Everyone You Hold

Peter Hammill

苦悩の果てに辿り着いた無我の境地。ここには雄叫びを上げるピーターはいない。内省的でありながら、すべての人の悲しみを、慈しみながら暖かく包み込む声。この声だから、なし得た奇跡のアルバム。

Fool's Mate [Remaster]

Peter Hammill

ファーストアルバムにはミュージシャンのすべてが詰まっている。ことに自伝的作品であれば、尚更のこと。ポール・サイモン「ひとりごと」、ニール・ヤング「今宵その夜」、ジョン・レノン「ジョンの魂」、ボブ・ディラン「血の轍」などと並ぶ傑作です。

Elvis Presley

Elvis Presley

すべては、ここから始まった。

フォー・ユア・プレジャー＜初回生産限定盤＞

Roxy Music

作者のブライアンも認める自身のキャリアにおける最高傑作。前期ロキシーの総決算でもあるライブ盤「ｖｉｖａ！」に、三曲も選曲されていることからもその自身のほどが伺える。ロキシーのスタイルとは?と聞かれたら、コレです。

カントリー・ライフ

Roxy Music

音楽より何より物議を醸したジャケットの話題が先行した４作目。前作からの進歩は目覚しく
一曲ごとの完成度は２作目と双璧をなす。バンドの勢いそのままが封印され、暗くも明るい耽美的な作品です。

ストランディッド＜限定盤＞

Roxy Music

イーノが脱退し、フェリーが名実ともフロントマンとなった三作目。ここでロキシーのスタイルは完成。５作目の「サイレン」までこの流れが続く。後のライブでも定番曲となる６～７曲の流れは特に圧巻。

マニフェスト＜初回生産限定盤＞

Roxy Music

ニューロマンティック・ブームが吹き荒れる中、元祖復活宣言を果たしたアルバム。１st
シングル「ダンス・アウェイ」の奇妙な軽さが当時のロキシーの目指していた方向を決定付けている。全部シングルにできるいい曲を作る、それを集めてアルバムにする。後期ロキシーの実験第１作として及第点の出来。

アヴァロン

Roxy Music

もうこれ以上のものない、と言い放つロキシー最後の到達点。クリアなバックの演奏、靄の中から浮かんでくるような篭ったボーカル。それでも水辺にいるような透き通った感触。ホワイト・ソウルの最高傑作の１枚。

ハート・スティル・ビーティング（ライヴ・イン・フランス1982）＜限定盤＞

Roxy Music

既発のミニアルバム「ハイ・ロード」の４曲（２，９，１０，１４）の衝撃は凄い。スタジオとライヴではまるで別のグループかと思うほど。

フレッシュ・アンド・ブラッド

Roxy Music

ロキシー史上初のカヴァー曲から幕を開ける。それまでロキシーではオリジナル、ソロでカヴァーと一線を画していた禁がここで破られた。前作の復活宣言、次回作のスタイル完成に挟まれた過渡期の作品。カヴァー曲もオリジナル曲と違和感なく溶け込んでいる。どんな曲も自分たちが演奏すればロキシー・ロックになる、という自信がアルバム全体に漲り、アルバムからシングルが３曲もカットされたことからも、その自信の程が伺える。

Best Of The Doobies

The Doobie Brothers

残念ながらベストアルバムではない。二人のヴォーカリスト、トムとマイケルのリズムの違いは明らかで３曲目にガクッとテンポが落ちて腰砕けになってしまうのはいただけない。

シルク・ディグリーズ

Boz Scaggs

発売直後から未だに聴き続けている。愛すべきボズの艶やかなヴォーカルと、ＴＯＴＯのメンバーが作り出すしなやかな演奏が理想的に融合している。彼の生涯の最高傑作。

Every Picture Tells a Story

Rod Stewart

ストーンズのギミーシェルターを意識したタイトル曲から哀愁たっぷりの最終曲まで、ロッドの翳りある声が存分に楽しめる。サム・クックとボブ・ディランを自己消化した独自のヴォーカルスタイルを確立した作品でもある。彼とＦａｃｅｓの運命を変えた全米ＮＯ．１曲「マギー・メイ」を収録。ラジオからこのイントロが流れてくるとどんな時でも切なくなる。

ヒッツ!

Boz Scaggs

意味のない企画盤。

The Bride Stripped Bare

Bryan Ferry

最も売れなかった失敗作と酷評されたアルバム。当時の雑誌記事に掲載されていた素っ気無い扱いに対する腹立たしさは今も忘れない。イギリス人の自分がどこまで本場のソウルシンガーに近づけたのか、を明確に証明した曲の数々は聞くほどに味わい深く感動的ですらある。彼のアルバム群では異彩を放ち、拍子抜けする向きもあるかもしれないが、じっくりと聞き込める名盤です。

These Foolish Things [Remastered]

Bryan Ferry、他

ロックグループのヴォーカリストがシンガーとしてデビューすることは今でこそ珍しくもないが、全曲カバーの歌一本で勝負を賭けた勇気は
賞賛に値する。粗を探せばきりがないが、一曲目だけでこのアルバムを買う価値は十分にある。

フランティック

Bryan Ferry

現時点の最新作。昨年のロキシー再結成のライブを体験した折に感じたグル―ヴが見事に再現されている。その貢献者がドラムのポール・トンプソン。参加している曲数は少ないが威力は絶大。久しぶりに喉を絞らずに歌っているフェリーの歌声を聞けることの幸福感は言葉に詰まってしまう。５つ星を付けたい気持ちをぐっとこらえてあえて４つ星。次回作が本番と思っているから。

In Your Mind [Remastered]

Bryan Ferry、他

当時のブルーｱｲドソウルの最高峰作品。内容は分裂していたロキシーミュージックの最新作ともいえるもの。全曲オリジナルで占められていることから、このアルバムに賭けた意気込みが伺える。ロキシーのアルバム「サイレン」に収録された”シー・セル”のパロディーともとれる”トキオ・ジョー”を入れるほどの余裕と自身がひしひしと感じられ、最終曲の”イン・ユア・マインド”まで完成度は高い。

幻想飛行

Boston

ロック界衝撃のデビュー作１０傑に入る名盤。
フェードインから始まる一曲目の１２弦ギターの響きとハイトーンのヴォーカルがラジオから
流れてきたときの衝撃は今も忘れていない。完成度の高さも並みの新人の比ではない。

Boys And Girls

Bryan Ferry、他

「アヴァロン」の儲けをここぞと注ぎ込んだゴージャス盤。勢いに乗ってこれも売れた。大変聞きやすくここから彼の世界に突入していくのもお勧めです。

サンタナ

Santana

ロック衝撃のデビュー作１０傑の一枚。ソウルサクリファイスにサンタナの全てが凝縮されている。

クロスビー，スティルス＆ナッシュ

Crosby, Stills & Nash

ロック衝撃のデビュー作１０傑の一枚。名曲「組曲：青い眼のジュディ」はマッカートニーの「バンド・オン・ザ・ラン」の元ネタ曲。こういう曲を書く人がいなくなったからマッカートニーの曲がつまらなくなってしまった。

ザ・バンド

The Band

ボコボコしたベース音、ドッスンバッタン煩いドラム、聞いたことのないギター音、合ってないコーラスとダミ声のボーカル。ついでにラジカセで録音したようなアットホームな響き。彼ら以外に誰も作り出すことのできない音楽がここにある。

Fools Mate

Peter Hammill

レノンの『ジョンの魂』エルトンの『キャプテンファンタスティック』サイモンの『ひとりごと』ヤングの『アフター・ザ・ゴールドラッシュ』に並ぶ自伝的な魂の告白。

Captain Fantastic & The Brown Dirt Cowboy

Elton John

生涯の最高傑作。最初はとてもとっつきにくいアルバムですが、我慢して３０回聞いてみてください。一曲ごとのメロディーを口ずさめるようになった時、一生付き合えるアルバムになっているはず。

Music From The Big Pink

The Band

これが歴史的な名盤？余りに渋すぎるオープニング曲「怒りの涙」～「ｱｲ・シャル・ビー・リリースト」まで、とても新人のものとは思えぬ重過ぎる出来映え。音が耳に馴染むまでゆうに一年は掛かりました。それから２５年経った今、未だに聞き飽きることがない。時間の流れにも決して風化することのない奇跡のアルバム。

ロック・オブ・エイジズ

The Band

バンド初のライブアルバム。２０年以上の時を経てディランとの共演曲が追加されたのは感動的。

僕の歌は君の歌 +3＜初回限定盤＞

Elton John

一生に一度しか作ることの出来ないアルバム。とてもメロディーがあるとは思えない曲なのに聴くたびに耳に残る「ユア・ソング」はとてつもない名曲。世界中から注目を集める前だからこそ、作ることのできた本当のエルトンの音。

ロック･オブ･ジ･ウェスティーズ +1＜受注限定生産盤＞

Elton John

迷走するエルトン。確かに彼の一面を表したアルバムだが、あくまで一面だけ。彼の真の魅力である動と静の対比がここにはない。

ベリー･ベスト･オブ･エルトン･ジョン

Elton John

一家に一枚。

キー・オブ・ライフ ～Songs in the Key of Life＜初回限定盤＞

Stevie Wonder

音楽を愛するすべての人に聞いていただきたい。発売されたそのときから現在まで、全く色褪せることのない魔法の音楽。

VIVA!ロキシー・ミュージック(ザ・ライヴ・ロキシー・ミュージック・アルバム)＜限定盤＞

Roxy Music

前期ロキシーを総括する最高傑作。クリス・トーマスがつくる音の洪水の音圧に圧倒されます。１と６の出来はスタジオ盤を遥かに凌駕。
特に１はヴァイオリンの音色が美しい。

ライヴ

Roxy Music

名作「Ｓｉｒｅｎ」発売時に敢行したＬＩＶＥ依頼の傑作。ブライアンが懸命に歌っている。
今このグルーブを生み出せた勝因はコンサートのメンバー紹介でブライアンが言っていた通り
「グレイト・ポール・トンプソン」のお蔭。

After The Goldrush

Neil Young

今も色褪せることのない傷ついた硝子玉の心の輝きを音にした名盤。聞きやすさの点でも抜群。聞くたびにギターを手にしたくなる。時を経た少年の歌集「ＬｉｖｅＲｕｓｔ」も必聴。