シベリウス:交響曲全集 / 渡邉暁雄、他
シベリウス:交響曲全集
渡邉暁雄、他
旧盤の印章を書き込みます。渡邊最晩年の2度目の全集で、彼の故郷フィンランドの透明な大地の情景が、日フィルの優しい音色に乗せられて繰り広げられるヒューマンな屈指の全集です。決して派手な演奏ではありませんが、どの曲からもぬくもりがたっぷりと感じられます。3番、5番、6番、7番など秀逸。スタジオ録音なので音質も充分。これを聞かずしてシベリウスファンを名乗るなかれ。
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(全8件)
Herbert von Karajan -The Symphony Edition: Beethoven, Brahms, Bruckner, Haydn, etc
ヘルベルト・フォン・カラヤン、他
まずはハイドンを聞いてほしい。昨今のピリオド楽器の演奏など薬にもしたくないような堂々として崇高な響きに包まれる。それは21世紀の耳で聞けば神秘的ですらある。これは20世紀の演奏技術の到達点を示した偉大な演奏である。私はこのような演奏を聞けることを真面目に幸せに感じている。
J.S.バッハ:マタイ受難曲<タワーレコード限定>
ゲオルグ・ショルティ、他
水墨画のようなマタイです。しかしそこに込められている情熱は、やがて後半にふつふつと現れてきます。これこそまさに純音楽的な演奏の勝利。リヒター以降最高のマタイがここにあります。
マーラー:交響曲≪大地の歌≫
コリン・デイヴィス
素晴らしい演奏。遅めのテンポでじっくりと描くディヴィスとLSOに感服。オケのセンスの良さと上手さが曲の魅力を引き立てる。ノーマンのびろうどのような声にも圧倒される。長大な終楽章は聴きもので、この曲のひとつの到達点を示していると思う。推薦。
マーラー:交響曲第8番「千人の交響曲」 (6/5 & 6/1972)/ショスタコーヴィチ:交響曲第5番「革命」 (2/16/1981):朝比奈隆指揮/大阪フィルハーモニー交響楽団/関西歌劇団/他<タワーレコード限定>
朝比奈隆
朝比奈氏の全面的なファンではないけれど、このCDに流れる底深いヒューマニズムに圧倒されました。演奏がへた? 当時の日本はみんなこんなものでしたよ。そんな演奏の巧拙より大事なことがあるでしょう。
ワーグナー:「ニューベルングの指環」ハイライト ワーグナーの森へ 2
飯守泰次郎、他
派手なワーグナーを期待している人には向かないでしょう。重厚かつ真摯で中身の詰まった音楽に静かに感動できます。まさに世界最高レベルの「指環」音楽集でしょう。
LP TEST PRESS:WAGNER:SIEGFRIED-LAST SCENE (1955:BAYREUTH FESTIVAL) :JOSEPH KEILBERTH(cond)/BEUREUTH FESTIVAL ORCHESTRA & CHORUS/ETC
ヨーゼフ・カイルベルト
ずっしりと重い。片面しか刻まれてない。白ジャケット。ああ、懐かしい。針を置いたら、私の部屋は50年代。当時の優秀なオケのサウンドがいっぱいに鳴り響く。バイロイト・ライブとしては最高の音質では? 9万円のLP、買おうかな。
Arnold Schoenberg: Gurrelieder
美しい編曲ですが、100分近い大曲をこの編成で聴きとおすのはちょっぴり退屈だったのも事実。語りが品が無いのも残念。グレの歌の旋律をBGM風に聴くには最適でしょう。他の盤に飽きた人にはおすすめかも。