ドヴォルザークの母国であるチェコ(ボヘミア)の国策レーベルでもあったスプラフォンが中堅になろうかという同国の2人のアーティスト起用して録音されたCDです。1枚目には多数ある同種のCDに収録される定番作品が収録されていて2枚目にはこのCDでしか聴けない作品がラインアップされてます。
ヴォディチカのヴァイオリンはソナタの冒頭で線が細く感じですが徐々に力が増していきます。ロマンティックな小品では譜面にはないローカル的が思いの解釈が迫って来ますが、この点がこのCDを評価を分けるポイントだと思います。
2枚目ではユモレスクがとても有名でメロディーを聴けば作品を知らない方でもピンと来るのではと思います。若干、前のめりなりそう部分もありますが何度か聴けば慣れる範囲だと思います。スラブ舞曲2番のデュオへの編曲も聴き物だと思います。
他には作品11のロマンスが思いのほか美しい作品で聴き入ってしまいました。その他の作品も美しい旋律に満ちた作品です。録音は自然な感じで各楽器のクリアさが保たれていて良好だと思います。