スコール、風立ちぬ、パイナップル、ユートピアは特に好んでよく聴く。スコールの中では、サンバの香りが逸品。波の音から始まり、サンバが重なり、そこに彼女の輝くボーカルが乗る、なんと思考を凝らした贅沢な作品なんだろう!風立ちぬでも書いたが、私は彼女のボーカルに集中してふとした発音などに天才っぷりを発見するのを今でも楽しんでいる。このデビューアルバムでもやはりそれを感じる。若松宗雄に衝撃を与えた声、南太平洋のどこまでも開けた明るく眩しい海を想像した、みたいな事を若松さんの著書で書かれていたが、まさにサンバの香りがそれなんでしょう、南太平洋って副題付いてますからね。また、その当時の日本屈指のマスタリング?される方に、ほとんど口を開かない方だそうだが、裸足の季節のマスタリングを依頼した際、この子、売れるね、と言われて嬉しかったと、同じく若松さんの著者の中で紹介されている。そんな事を思いながら聴くと、感慨深いものがある。そう!だから、音をいじっちゃダメなんです、正しいのはレコードで聴くのがベストなんですが、CDだと、初盤の3500円盤なんです。リマスターしていじられた音はそれじゃ無くなっちゃうので。彼女の声は、あまり高音を強めたら魅力が無くなると思ってます。微妙なマスタリングだと思うんだけど。高音を強めると、瑞々しさとか、透明感、ハスキーな部分のクリア感は増しますが、彼女の表現力の宝の部分を欠いちゃうなぁ、と。簡単に言えば、赤いスイートピーの、サビじゃない部分、あそこには、彼女の表現力、感情がむちゃくちゃ散りばめられてる、それが台無しになるって事です。高級なハードで青い珊瑚礁の3500円盤と最新リマスター盤を聴き比べると、熱いむ〜ね〜 聞こえるでしょ〜、から、すは〜だに〜の部分って、声質が変わるのですが、そこをリマスターして高音強めると台無しにしちゃうんですよね。その後に来る、キラキラ〜の表現に度肝を抜かれるし、さん〜ごしょ〜の声質、こんな天才、居ないです。