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トスカニーニさんが書いたメンバーズレビュー
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このステレオ盤では、モノラル盤の鋭く衝撃的な響きや乾いた響きは影を潜め、その音楽には、膨らみと広がり、柔らかさが大きく加わって、彼特有の力強さも雄大さが大きく増加したものとなった。この演奏自体は十全のものではないが、それでも魅力大である。彼のステレオ盤の音を参考に従来のモノラル盤の音質改善の抜本的な技法を開発して欲しいものである。
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別の社の盤もあるが、こちらの方が音のまとまりが良いように思える。トスカニーニのステレオ盤では、彼のモノラル盤の鋭く衝撃的な響きや乾いた響きは大きく変化、膨らみと広がり、柔らかさが大きく加わって、随分聴き易いものとなっている。彼特有の力強さも雄大さが大きく増加したものとなった。これらを聴くと、モノラル時代の彼の音は何だったのかと思う次第である。
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レイボビッツのベートーヴェン交響曲全集は、楽譜にあるメトロノームテンポに即しているそうだが、速いテンポで流麗かつ明確に演奏され、随所に美しい歌が聴かれる。第9のアダージョなど速いテンポながら実に美しい。この盤はまだ入手していないのだが、説明にある新しいレマスタリングで音質が大きく向上しているのなら是非欲しいものだ。
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初めは響きが薄い感じがして失望した。しかし、久しぶりに聴いてみてびっくり、速いテンポだが、音楽は流麗明快で非常によく歌われている。ドイツ風?の重厚感などには無援だが、その速い歌には名状し難い美しい情感が流れてくる。特に弟9のアダージョ、おそらく一番速い演奏だと思うが、実に美しい。このCDを聞けばベートーヴェンの速度指定は誤りだという話はナンセンスと言えるであろう。
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オーマンディの音楽には時折、華麗だが精神性に劣るなどという出鱈目な評価がされるが、本当は高い技術に裏付けられたオーソドクスで明解正直な音楽だと思う。このベートーヴェンもまさにその通り。特に強く感銘を受けた演奏は7番の交響曲、最初のドーンという響きの序奏部の美しさ、中でも管楽器は素晴らしい。そんな感じは最後の楽章まで続く。偏見なく聴けば美しさという点ではクリュイタンスと双璧をなす演奏ではないか。
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全集のハイブリッド盤よりも良い音を期待して買ったが、期待外れ。杉家氏マスタリングのハイブリッド盤は、初めのドーンという響きからして森閑として深く、全体的にもきめ細かく流麗で、当然響きも深い。このシングル盤はやや腰高の響きでざらついた感じもあり深みに欠ける感じ、ハイブリッド版を聞いた後ではがっかりした。やっぱり優れたマスタリング専門家がやらねば駄目みたい。杉家氏の逝去が惜しまれる。
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従来のCDでは、流麗にして鮮やか、温厚にして雄大といった感じのワルターの演奏ではあったが、幾分緩慢な印象を与える場合もあった。しかし、このSACDでは意外な激しさが表現され、私には文句のなしのモーツァルトとなった。モノラル以前の演奏を懐かしむ人も多いようだが、音の良さ鮮烈さ、このSACDに示されたワルターの新しい姿を聞けば、これで十分。昔のものの捨てがたい味わいにこだわるのはわかるが。
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SACD新シリーズでは、ワルターの思いがけない強いアタックが聞こえて驚いた。そうは言っても、流麗にして色彩やか、そして包容力の大きな彼の音楽の特徴は少しも損なわれてはいない。しかし、ワルターの印象を一新してしまった。ただ、一体、彼の本当の音はどれなかという疑問は残る。何れにしても、モーツァルト、ベートヴェン、ブラームスはこのワルター盤でオーケー。後はトスカニーニのSACD化を望むのみ。
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音の刺々しさや詰まった感じ等の嫌な面が大幅に減少し、奥行と広がりも出てきて、とても良い感じになった。しなやかな歌とリズムが躍動し、初めから終わりまでイタリアの風光に?心が欣喜雀躍して止まらない感じ。これに比べれば、他の演奏は寝ているようなもの。イタリアとトスカニーニはこの盤を聞かずして語るなかれ。フルベンなどほっておいて、トスカニーニのSACD化に力を入れてほしいものだ。
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ステレオ時代のワルターの穏やかだが包容力のある大きな音楽は、厳しい動乱を経験を経てきたワルターの晩年にはふさわしい?と納得していたが、このSACDシリーズで聞くと、思ったより激しい音を出しているのに驚き、新たな感銘を受けた。田園については、あちこちで音がおかしいという非難が出ているが、私には初めて納得できる彼の田園が聞けたと思っている。CD層はSACD層に音の広がりや深み等で劣るように思える。
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ターラ盤第2集にコメントしたように、XRCD盤に比べると、音は落ちるが、聴ける音ではあり、音楽は熱くて流麗、しなやかである。トスカニーニの真髄が聴けるような気がする。望むらくは、このようなトスカニーニの盤をもっと沢山、それもSACD化などの音質改善も進めて出してほしいものだ。
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XRCD盤に比べると、音は落ちるが、聴ける音ではある。しかし、音楽は熱く燃え上がり、しかも流麗にしてしなやかである。トスカニーニの真骨頂はこのような実演にあると言われるが、まさにその言を良しとするような盤である。最近、もう一つのターラ盤やイタリア交響曲のSACD盤など、トスカニーニの素晴らしさを実感させる盤が出始めたのは、嬉しい限りである。
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演奏は問題なし。29、38番は前に出ていたものより格段に音は良くなった。しかし、聞き苦しさは一杯残っている。35番のリハーサル風景はひどい音だが、トスカニーニとNBCの素晴らしさが随所に垣間見える。早いテンポだが、滑らかでいて激しく、そして嫋々たる歌。トスカニーニの高音質化をもっと図って欲しい。イタリア交響曲のSACD盤の音は素晴らしかった。タワーレコードで取り組んでもらいたい。
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この演奏は、彼の演奏としても、ミサソレムニスの演奏としても、ベートーヴェンの管弦楽曲の演奏としても、最高の演奏だと思っている。願わくば、もう廉価版はよいから、クリュイタンスでやられたように、SACÐやXRCD等の技術で高音質を徹底追及したものを提供してほしいものである。
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期待はずれとかいじり過ぎ、なんて意見が出ているようだが、音は随分良くなったように思った。ただし、SACDよりはCDの方が音がすっきり、かつしっかりしていて良いように感じるということ。このCD部分だけにして半額くらいの値にしてくれればありがたかった。演奏はといえば、今更言うまでもない。音楽は若々しく率直流麗に流れ、何もしてないように見えて、優美さと明晰さ、力感を兼備した滋味あふれる名演。
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速いテンポ、硬質で明確な強いタッチで音楽が一気呵成に進む。速くて力強いが流麗、一本調子な単調さはどこにも見られない。英雄、ナポレオン、革命、等という月並みな言葉は不要、音楽そのものに有無をいわせず取り込まれてしまう。以前のCDはオケの音が悪かったが、SACD化して非常に良くなった。32番のソナタも音が改善されてでやっと楽しめるようになった。
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オーマンディは音の華やかさだけが取柄で、精神性の深い?曲には不向きな、まるで大道芸人の如き演奏家として評されることが多かった。しかし、実際は曲の良さを真正面から捕らえ隅々まで美しく鳴らし歌わせた優れた演奏家であった。彼の演奏にはフルベンのような臭い芝居や変な思い入れ等はない。美しい響きの中に曲の音楽的情感が過不足なく聞こえてくる。このブラームスは素晴らしい。特に4番、私の聞いた限りでは一番美しい。
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この四重奏団、モーッアルトのクワルテット共々、素晴らしい。特に、12番の2楽章、14番の4楽章はこれまで聞いてきた中では最高。流麗にして力強さにも過不足なく艶麗憂愁に歌は流れ、願わくば花の下にて春死なん、という心か。このような演奏にも厳しい言葉もあるようで人の心は量り難し。ただ、その12番の2楽章の初めの寂々と歌われる部分に高域のノイズがチリチリと入るのが口惜しい。私の盤だけの欠陥だろうか。
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