ヴァーツラフ・ノイマンはチェコ・フィルの指揮者として数々の名演を繰り広げ、令名が高いが、1960年代のゲヴァントハウス管弦楽団との演奏が忘れがたい。この「我が祖国」もETERNAのLPを大切に聴いているが、復刻SACDも、全曲が1枚に納まって良好な音質で蘇っている。LPよりも鮮鋭度が増し、反面、高域に癖がなくもないかなと感じるが、鑑賞を左右するものではない。ゲヴァントハウス管弦楽団の響きは素晴らしく、指揮者の曲への共感が乗り移って気迫に満ちた演奏が展開されている。チェコ・フィルとのLPやCDを持っている方々も、是非聴いてみることをお薦めする。