
コンプリートRCAレコーディングズ<完全生産限定盤> / ジュリアード弦楽四重奏団
|
|
ジュリアード弦楽四重奏団のRCA録音の集大成。リビング・ステレオの音質の良さもあって、アグレッシブで生気に溢れた演奏が特徴。例えば59年録音のドビュッシーの弦楽四重奏曲の第2楽章のピチカートの何と迫力あることか。92年録音の同曲演奏(SONY盤)は全体に落ち着いたトーンで、第3楽章の内省的・瞑想的な表現に重心があった。演奏スタイル、解釈の違いを比較するのも一興か。
0
|
商品詳細へ戻る
山恵さんが書いたメンバーズレビュー
|
|
イザベル・ファウストの音楽作りの特徴は、良い意味で硬質で明快なこと。このソナタ全集でも、適度の緊張感の中、音楽の流れに引き込まていき、気が付いたら最後まで聴き終えている、後にベートーヴェンの強いパッション、意志を実感する、という印象。やはり名曲クロイツェル・ソナタが良い。オイストラッフの雄渾さ、幽玄さはないが、即物的・求心的で現代の名演と思う。ライブではこれに熱っぽさが加わる。
0
|
|
|
マルコビッチは当時発売されたLPや来日公演では、活きの良さが印象的であった。またその美貌からアイドル的な人気もあった。改めて聴いてみても溢れんばかりの情熱とたっぷりと歌い上げる叙情性に圧倒される演奏。当時は曲の珍しさからかグラズノフの評判が高かったが、久しぶりに聴いてみて、ブルッフの迫力・集中力にも圧倒された。若いエネルギーは素晴らしいと思わせる名演。
0
|
|
|
率直に言ってこれまで知らなかった団体(ゲヴァントハウスSQは生でも聴いたが)。交響曲なら第5番、四重奏曲ならop.59-3、これが指揮者、四重奏団の資質、実力をはかる曲と日頃思っているので、まず59-3から聴いた。重心の低い確りした響き、内省的な語り口で中期ベートーヴェンの熟慮しつつ未踏の世界に踏み込む力強さを表現していた。字数の制限からここまでとするが、ドイツの伝統を継承した優れた団体との印象。
0
|
|
|
産業革命、市民社会や民族主義勃興の歴史的流れの中で、自立した作曲家として生活していこうとのベートヴェンの意思とその成果物を理解するのに最適のCD。エジンバラの楽譜出版商トムソンの依頼で、新興の市民階層が家族・友人と合奏・合唱して楽しむことを目的に編曲(出版料は3~4ドゥカーテン)。大曲を聴く醍醐味はないが、演奏、録音とも確りしているので、ベートーヴェンの違った世界が楽しめる。
0
|
|
|
透明度の高い室内楽的なアンサンブルで、晩年のマーラーの内面の襞を丁寧に描き切った名演。ワルター、バーンスタインの濃厚な(ユダヤ的な)情念に溢れた表現とは対極にあり、ブロムシュテットの最近の特徴が顕著に表れた演奏。バンベルク交響楽団もその要求に良く応えている。カイルベルト、ケンペ、ヨッフム時代の重厚な響きを知る者にとっては別のオケを聴く感がある。録音も極めて優秀。
0
|
|
|
ジュリアード弦楽四重奏団のRCA録音の集大成。リビング・ステレオの音質の良さもあって、アグレッシブで生気に溢れた演奏が特徴。例えば59年録音のドビュッシーの弦楽四重奏曲の第2楽章のピチカートの何と迫力あることか。92年録音の同曲演奏(SONY盤)は全体に落ち着いたトーンで、第3楽章の内省的・瞑想的な表現に重心があった。演奏スタイル、解釈の違いを比較するのも一興か。
0
|
|
|
ジュリアード弦楽四重奏団の創立70周年を記念して録音されたディスク。ロバート・マンの時代に日比谷公会堂でベートーベン、バルトークを聴いて最高の四重奏団として心に残り、多くのディスクを聴き続けてきた。その頃とはメンバーも変わったが、実に見通しの良い格調の高い演奏で、伝統衰えずの感がした。特に昔から得意のレパートリーであったバルトークの1番は全ての音が有機的に響いて、聴くものに迫ってくる力がある。
0
|
商品詳細へ戻る