メンバーズレビュー一覧

シューマン:交響曲全集 メンデルスゾーン:交響曲第4番&真夏の夜の夢<完全生産限定盤> / ジョージ・セル、他

以前より音場が広がり、奥深さもました。音質も高域がきめ細かく、低域も明瞭になり、たいへん聞きやすくなった。メンデルスゾーンは以前のSACDよりわずかに改善された程度、私の機器ではそう聞こえた。

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ヤダカさんが書いたメンバーズレビュー

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(全11件)

シベリウスはいろいろ聞いてきた。北欧のきびしい自然という言葉で表現されるものが多いが、これは違う。最初の一音から豊かな叙情が表現され、聞いていると懐かしさがこみいるあげてきてシベリウスの心に触れたような気がする。決して咆哮することなく音楽が高揚していく。二十歳代とは思えない指揮ぶりだ。オケもよく鳴っている。今後出てくるCDはすべて買うことになるだろう。

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久しぶりに聞き直してみた。クリーブランドとコンセルトヘボウでは同じ曲でもこんなに違う演奏になるのか。ドボルザークの8番でよくわかるが、クリーブランドはセルの指示通り弾いているが、コンセルトヘボウはセルの指揮を上回るような音楽をしようとしている。まさに生気溢れる演奏になっている。ドボルザークを聞けば指揮者とオケが競い合っている感じがよくわかる。デッカのウイルキンソンの録音もモノラルながら艶があって細部までよくわかる。セルはヨーロッパでの録音の方がおもしろい。

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ブル8は苦手な曲で聞きとおしたことがない。響きを追求するバント、祈るようなシューリヒト、自分の心情を語るチェリ。何回聞いてもどれも途中まで。セルのCDも高弦にまとわりついたヒスノイズのような音に感興がそがれ、途中まで。しかし、今回のリマスターでは雑音も小さくなり、左右いっぱいに広がる音場に各声部が配置され、スコアを見ているような演奏が伸びの良いおとで展開し、ホールで聴いているような感じ。ブルックナーの信仰に関心のない私としては初めて面白く聴いた。

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以前より音場が広がり、奥深さもました。音質も高域がきめ細かく、低域も明瞭になり、たいへん聞きやすくなった。メンデルスゾーンは以前のSACDよりわずかに改善された程度、私の機器ではそう聞こえた。

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演奏から受ける印象が従来とまるで異なる。40番は出色の演奏で、曲に対するイメージが一新される。作曲者の心の中を吹き荒れている嵐が聞こえるようだ。Vnが一糸乱れずクレシェンドしていくところなどは鳥肌が立つ思いだ。41番の終楽章も音が団子になりがちだが、きちんとフガートに聞こえる。リマスターで音が良くなっただけでなく、セルと演奏に対する評価が一変すると思う。

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評論家の吉田秀和氏が大阪でこの曲の実演を聞いて、完璧を追求しながら、なおその上を望んで天に向かって祈っているみたいな姿勢があった、と書いていた。かってはその言葉に共感できなかったが、ここで聞く音楽の流れが最近リマスターされたSACDの精度で演奏されていたのであれば、そのことに十分納得がいく。氏が聞いた演奏を聞くチャンスがあったのに、他のオケのチケット買ってしまったことに、今でも後悔している。

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やや遅めのテンポで一音一音選び抜かれた音色で弾かれており、なんとも品があります。オケがまたソロの音色に合わせて、ゆったりと柔らかい音であわせており、当時このオケが単にうまいだけでなく、音楽的にもすごかったことがわかります。なんとも幸福感に溢れた演奏で、他のCDはお蔵入りです。この値段でこの演奏、宝くじに当たったようなものです。

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聞きなれたベーム、べルリンフィルのモーツアルトが、やや抑制的に歌っているとの感じを受けるほど、ここでの演奏はソロやオケが実によく歌っています。楽しんで演奏しているようですが、ときにはうるさいと思える部分もなきにしもあらずです。ベームも手綱を緩めて楽しんで指揮をしている感じです。録音もソロを強調気味ですが、鮮明です。やはり聞いてみないとわからないものです。

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今までいろんな演奏を聴いてきましたが、はじめて共感できる演奏に出会いました。従来は、その響きとかリズムのおもしろさを強調した演奏が多かったように思いますが、この演奏はそれに加えてよく歌っており、バルトークの内面の歌が聞こえるように思います。

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LPでもCDでも聞いてきたが、高音が強調され賑やかだった感じが耳を澄まして聞く演奏に一変している。ピアノの音が鮮明になり、弦も固い感じがとれ、細かいところまでよく聞き取れる。オケがピアノを取り巻くように奏で、どのパートもよく歌っている。セルが目指していたのはこういう演奏ではなかったか。リマスターは大成功。次はぜひハイドンを。

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