
マーラー: 交響曲第1番「巨人」<タワーレコード限定> / カルロ・マリア・ジュリーニ、他
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本家 Warner から出ている、国内盤 SACD ハイブリット盤も所有している。それと較べて本盤(タワーレコード企画盤)は、とにかく「 リアル & クリアー 」な音を追求していると思った。例の、第3楽章のコントラバスの旋律も、目をつむって聴くなら同じ空間に自らの体を置いているかのような錯覚にとらわれる。しかし、そのリマスターが時に「やりすぎ」に感じられる場面があるのも事実。全合奏のときの各楽器の聞え方のバランスが、あるいはその反映か部分的にテンポ感が、先行盤と違って聞えることがある。あくまでも私の試聴環境と好みからではあるが、バランスの点で Warner 盤を上位に評価したい。演奏自体は、他のレヴュアーの方がおっしゃるとおり、ジュリーニファンからもこの曲のファンからも多くの支持を集めてきた名録音です。
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ラハティの朝さんが書いたメンバーズレビュー
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本家 Warner から出ている、国内盤 SACD ハイブリット盤も所有している。それと較べて本盤(タワーレコード企画盤)は、とにかく「 リアル & クリアー 」な音を追求していると思った。例の、第3楽章のコントラバスの旋律も、目をつむって聴くなら同じ空間に自らの体を置いているかのような錯覚にとらわれる。しかし、そのリマスターが時に「やりすぎ」に感じられる場面があるのも事実。全合奏のときの各楽器の聞え方のバランスが、あるいはその反映か部分的にテンポ感が、先行盤と違って聞えることがある。あくまでも私の試聴環境と好みからではあるが、バランスの点で Warner 盤を上位に評価したい。演奏自体は、他のレヴュアーの方がおっしゃるとおり、ジュリーニファンからもこの曲のファンからも多くの支持を集めてきた名録音です。
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95年発売の旧盤 (VICC-2168) を持っているが、録音に問題ありでなかなか手が伸びなかった。デジタルリマスタと言いつつ、変に低音が強調されていて中高音域がぼんやりとした音で演奏の表情が掴みにくかった。その点本盤は、「普通に」聴けるようになった(僅かだがSACD層のメリットもあった)。しかし反面、演奏の意図が露骨に見えてしまう部分も出てきた。私は、2000年代以降の彼らの来日公演を聴いてファンになったクチだが、その印象からすると演奏はある程度楽しめたのだが「未熟」も同時に感じる。
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すべてが自然に流れていくかのような演奏。演者の来歴を知らなくとも、これを聴いて「(楽譜の再現を越えて)作曲者自らが頭に浮かんだ楽想をそのまま弾いている」との印象を受ける人が多く出るのでは。旧盤も所有しているが、リマスタリングについては「大成功」とまではいかなかった。元々の録音が、ピアノの直接音よりも空間を捉えた、ややモワつく音であるから改善に限りがあるのは解る。全体的に紗1枚を剥ぎとったようになったものの、曲によっては自由さが失われて伸びやかさに欠ける音に聴こえる。なお、タワーレコードからのリクエストにより、CD-RではなくプレスCDになった点は良い。だがバック・イン・レイ紙は相変わらずインクジェットプリンターからの打ち出しのようだし、ブックレットは通常の印刷としても、紙質等品質はやや劣る。
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先行レヴュアーの方が言及する、旧 CD 盤との音質差はあります。しかしそれは DSD の雰囲気豊かな描写と PCM の力強さといった、 A/D 変換方式の違いの範囲内の差に思われます。旧盤(VDC-5530)には、主旋律の強調等の編集上の脚色を感じます。オケにもう一段の安定を求めたい場面は残るものの、朝比奈の実演で体験した聴く者を励ますような感触が再現されていました(本盤で演奏の全体像がわかる)。
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5番を手元の国内盤と比較。UCGD9035(シングルSACD)は、音像遠く小さい。音量を上げても変化少。本盤も同一音源だろうが、本家盤より音場の広がり楽器の定位に優れる。演奏者と同じ会場で聴いているような自然さもある。UCCD9638(SHM-CD)は演奏に沿う「それらしい」迫力もあるが、本盤の SACD 層を聴いた後では加工臭を感じる。本盤の CD 層も前述の自然な音で、本盤は価値ある発売だ。
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本CD(SICC30315)の製品としての完成度に疑問。なぜか第2楽章だけ極端に音が小さい。再生機のボリューム位置をアナログ時計短針で表すと、他は9時で十分だがここだけ11時半が必要。前作(SICC20002)までこうではなかった。第2楽章基準で再生すると他楽章で煩く、逆では聴こえない楽器も。音造りも前作比で音場感と音色の向上はあるが、本演奏最大の美点である「思い切りの良さ」が感じられなくなった。
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演奏の歴史的価値を考えれば、演奏スタイル云々とは別に持っていたい演奏。国内盤としては久々の発売で、タワーレコードに感謝。しかし減点要素も。まず国内盤なのだから「歌詞・対訳」は付けて欲しかった。次に音質でソロその他の部分は解像度が上がり効果が現れている。だが合唱部分では歪が多くて聴きずらい。実際に聴取した範囲で、私が最善と考えるナクソス盤(復刻はマーク・オーバートソン)に音質で僅かに及ばないのでは?
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国内CDの旧盤(POCL-4544)を聴くと、「新世界より」の第4楽章など、本当に白熱した演奏に聴こえる(「あのウィーン・フィルがよくもここまで」と感嘆する程)。しかし、この再発盤は音が整理され過ぎた結果、「やや冷静な演奏」に聴こえる。個々の楽器の音も聴き分けられる位に分解能が向上しているのは良いのだが、ちょっと残念。時々他盤でも気になるルビジウム・クロック・カッティングの弱点が現れたようだ。
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レーベル主宰者の平林氏が書く「デッカ録音でアナログLP時代の音の輝きがCDで充分に再現されていない例が多い」との指摘は共感できる。しかし本CDではどうだったか。音色の再現がまだ6割程度しか達成されておらず不十分である。復刻ソースが4トラック19センチ・テープとのことだが、状態の良いLPでないとクオリティの点で難しいと感じた。
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