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LIVE ARCHIVAL RECORDINGS VOL.2:J.S.BACH:VIOLIN CONCERTO NO.1 BWV.1041/MOZART:VIOLIN CONCERTO NO.3/CHAUSSON:POEME/SAINT-SAENS:INTRODUCTION AND RONDO CAPRICCIOSO:ZINO VINNIKOV(vn)/ALEXANDER DMITRIYEV(cond)/NIKOLAY RABINOVICH(cond)/LENINGRAD PO
ジノ・ヴィニコフ
これは良い演奏です。アーティストの名前も知らないが、流石ロシア、旧西側の知られざる名演奏家が多くいることを実感させられた。この演奏も艶やかで包み込まれるような活気あるものです。
Verdi: La Traviata / James Conlon, Los Angeles Opera, Renee Fleming, Roland Villazon, Renato Bruson, etc
ロサンゼルス・オペラ管弦楽団、他
フレミングの歌良し、美貌良し、演技良しと三拍子揃った近年稀にみる名盤(ネトレブコより良いと思う)。それにマルタ・ドミンゴの演出がオーソドックスでありながら、実に美しく最近のシュールな演出など比べ物にならない。特に第2幕のフレミングの豪奢な美しさなど視覚的にも超一流のディスクだ。
At The Piano:Art Of Lajos Hernadi
HERNADI
このピアニスト何と言う人かわからないが、超一流であることは間違いない。「悲愴」の出だしからして、知情意の揃ったピアノの流れが素晴らしく、何というピアニストか知っている人にお尋ねしたい。
Brahms: Oeuvres de musique de chambre / Quatuor Vegh
ヴェーグ四重奏団
これは名盤である。音質&演奏ともにクアルテットの方が良い。何か内面から訴えかけてくるものがあり、それが4人の熱い息吹となって聴く者を圧倒する。全盛期のヴェーグ・クワルテットは凄かったんですね。
Mozart: Die Zauberfloete / Arturo Toscanini, VPO, Helge Roswaenge, Jarmila Novotna, etc
アルトゥーロ・トスカニーニ、他
ウラニア盤なので音質は期待していなかったが、予想以上の音質。トスカニーニの指揮が某オペラガイドによると「せかせかして歌手は歌いにくそう。」と書かれていたが、早いのは序曲だけで後はそう早くない(要するにテンポの変化が激しい)。私はノヴォトナ目当てに買ったCDだが、これも予想以上の出来で大変素晴らしい。彼女ほどパミーナの見事な感情表現をする歌手は未だに聴いたことが無い。他の歌手も水準以上。
Verdi: Aida / Capuana, Arena Di Verona O, Berg
CAPUANA/ARENA DI VERONA O/BERG
ジェンチェルの貴重な映像が観れるが画質は悪い。しかし、ジェンチェル、コソット、ベルゴンツィと3人の主役が揃っているので、音を楽しむだけでも一聴の価値がある。特にコソットが素晴らしい。
ベートーヴェン: 交響曲第5番、第6番、第7番、第8番
ヘルマン・シェルヘン
どの演奏もシェルヘンらしいハッタリの効いたもので、叩きつけるような和音、シャープで切れ味の鋭いリズム等、シェルヘンの魅力を味わえる。ただし、ルガノ盤を持っている方は敢えて買うこともないでしょう。爆裂ルガノ盤で十分です。
ベートーヴェン: 交響曲第1番、第2番、第3番、第4番
9番は聴いていないが、なぜシェルヘンのベートーヴェンがLPでもCDでもこれまで入手が困難だったか、理由がわかる気がする。要するにあまり面白くないのだ。4番や8番などスピード感溢れる解釈でそれなりに面白いが、あとは大した感興がなかった。シェルヘンはやはりバッハとマーラーですかね。
J.S.バッハ: 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ
アリーナ・イブラギモヴァ
テクニックも冴えているが、この演奏の良さはそれに止まらないところ。随所に繊細な表現を見せたりしており、全体としてギスギスした演奏どころか、柔らかな味わいを感じさせる。これでもう少しスケールが大きければ★5でした。
Operafest
魅力的なアルバムだと思う。特に圧巻は「カルメン」の終幕の場面。カレーラスとSoffelの熱唱に息を呑む。ほか、ポップの「月の歌」、フレーニの「手紙の場面」など、どれも聴き応え十分。曲に合わせて舞台装置が変わるのも贅沢だ。
Ladies and Gentlemen, Miss R. Fleming
FLEMING
このDVDの価値はあのレコードアカデミー賞を受賞したゲルギエフとのヴェルディの「レクイエム」のセッション録音風景が収められていることだ。わずか10分程度だが「Libera me」でのフレミングの熱唱を聴くことができる。後は大したことは無い。
Helene Grimaud -Living with Wolves
エレーヌ・グリモー
この手のポートレートものとしては素晴らしいDVDと思う。演奏風景を適度に織り交ぜながらグリモーへのインタヴューをしていくという構成だが、英語のまるでわからない私でさえも十分引き付けられた。グリモーのピアノはどんな場合でも人間的なぬくもりが感じられていいですね。
Puccini: Manon Lescaut / Giuseppe Sinopoli, Royal Opera House Covent Garden Orchestra & Chorus, Kiri Te Kanawa, etc
ジュゼッペ・シノーポリ、他
これぞ「マノン・レスコー」のDVDの決定盤。ドミンゴとキリの最高の歌が聴かれる。演出もオーソドックス。これを聴かずして「マノン・レスコー」は語れない。
Verdi: Don Carlo
ヘルベルト・フォン・カラヤン、他
これぞ世紀の名盤。カレーラスはまさに悲劇の主人公として理想的なカルロ。今後、これを超えるカルロは現れまい。他もカプッチルリ、ギャウロフ等これ以上は望めない豪華なキャスト。唯一の欠点は、このミッドプライス・オペラは78年の録音の割には音質がいまいち。
ブラームス: 交響曲全集 / サイモン・ラトル, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 [3HQCD+2DVD]
サイモン・ラトル
楽しみにしていたDVDは音質が良くない。肝心の演奏は、安心して聴かれる安全運転の演奏なので、爆裂ものを期待される方にはやや不満がのこるかも。実はラトルは初めて聴いたが、この程度なの?期待が多きかったせいかやや欲求不満ぎみ。BPOの美音も楽しめ、悪い演奏ではないので、他に期待します。
ブゾーニ: 「ファウスト博士」のための2つの習作 Op.51 - サラバンドとコルテージュ、フランク: 交響詩「プシシェとエロス」、ドヴォルザーク: 交響曲第8番
カルロ・マリア・ジュリーニ、他
この頃のジュリーニの録音は冴えないものが多いが、ライヴとなると逆に名演が多い。これもその一つで、実に気合の入った颯爽とした熱演で聴き手をグイグイ引き込ませる。
リヒテル第11集 - ピアノ協奏曲ライヴ集、パリ1964&1967
スヴャトスラフ・リヒテル、他
竹を割ったような実に豪快な演奏で、どの曲もこれらの曲の面白さとでもいったものがよく表現されている。マゼールの指揮も音楽性豊かで、聴いていて実に楽しいCDだ。
Mozart: Symphony No.38 "Prague", Flute Concerto No.2 K.314; L.Mozart: Trumpet Concerto, etc / Ernest Ansermet, SRO, etc
エルネスト・アンセルメ、他
メインの「プラハ」は骨太でありながら細部まで意匠を凝らし、無理なく音楽が流れ聴き応えがある。一方「グランパルティータ」の方は、どこか田舎臭い無骨な面が感じられる。いづれにせよ、このEROQUENCEのシリーズは、廉価の割りに音質の良いものが多い。期待大。
Archives Bruno Walter:Bruckner:Symphony No.9
ブルーノ・ワルター
ブルックナーは数あるワルターの第9の中でも最高の出来だ。兎に角最初から最後まで、そのド迫力に圧倒される。これこそワルターの真骨頂であり、’50年代の気力の充実を存分に味わえる。これを聴かずしてブル9の演奏は語るなかれ。
Russian Conductors Vol.13 -Samuil Samosud: Mozart: Symphonies No.38 "Prague" K.504, No.40 K.550, Idomeneo Ballet Music K.366 (1950) / All-Union Radio Committee Grand SO
モスクワ放送交響楽団、他
「プラハ」も凄いが、特に40番が素晴らしい。切れ味の鋭い刃で、曲の本質を見事に抉り出している。数ある40番中でも屈指の名演であろう。これだけの指揮者が旧ソ連にいたことはメリク=パシャエフなどもそうだが、もっと彼等のその演奏を紹介して欲しいものだ。入手できるうちに兎に角買っておきましょう。
Walter Conducts Brahms; Ein Deutsches Requiem (in English/3/16/1952), Symphony No.1, Haydn Variations, Schicksalslied (7/10/1947) / Bruno Walter(cond), New York Philharmonic, Nadine Conner(S), Mack Harrell(B), Los Angeles Philharmonic, etc
ブルーノ・ワルター、他
「ドイツ・レクイエム」の第6楽章でワルター爆裂。こんな疾風怒涛のような演奏は聴いたことが無い。ただし、音質がもう少し良ければ。
J.S.Bach: Orchestral Suites and Cantatas -Suites No.2 BWV.1067, No.3 BWV.1068, "'Herr Gott, dich loben wir" BWV.130, etc (1961-68) / Ernest Ansermet(cond), SRO, Elly Ameling(S), etc
スイス・ロマンド管弦楽団、他
アンセルメにバッハ録音があるとは知らなかった。組曲は重厚長大で昨今の古楽器に慣れた耳には異質かも知れないが、私はフル演奏の方が好きです。でも、ここでの最大の聴きものはカンタータ。どの曲も晩年の録音だが、実に生き生きとしていて傾聴に値する。
The Berlin Concert - Waldbuhne Live / Marco Armiliato, Berlin Deutsche Opera Orchestra
マルコ・アルミリアート、他
このヴァルトビューネより翌年のバーデンバーデンのガラの方が気に入っているが、こちらもとても楽しい。ネトレブコの魅力は翌年の方がダンスまで披露していてより魅力的。ドミンゴがとても老けて見えるのが残念だが、彼がいるとどこか音楽が締まって聴こえるからやはり流石。
モニク・ド・ラ・ブルショルリ 第2集
モニク・ドゥ・ラ・ブリュショルリ、他
豪壮無比で強靭な演奏。名前を隠したら女流とは思えないだろう。チャイコンで、聴く者を完全に圧倒するところなど、どこかアルゲリッチを想像させる。こういう熱い演奏にもっと出会いたいものだ。音質はあまり良いとは言えないが、この演奏なら買いでしょう。
ベートーヴェン: 交響曲第9番 Op.125 (フランス語歌唱)
セルゲイ・クーセヴィツキー
実に気合の入った第9だ。フルやクレとはまた違った、しかし、紛れも無くこれは巨匠の演奏だ。私のお気に入りの第9である。ただ、フィナーレの歌詞がフランス語でなければ。これが唯一の欠点。
Vivaldi: Four Seasons/ Fischer,J., Asmf
アントニオ・ヴィヴァルディ、他
近年の「四季」では最も素晴らしい演奏だと思う。奇をてらわず正攻法で、実に見事で純粋な「四季」を聴くことができる。これを聴くとカルミリョーラ盤もヤンセン盤も小手先の小細工を感じる。ユリアの初録音だと思うが、まだ10代でここまで出来るとは凄い。
The Opera Gala -Live from Baden-Baden / Marco Armiliato, SWR Sinfonieorchester Baden-Baden und Freiburg, etc
兎に角オペラ・ガラは楽しくないといけない。4人の若さゆえの熱気にワクワクされるアルバム。前半の「ノルマ」は選曲ミス。ネトレブコには10年早い。でも、レハールでは素足で素晴らしいダンスを披露するなど、後半は盛り上がる。他の歌手も欠点を挙げるのはたやすいが4人の結集した魅力は大きい。それにネトレブコの高音は美しい。
Brahms: Piano Quartet Op.25; Schumann: Fantasiestucke Op.88
マルタ・アルゲリッチ、他
この4人が集まると、とんでもないものが出来上がるんだと実感させられた一枚。最初のアルゲリッチのピアノの出だしから、研ぎ澄まされ、何かが起こる気配でゾクゾクする。後はクレーメルら4人のはじけた演奏に身を任せるのみ。絶対買いです。
チャイコフスキー: ピアノ協奏曲第1番 バレエ組曲《くるみ割り人形》
ACCORD盤がベストだと思うが(シューマンも含めて)、このDG盤もそれに劣らぬ超名演。アルゲリッチは出来不出来が激しいだけにこれは当然座右に置くべきCD。アルゲリッチに煽られたのか、アバドがかなり高揚した指揮をしているのも良い。コンドラシン盤は左程出来が良くないと思う。
Mozart: (Die) Zauberfloete
ヘルベルト・フォン・カラヤン
シュワルツコップ唯一のパミーナ。イタリア語歌唱というハンディはあるが、彼女の魅力が絶大でもう何も言うことは無い。しかし、なぜ正規録音も含めて彼女のパミーナがこれしか残されていないのか実に不思議。とても素晴らしいのに。
Mozart: Don Giovanni (Complete)
パウル・ブライザッハ
往年の名ドン・ジョヴァンニ歌手エツィオ・ピンツァの名唱が、当時のライヴとしては大変良い録音状態で聴ける名盤。同じシリーズで「フィガロ」も歌っており両方揃えて置きたい。個人的にはノヴォトナのドンナ・エルヴィラが気に入っている。
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