メンバーズレビュー一覧

REMさんが書いたメンバーズレビュー

(全80件)

Carnival of Light

Ride

4:
☆☆☆☆☆
★★★★★

初期の“シューゲイザー”サウンドは完全に後退。ムーブメント自体も終わった94年発表の3rd。ザ・バーズやストーンズを想わせる60'sロックやサイケといったルーツへアプローチし、洗練の度を深めたメロディメイクできる実力を改めて魅せてくれる。

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Going Blank Again

Ride

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

8分以上もある大作のM①での幕開けは圧巻!一曲一曲の骨格はより明確になるなど、音楽的な面での成長を窺う2nd。要となるマーク・ガードナーとアンディ・ベルというフロントマンのソングライティング力も際立つ。

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Nowhere

Ride

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

“シューゲイザー”のムーブメントから生まれたバンドだったが、彼等と一線を画していたのはノイズに楽曲やメロディを溶かして鳴らす作業ではなく、楽曲やメロディにノイズを纏わせる印象のアルバム。M①から一気にジャケット通りの世界観に導かれる。

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ラヴレス

My Bloody Valentine

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

スタイルを含めたロック史上に残る発明、“シューゲイザー”の金字塔的作品として名高い名盤。ドリーミーで甘美なメロディと放射状に降り注がれ続ける轟音ホワイト・ノイズの組み合わせは魔性の中毒性。存在も至高と化しての永き活動休止もロック史に残る事件に。

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ラーズ+8

The La's

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

あまりに眩しい名曲M⑤の瑞々しい際立ちを差し置いても、ビートルズやザ・フーも顔負けなマージー・メロディとロックン・ロールの迫力が詰まった、来るべき90年代ブリティッシュ・ロック隆盛の記念碑的名盤にして奇跡のデビュー・アルバム!フロントマン、リー・メイヴァースは完璧主義者で、製作期間3年を経過して見兼ねたレコード会社が強制的にリリースし、メンバーは全く納得していないというのは逸話。どんだけ~。

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Second Coming

The Stone Roses

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

華麗なデビューから5年越しの2nd。賛否両論ある“マッドチェスター”からの脱却となる70年代ブルース、ハード・ロックへの接近。肉々しくタイトなグルーヴは中途半端な演奏力で実践者できるものではなく、評論家含むレイヴ・シーンへのカウンターとしても個人的には大アリ!理屈抜きに刺さる。

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ザ・ストーン・ローゼズ

The Stone Roses

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

ロック隆盛の90年代幕開けを照らすような記念碑的作品。“セカンド・サマー・オブ・ラヴ”と称された60年代まで醸すバンド・サウンドとアシッド・ハウスを同次元で鳴らし、心も身体も踊る。コンセプトで全くボヤけない楽曲クオリティ、オーラスまで飽きさせない展開と強力なリズム隊の貢献、ジャケット含めたアート感覚…隙の無い名盤!

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Ocean Rain [Remastered And Expanded]

Echo & The Bunnymen

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

ストリングスを大々的に導入し、世紀の名曲M⑥「The Killing Moon」に象徴されるような叙情的な美しさに包まれる4th。初期のヒリヒリした暗鬱さや緊迫感あるギター・サウンドと対極的だけど、これはこれでバニーズでしか作り得ない純度の高い美曲。それらがこれでもかと流れいく至高の作品!

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Porcupine : Remastered And Expanded

Echo & The Bunnymen

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

前作のプレッシャーに物怖じせず完成させたこれまた名盤の3rd。ロシアや東洋を想わせる趣向、インド人ヴァイオリニストのシャンカールの参加など、世界観も広めて雄大な音の厚みを加えた。初期からのギター主義路線、鋭い緊迫感と見事に絡まりあう!名曲M①②が映える。

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Heaven Up Here (Remastered & Expanded)

Echo & The Bunnymen

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

デビュー・アルバムで提示した“ネオ・サイケデリック”な音空間をさらにスケールアップさせた絶対的名盤の2nd。作風はダークでありながらクリアー、演奏はモヤがかってもいるがダイナミック、ジャケットに象徴される幻想性を見事に表現。M①②③の3曲で世界に連れ出されます。

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Crocodiles [Remastered And Expanded]

Echo & The Bunnymen

4:
☆☆☆☆☆
★★★★★

英国らしい湿り気と幽玄さを伴って駆け抜けるギター・サウンド、“ジム・モリソンの再来”と評されたイアン・マッカロックのダークトーンなヴォーカル。“ネオ・サイケデリック”とも言われるブームの火付け役となった記念碑的なデビュー作!

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ナショナル・トレジャーズ

Manic Street Preachers

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

マニックスが愛され続ける魅力は気付けばメランコリックに口ずさんでいるメロディラインにもあるはず。そんな20年分の魅力が詰まったシングル・代表曲が年代順に並んだベスト。新録のザ・ザのカバーDisc2 M⑲も乙。

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『マスコミへの最後の一撃』という前評判で発表された10作目。大衆にアピールする強力さという真意のもと、ストリングスやゴスペル規模のコーラスも多用し、大振りで豪華・豪快な胸高なる王道曲を並べた傑作!M①②③の流れなど爽快。

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リッチーが残した詞の使用、スティーヴ・アルビニの起用(リッチーのフェイバリットだったNIRVANA『In Utero』らの仕事でお馴染み)という大型トピックの作品。期待通りのシャープな音像、トピックに負けない楽曲クオリティと、94年『The Holy Bible』以来に4人のマニックスを感じる名盤!

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入門者に『Everything Must Go』と合わせてオススメしたい傑作の8枚目。実験的な前2作、ソロ活動を経て、自信を持ってマニックス流ロックに回帰!地鳴りするイントロのスタジアム・ロックなM①から畳み掛けるM②、カーディガンズのニーナとの小気味良いM③、煌びやかなM⑦など、王道を往く楽曲が並び新旧リスナーから支持。ゴールドディスク獲得、サマソニでの来日とトピックも眩しかった!

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ノウ・ユア・エネミー

Manic Street Preachers

4:
☆☆☆☆☆
★★★★★

デビュー時のようなエナジー溢れるM①、キャリアで培った哀愁でM②、音楽家としての姿勢を忘れぬ社会的なM⑤⑬⑮、ニッキー初のソロヴォーカル曲のM⑦、ディスコなM⑧、マイブラのケヴィン・シールズを迎えた⑯など、“00年代の新章幕開け”、“前作の成功に甘んじる敵は自分たちだ!”という意気込みを感じるバラエティ。マニックス版「サンディニスタ!」さながら。

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ジャケットの世界観とマッチする蒼く壮大な名盤。前作で自信を深めたバンドの気高さ、力強いメッセージ、美しさに満ちた作品として英国に染み渡り、念願の全英1位を獲得。言葉を呑むM①~⑤の流れや、後半もソニーMDウォークマンのCM曲にもなったM⑫など佳曲が並ぶ。

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ストリングスの映えるスケール感を増した楽曲群が国民的バンドとしての地位を確立させた4th。リッチー失踪後、消沈していた残された3人での再モチベート作という観点からも傑作と名高い。マニックスで1曲選ぶならコレ!という方も多いであろうアンセムM②他、ジェームスとショーンのソングライティング力が光るメロディアスなナンバーがズラリ。

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ホーリー・バイブル

Manic Street Preachers

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

強烈にオルタナティブな作風がブリット・ポップの幕開けだった当時のシーンに風穴を開け、絶対的な存在感を示した3rdアルバム。持ち前だった攻撃性は熱さじゃなくより鋭利的に変化し、内省的で狂気なリッチーの世界観を具現化!M⑥⑦⑨⑬など殺傷度高し。

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『世界各国でナンバーワンを獲って解散』宣言、『4REAL』事件で波紋を呼んだ衝撃のデビュー・アルバム。僕らの時代のピストルズ化してしまった話題性から、クラッシュやガンズへヨロシクな青臭さも目立ってしまった気もしますが、目を見張るべきはM①や⑤に象徴される、未だにシンガロングできるポピュラーさであり、M④や⑦にみるソングライティング力でしょう!

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シングルズ REMASTER

New Order

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

初期UKシーンの7inch文化を鑑みるとベスト盤入手は必死!81年「Celemony」はじめ、オリジナル・アルバム未収録も多いシングル曲を2006年まで収録。年代順収録なので、キャリアの簡略縮小盤とも言える。

0

Substance: Expanded Version

Joy Division

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

代表曲「Transmission」「Love Will Tear Us Apart」はじめ、オリジナル・アルバムに未収録のEP、別テイクを収録した価値高い1枚!パンクからエレクトリック化していくバンドの3年の歩みを手っ取り早く知ることもできる。

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Closer (Remaster)

Joy Division

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

イアンの死後に発表され、最後の作品となってしまった2作目。後のニュー・オーダーに引き継がれるエレクトロ・ポップ色とダークさは技術的な進歩から重奏感を増す。内向的なイアンの世界観も緊張だけでなく美しさ、気高さをもたらす為、この後の悲劇を考えると言葉にならない深みも増す。

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スミスはシングル盤を矢継ぎ早にリリースし、オリジナル・アルバムの名刺代わりにしないバンドだっただけに、シングル集を手に入れるのは必須。本作は嬉しいリマスター&未発表・B面集付き!

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錻力の太鼓

Japan

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

デヴィッド・ボウイやYMOの影響もあったであろうオリエンタリズムへの接近はさておき、アイドル的路線から始まったバンド・キャリアは本作において頂点。洗練してきたスタイルはシンプルにキマッており、音楽評論家もうんちく語る最高傑作と言えるでしょう!80年代シーンを語る上でも重要作とまで言える。

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孤独な影

Japan

4:
☆☆☆☆☆
★★★★★

知性漂う作風から本国でも評価。ロック、エレ・ポップ、ブラック・ミュージックの路線にアンビエント、テクノ、アフリカ音楽の要素も取り入れ、見事に美しく昇華。坂本龍一もゲスト参加。

0

Vienna

Ultravox

4:
☆☆☆☆☆
★★★★★

ジョン・フォックス脱退からフロントマンを元リッチ・キッズのミッジ・ユーロに変更して臨む第二期ウルトラ・ヴォックスとしての4枚目。冷たいシンセ・サウンドに英国らしい憂いなメロディが絡みエレガント!

0

Duck Rock

Malcolm McLaren

4:
☆☆☆☆☆
★★★★★

セックス・ピストルズの仕掛人、音楽家転身の作品。プロデューサーにトレヴァー・ホーンを迎え、中南米・アフリカ・アメリカ・ヨーロッパ世界の民族音楽に当時最先端だったヒップ・ホップやサンプリング・マシーンも闇鍋ミックス!インチキ臭さあれど、音楽的な意欲を買う痛快さ!

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Human's Lib

Howard Jones

4:
☆☆☆☆☆
★★★★★

シーンには浸透していたありがちなエレクトロ・ポップながら、何より曲が良い!「New Song」、「What Is Love」というヒット・シングル他、佳曲揃い!

1

シンクロニシティー

The Police

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

世界的なクラシックとなったM⑦の大ヒットもあり、全世界で1位を獲得した名盤!良い意味でレゲエの要素は薄まり(覗かせるのがまた良い!)、中近東、エスニックなスパイス、哲学的な詞世界は芸術の域。

0

ゴースト・イン・ザ・マシーン

The Police

4:
☆☆☆☆☆
★★★★★

クールなジャケットに象徴されるように、パンキッシュなやんちゃな雰囲気は消えて洗練された品格溢れる4th。M①、②などキーボードやサックス、テクノロジーを加えたことで、スティングのソング・ライティングやバンドのクオリティが映える!

0

白いレガッタ

The Police

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

デビュー作で実力派であることを見せつけ、米国ブレイクにも導いた2nd。「白いレゲエ」と釘打ったものの、代表曲M①など、その多彩なリズム・アレンジはもはやザ・ポリス・サウンドの確立だった。

0

The Return Of The Durutti Column

The Durutti Column

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

初期ファクトリー・レーベルの秘蔵っ子、孤高のギター詩人のヴィニ・ライリーのソロ的ユニットのデビュー作。音響処理による独自の音空間は魔性。自身では「サイレント・パンク」と評す。

0

Learning To Cope With Cowardice

Mark Stewart And The Maffia

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

ザ・ポップ・グループでのケイオスティックなサウンドから、エイドリアン・シャーウッドを迎え深化!ノイズとダブ・ミックスは強烈に攻撃的!

0

To Each

A Certain Ratio

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

クラブ・カルチャー・サイドからの再評価著しいポスト・パンク・ファンク・バンド!ファクトリー・レーベル、マンチェスターの出身らしい暗黒舞踏は絶品にクール!

0

79年の「A Can of Bees」に続く2nd。その後のソロ・ワークでも周知されていくロビン・ヒッチコックの奇才ぶりが発揮される名盤!M①から圧倒的、カルトなサイケデリック・ポップ!

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The Psychedelic Furs

The Psychedelic Furs

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

60年代サイケへの憧れとポストパンク期のシーンへのカウンターの野心を体現するデビュー!バンド名に「サイケデリック」と掲げた意気込みほ伊達じゃなく、混沌のネオ・サイケデリックを代表する佳曲揃いの名盤!

0

A-Z

Colin Newman

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

WIREのコリン・ニューマンのソロ1st。WIREのポップな部分を担っていただけあって、前衛的且つポップなひねくれニュー・ウェーブな時代に映える名盤!

0

Juju [Remastered]

Siouxsie & The Banshees

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

前作の助っ人だった元Magazineのギタリスト、ジョン・マッギオークが正式加入。マッギオークの活躍も印象的にアート・ロックな路線を目指しながらも、パンクスのスリリングさチラリな名盤!

0

Searching For The Young Soul Rebels

Dexy's Midnight Runners

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

バーミンガムのストリート・ヒーローとなったケヴィン・ローランド率いるバンドのデビュー・アルバム。ホーン・セッションバリバリのサウンドと「俺たちはソウルだっ!」と言い放った若き魂の叫びの熱気がここに!

0

リオ

Duran Duran

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

“ニューロマンティック”と呼ばれたムーブメントの火付け役。ルックスでの人気もあったが、楽曲のクオリティの高さが何より今も尚支持される実力の証。人気を博したこの大ヒット作でも、ノンストップ・ミックスかと錯覚するくらい、キャッチーでダンサブル曲がズラリ!

0

カラー・バイ・ナンバーズ

Culture Club

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

ボーイ・ジョージの妖艶なルックスのインパクトを差し置き、楽曲のクオリティがすこぶる高い。日本人にとっても耳馴染みが良い究極のポップスM①で幕開け、カラフルな曲がズラリ続く名盤。

0

Our Favourite Shop

The Style Council

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

傑作のデビュー・アルバムから僅か1年で発表された2nd。より統一感を増した夢心地のメロディたちに反サッチャーへの比喩も乗せたモッズ精神。キラー・トラックM⑮も入って文句の付けようがない!

0

Cafe Bleu

The Style Council

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

ポール・ウェラーのモッズ・スタイルの華々しい変化!THE JAM時代からソングライターとしての才能と意欲を解き放った。芸術の域に達する完璧なデビューアルバムだった!

1

Oranges & Lemons

XTC

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

前作で凝らされ過ぎたのか、原点回帰のまさにディス・イズ・ポップな弾けるバンド・サウンド全快のアルバム。とは言っても初期のニュー・ウェイブ、パンキッシュな姿ではなく、キャリアで研ぎ澄ませた集大成のポップが満載の名盤!

0

Skylarking (Corrected Polarity Edition)

XTC

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

アメリカ受けを狙って確執のレコーディングとなった、プロデューサーにトッド・ラングレンを迎えて制作された8作目。ヒネリを抑えた作風はこれまで以上にかつてのビートルズを連想。浮き彫りになったグッド・メロディとそれに華を添えようとするアレンジは、アンディ先生には不本意かもしれないけど最高の輝きですよ。

0

English Settlement

XTC

4:
☆☆☆☆☆
★★★★★

前作の成功を足掛けに、アンディ先生はさらに“節”を効かせた2枚組(英盤LP当時)の大作を発表。今作はライヴ演奏を想定せずに作った曲ばかりで、多彩に多才であったことを証明!本家ビートルズ ヨロシクなXTC版サージェント・ペパーズと言っても大袈裟じゃない。

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Black Sea

XTC

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

シングルM①②⑩⑬に象徴されるアンディのヒネリが効いたメロディはビートルズ影響云々を忘れて夢中にさせる!人気を決定付けた名盤4th。

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Disintegration

The Cure

5:
☆☆☆☆☆
★★★★★

ダークで幽玄なゴシック・ロックなスタイルに回帰しつつも、楽曲のクオリティがすこぶる高いので全米でもヒット。スタジアム・バンドへと押し上げた最高傑作名高い作品。キャリアを語る上で避けて通るべからず!

0

Head On The Door, The

The Cure

4:
☆☆☆☆☆
★★★★★

ベスト盤と共に、入門盤としてもオススメできるバラエティに富んだ作風。様々なアイデアを肩を凝らさずに具現化を目指した結果からか、各々が煌めきあるポップナンバーに昇華。アルバムとしてのまとまりはさておき、宝箱のような代表曲として多数収まっている。

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(全80件)