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第91回 ─ ROSE

第91回 ─ ROSE(2)

連載
Discographic  
公開
2009/06/24   18:00
更新
2009/06/24   18:01
ソース
『bounce』 311号(2009/6/25)
テキスト
文/一ノ木裕之、宮本英夫、ヤング係長

曽我部恵一ランデヴーバンド 『おはよう』 (2007)
メンバーを固定しない、曽我部を中心としたアコースティック形式のバンド。このファースト・アルバムには5名のミュージシャン(+曽我部の娘、ハルコ)が参加し、ジャグ・バンド的なスタイルで叙情的な70'sフォーク・ソングの世界を、見事現代に蘇らせている。*宮本

Cheekbone 『ちぐはぐ』 (2008)
奈良を中心に活動している森内こういちのソロ・ユニットによる、ドローン&音響作品。シューゲイザーとアンビエントとサイケから、甘美さを抜き出して作られたようなドリーミーな感覚が心地良い。徹底して音同士が干渉し合わないサウンドは、ぜひ爆音で聴きたいところだ。*ヤング

冬の踊り子 『映画』 (2008)
美術家、デザイナー、詩人の顔も持つという古賀鈴鳴のプロジェクトによるセカンド・アルバム。日々の泡を言葉少なに語る朴訥とした詩情は絵本のようにファンタスティックだ。それはアシッド・フォーク的な風景も伴って、現実の街と隣り合うパラレルな街に誘う子守唄のよう。*一ノ木

タカハシヨウヘイ 『よあけ』 (2008)
現世とは隔絶した世界へ連れて行ってくれる浮遊感で、すっかり夢見心地に。フィッシュマンズを思わせる瞬間もあるが、いわゆるフォロワーとは別モノ。ライヴをしながら全国各地を巡った経験が、ロード・ムーヴィー的な楽曲に生命力を与えているかのようだ。*ヤング

VARIOUS ARTISTS 『Perfect!』 (2008)
弾き語りからノイズ、クラブ系までに至る幅広い音楽性を持つ東京のインディー・アーティストを集めたコンピ。ROSEが標榜する〈everyday music〉をニュートラルに示したともいうべきそれは、東京の音楽シーン云々の大人な客観では括り切れぬ〈everyday people〉の集まりだ。*一ノ木

ホテルニュートーキョー 『2009 spring/summer』 (2009)
今谷忠弘のインスト・プロジェクトが『ガウディの憂鬱』に続いて放った2作目は、ヴォーカルも交えてラグジュアリーなグルーヴを艶やかに磨き上げた一枚。やるせないメロウネスはスティールパンもあしらう“ペリアンとグレイ”が白眉。*一ノ木

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