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連載/コラム

第43回 ─ SHOEGAZER

連載: Di(s)ctionary

掲載: 2009年12月09日 18:00

ソース: 『bounce』 316号(2009/11/25)

文/岡村 詩野

さまざまな音楽ジャンルを丁寧に教えてくれる誌上講座が開講! 皆さん、急いでご着席ください!!

I シューゲイザーの成り立ちと特徴


  今回の講義は〈シューゲイザー〉です。シューゲイザーとはどういう音楽か。簡潔に説明するなら、ギターのフィードバック・ノイズや繊細なメロディー、リヴァーヴのかかったヴォーカルなどで作られた、メランコリックかつトリップ感溢れるサウンド、と言えるでしょう。ちなみにネーミングの由来は、足下の靴を見つめるようにうつむきながら演奏する様子からきているんですよ! さて、そんなシューゲイザーの起源を辿ると、80年代前半に活動を開始したUKのバンド、ジーザス・アンド・メリー・チェインやコクトー・ツインズあたりにぶつかります。さらに遡ればヴェルヴェット・アンダーグラウンドや13thフロア・エレヴェイターズといった60年代のバンドが出発点かもしれません。ですが、真の意味でシューゲイザーと呼ばれるバンドは、ハッピー・マンデーズやストーン・ローゼズが知られる80年代後期のマッドチェスター・ムーヴメントの終焉を受けて、90年代初頭に頭角を現してきたバンドたち――マイ・ブラディ・ヴァレンタインやライド、チャプターハウス、スロウダイヴ、ラッシュといった連中になります。彼らを中心にシューゲイザーはUKで一大ムーヴメントとなったんですね。なかでも〈キング・オブ・シューゲイザー〉と呼べるマイ・ブラディ・ヴァレンタインのケヴィン・シールズは、フィードバック・ギターのノイズが美しいと捉えるシューゲイザーを、現代のサイケデリアとする哲学を作品のなかで強く打ち出していました。当時、クリエイションや4ADといったインディー・レーベルに所属するバンドが牽引したこのブームは、多くのフォロワーを生み、その後世界中に飛び火していきます。ここ日本ではVENUS PETERやCOALTAR OF THE DEEPERSといったバンドがその頃に登場しました。


  しかしながらUKのシューゲイザー・バンドの多くは長く続きませんでした。90年代半ば頃にはオアシスやブラーらブリット・ポップ勢の活躍と入れ替わるように解散、活動停止してブームも収束します。ですがそのドラッギーな音世界は、2000年代前後から次世代による新潮流となって再度復権するのです。

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