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プラスティックマンのブレなき〈どうかしてる道〉――ライヴ・レポ付き!

プラスティックマン・ライヴ潜入レポ

連載
Y・ISHIDAのテクノ警察
公開
2010/12/10   23:08
更新
2010/12/10   23:08
テキスト
文/石田靖博

 

WA_FLOOR
Photo by STRO!ROBO

 

ということで、やって来ました、幕張メッセ。初の〈WOMB ADVENTURE〉潜入捜査であったが、過去に潜入した大イヴェントに比べると、何と言うか、リア充率が高いような気が。プラスティックマンのライヴが行われる〈WORLD WIDE AREA〉では、筆者が到着したときにはデトロイト・オリジネイターの一角=カール・クレイグがDJプレイ中。十数年前に初めて観たときは、いかにもクリエイター的で非本職DJなプレイだったが、久々に観たら流石に貫禄のプレイっぷり。ガンガン盛り上げてました。続いては、マイナス軍団のガイザー。正直こんなに踊れるとは思わなかったほど、気合いの入ったファンキー・テクノの洪水。すっかり会場をウォーミングアップさせすぎた深夜2時半、ついにプラスティックマンのライヴがスタート!

まず、それまでのDJブースとLEDスクリーンが撤去され、黒幕に覆われたセットが開帳! 後方に設置されたブースの前には、何と昔のアラビアの王女の寝室のように(勝手なイメージ)、円形の幕状に張られたシースルーLEDスクリーンが! 基本はそのLEDスクリーンに映像が映し出される構成で、リッチー・ホウティンの姿は、映像の合間合間でスクリーン越しにチラ見えする程度である。

 

WA_RICHIE
Photo by STRO!ROBO

 

そして何がスゴいって、完全に映像とサウンドがシンクロしている点。といっても流石はプラスティックマン、そのシンクロも非常に抽象的というか、スネアの音が出ると花火の様に円形の光が灯ったり、サウンドの展開とリンクして映像の展開も激しくなったりと、これは本当に観なければわからない素晴らしさ。このサウンド/映像との複雑な構成も、リッチーがコントロールしたものだったのだろう。それが災いしてか、機材トラブルで途中5分ほどサウンド/映像共にストップしてしまったのは残念だった(しかし、筆者は2~3分経つまでこれは演出の一環で、〈いきなりの真っ暗闇なんて流石リッチー・ホウティンさん!〉とか思っていた)。

演奏されていたのは過去曲だが、あの地味かつ不穏なアシッド・サウンドが映像込みの一大エンターテイメントとして昇華されるなんてリリース当時は夢にも思わなかったわけで、リッチーさんスゴいなと純粋に感心&感動。ライヴも終わりへと差し掛かったとき、ふたたび映像&音が止まったので、〈また機材トラブル?〉と思ったら、何とリッチーがスクリーン裏から表に登場。表に設置した機材を前に、最後は“Spastik”やらまさかのロボットマン“Do Da Doo”などで大いに盛り上げて終了。

一大エンターテイメントだったけど、こんなライヴはプラスティックマンでしかあり得ないと思うし、サウンドの不穏さも健在だった。そこで結論。やはりプラスティックマンの〈どうかしてる〉道は、ライヴでも貫かれていたのだった。以上。

 

PROFILE/石田靖博

クラブにめざめたきっかけは、プライマル・スクリームの91年作『Screamadelica』。その後タワーレコードへ入社し、12年ほどクラ ブ・ミュージックのバイイングを担当。今年秋の大異動によって、現在はある店舗の番長的な立場に。カレー好き。今月のひと言→11月の休載で〈ついに打ち切りか?〉と思っていた数名の警察ファンの皆さん、帰ってきましたよ(オードリー春日の口調で)。〈WOMB ADVENTURE〉は、クルッカーズの容赦ないアゲっぷりも、大沢伸一親分の熱いプレイ(ラストはブース上に立ち上がるほど)も印象的でした。今月の更新は、もう一回ある予定。震えて待て!

 

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