L-VOKAL 『FREE』 ユニバーサル(2008)
いわゆる日本語ラップ作品への参加は珍しいDeckstreamだが、ここではダイナミックなピアノ・ループの“ZERO”をプロデュース。〈ジャジー〉というよりは〈ジャズ〉と呼びたいような仕上がりで、力強いタッチに合わせてフロウする主役の疾走感が格好良い。
MAY'S 『KISS~恋におちて...冬~』 キング(2008)
ゲレンデ映えするラヴソングの表題曲……じゃなく、カップリングに収録されたその前のシングル曲“Daydream”のリミックスをDeckstreamが担当。濃い歌声にはこういうファットなビートがよく似合う。
『Far East Project Nas Remix』 STRIDING(2009)
日本人クリエイターによるリミックス企画盤の第2弾で素材はナズ! そんなわけで、前年のコモン編に続いて参加したDeckstreamは“The Flyest”を担当している。将来の良い予行演習にはなったか。
日之内エミ 『ME...』 キング(2008)
m-floファミリー的な縁もある彼女の心機一転作にて、先行シングル“O'kay”を含めた4曲を制作。ネタの早回しがセンティメントを掻き立てる“GOODIE MEMORIES”での正攻法も良いし、奇怪なループを好き勝手(?)に編み上げたような“chocolate”もおもしろい。
TERIYAKI BOYZ 『WORK THAT』 StarTrak/(B)APE SOUNDS(2009)
このシングルのカップリングではバスタ客演曲“ZOCK-ON!”をリミックス。ネプチューンズらしいオリエンタルな変則バウンスを歯切れの良いソリッドなビートへとスッキリ整理し、原曲にはないスピード感をもたらしている。
SPEECH DEFECT 『Happy Hunting』 No Cool Music/ファイル(2009)
日本でも高い人気を誇るスウェーデンの4人組による新作。ピアノ主導のファンキーな“Away With Words”を、Deckstreamのリミックスではフルートの音色が走る開放的な爽快ビーツに模様替え!