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第166回 ─ 4年間の沈黙を経て、SBKの新たなepisodeが始まる……

SBK活動休止中の4年間を振り返りつつ、ニュー・アルバムの完成裏話をメンバーが語る! その1

連載
360°
公開
2008/12/18   22:00
ソース
『bounce』 305号(2008/11/25)
テキスト
文/澤田 大輔

 2003年作『RED FLASH』の発表後、突如、活動を止めたSBK。その理由はどこにあったのか。

  「SBKはビースティ・ボーイズみたいなミクスチャー・バンドから始まって、ブレイクビーツもハウスもテクノも、好きな音楽はなんでもミックスしてきた。そこに自分たちの存在意義を感じてたんです。でも『RED FLASH』を出した時点で、自分たちの持ってたエレメンツをすべて混ぜ切ったんですよ。もう混ぜるものがない、だったら一度止めようと。もちろん、他にもいろんな理由があったし、個人的にはSBK以外にやりたいことが出てきたことも大きいんですけどね」(Shigeo)。

 そしてShigeoは〈他にやりたかった活動〉=moldへとシフトしていく。
▼moldが参加した作品を紹介。

mold 『paradise lost』 BLACK BUDGET(2005)
「歌があるにしろないにしろ、とにかくトラックを作るということを追求したかった」(Shigeo)という欲求が解き放たれた初作で、エレクトロニカ~ブレイクコア~ノイズまでを横断するフリーフォームな作品集。SBKにはなかったダークな音像が印象に残る。

nido 『motion picture soundtrack』 コロムビア(2005)
「とにかく、仲間と楽しんで作ることができた作品ですね」(Shun)という本作は、映画「ギミー・ヘブン」のサントラ。エレクトロニカ~ポスト・ロック的な手法を縦横無尽に駆使しながら、アブストラクトな風景を描出。メンバー各々の本業から離れ、ここでは至極純粋に音と戯れている。


moldが参加したDJ SODEYAMAの2007年作『DUAL』(KASUGA)