない。
リスト: ピアノ作品全集第13巻
レスリー・ハワード
バッハ(BWV543~548、542)がとりわけ素晴らしい。ピアノ編曲ゆえ原曲に対するアレンジはあるが、オルガン演奏の録音よりも各声部の動きは明確に聞き取れる。渾身の演奏だ。
ミラージュ(蜃気楼)
サビーヌ・ドゥヴィエル、他
フランスのオペラ・アリアと歌曲を収めた1枚。歌唱・伴奏ともに見事。録音も良い。好きな曲が入っているならおすすめ。
ブラームス:ドイツ民謡集|ドヴォルザーク:ジプシーの歌
ペーター・シュライヤー
美しい歌唱、的確な伴奏。録音も新鮮な音で良い。日本語の対訳は少々古めかしいが、付いているだけ有難い。
ブルックナー: 交響曲全集(第1-9番) (2022年シリアルナンバー無再発盤)<タワーレコード限定>
オイゲン・ヨッフム、他
司祭的な晩年のヴァント・チェリビダッケとは違う路線。作品を過度に神格化せず、劇的にやや主観的に再現しており、各曲の踏ん張り所をしっかり押さえた立派な演奏解釈と思う。惜しい点は、SACD化により改善されたにしても音質は今イチ。シュターツカペレ・ドレスデンも現在の同オケの演奏技術と比べれば今イチだった。
アントン・ブルックナー: 交響曲全集
小澤征爾、他
現代の名指揮者たちがベルリン・フィルの力量を存分に発揮させて、各曲の真価を明らかにした良い演奏ぞろいと思います。音のレベルが全体に低いですが、ヴォリュームを上げて聞けば落ち着いた音場が展開し、鑑賞するに過不足ありません。
ベートーヴェン, チャイコフスキー, メンデルスゾーン: ヴァイオリン協奏曲; モーツァルト: ヴァイオリン協奏曲第3番, 他<タワーレコード限定>
レオニード・コーガン、他
どの曲も素晴らしい演奏。ヴァイオリン・ソロとして、ただならぬ集中力で仕上げたという印象。シルヴェストリの堂々とした指揮ぶりもコーガンの演奏にふさわしい。復刻された音も良好で、コーガンのヴァイオリンが前に出た空間バランス。
恋するピアニスト フジコ・ヘミング オリジナル・サウンドトラック~ COLORS 2 [CD+DVD]
フジコ・ヘミング
私はこの映画を観て、エオリアン・ハープという曲がこんなにも胸を一杯にする美しい曲だと知った。ありがとうフジコ・ヘミングさん。
Dvorak: Miniatures Op.75a B 149, Bagatelles Op.47 B 79, Terzetto in C major Op.74 B 148; Josef Suk: Piano Quartet in A minor Op.1 (10/27 - 4/11/2008) / Josef Suk(vn), Miroslav Ambros(vn), Karel Untermuller(va), Jiri Barta(vc), Jan Simon(p/harmonium)
ヨゼフ・スーク (Violin/Conductor)、他
郷愁に満ちた小さな素晴らしい曲たち。演奏・録音も過不足ない。
ブルックナー: 交響曲第2番、第9番<タワーレコード限定>
カルロ・マリア・ジュリーニ、他
この第9番は、解釈・演奏・録音ともに同曲の最高峰と言えるのではなかろうか。終始一点の曇りもなく、空恐ろしいほどに全てが明白だ。SACD化も大いに寄与している。
ブラームス: ハイドンの主題による変奏曲、交響曲第4番
ブルーノ・ワルター、他
シューマン: 幻想曲、他
ブルクハルト・シュリースマン
スタイリッシュで気の利いた演奏ではない。しかしこのピアニストのオリジナルで新鮮な演奏だ。音は美しく、録音も抜群に良い。
Cello Concertos - Haydn & Myslivecek
ウェンディ・ワーナー、他
知らないチェリストだったが、作品の良さを伝える立派な演奏だった。テクニックは十分だが弾き飛ばさず、美しく深みのある音でじっくり歌う。楽器はピエトロ・グァルネリ2世。伴奏も良い。ミスリヴェチェクもハイドンに引けを取らない曲だった。一般の知名度は低くとも、サン=ジョルジュ、ミスリヴェチェクなど、聴いて楽しい曲を多く残した作曲家はまだまだ沢山いる。録音も良好。24ビットレコーディング。
Chronological Chopin - Ballades, Preludes, Scherzi and Other Works
テクニック重視の切れ味鋭いショパン演奏を聞きなれた耳には、たどたどしく感じられる場面がしばしばある(前奏曲第16番など)。このピアニストは、そのような表面的なことには関心がないのだろう。確かにリズム・付点音符が時に甘い演奏だ。しかし、音楽の展開を丁寧にたどり音化してゆく姿勢は誠実で、味わい深く聴きあきない演奏になっている。なお録音は抜群に良く、響きは豊かだがぼやけず、バスがしっかりと鳴る。ベルリン、テルデックス・スタジオでの録音。
クレンペラー指揮コンセルトヘボウ管弦楽団/伝説的アムステルダム・コンサート1947-1961
オットー・クレンペラー、他
モノラル録音から連想するような硬い音ではなく、立体感・奥行きがあり、しかも腰のある音で音色感も感じられ聞きやすい。極めて良質な放送録音という印象。最晩年の演奏とは異なり、積極的に色々な表現にトライしている。やはり大芸術家は多彩だ。コンセルトヘボウも、昔から腕の立つオーケストラだったのだな。
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
聞き比べについてはムジークフェラインさんに同意。鮮烈な音に感動しました。リマスターが上手くいった幸せな例です。
ホルスト: 管弦楽作品集 Vol.2~組曲《惑星》、日本組曲、ベニ・モラ
アンドリュー・デイヴィス、他
フレッシュな音、フォルテがズシンと響く迫力ある録音。演奏もむやみに煽らない立派なもの。
Bruckner: Symphony No.5
セルジュ・チェリビダッケ、他
最近の録音と比べれば、確かに音のフレッシュさではどうしても劣る。ラジオ放送的な音ともいえる。しかしホールの空間、楽器パート間の距離がよく感じられ、その空間の中で低弦・金管が適度にしっかり響く。おかげで指揮者とオケが精緻な演奏を築き上げる感動的な推移を、クライマックスには叱咤激励の唸り声も、冷静に聴き取ることができる。立派な演奏。幸せなひととき。
ブラームス: クラリネット・ソナタ第1番、第2番
カール・ライスター、他
ライスターはドイツ式クラリネットの浸透的な音で流麗すぎず劇的すぎず盤石。若きオピッツのピアノもすでに堂々として見事。両者の演奏バランスも良く音も良い。こんな素晴らしい録音は再発売されるべきだ。
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