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第85回 ─ Libyus

第85回 ─ Libyus(2)

連載
Discographic  
公開
2008/10/09   20:00
ソース
『bounce』 303号(2008/9/25)
テキスト
文/伊藤 禎真、北野 創、出嶌 孝次

RIOW ARAI+NONGENETIC 『RIOW ARAI+NONGENETIC』(2005)
シャドウ・ハンターズのノンジェネティックが率いるUS地下世界のMC軍団と、RIOW ARAIの極太ビートが対決した強力なコラボ・アルバム。これがアメコミのドリーム・マッチそのものとも言える名勝負で、はっきりいってくそドープ!
(北野)

Chimp Beams 『Menina』(2006)
NY在住の日本人エレクトロニック・ダブ・トリオによる2作目。前作『Vibrato』でのダークな音像からは一転して、アコギの調べが心地良いアルバム表題曲のほか、メロディアスでリラックス・ムードでいっぱいの楽曲を数多く収録している。攻めの曲としては4つ打ちの“R2”が白眉か。
(北野)

FORCE OF NATURE 『III』(2006)
笹沼位吉(SLY MONGOOSE)やCutsigh(audio active)といった強力ゲストを招いて、スロウでブギーなコズミック・グルーヴを全編で炸裂させた傑作。ユルくてヌルくて気持ち良くて、しかも延々と踊り続けさせてくれる……これは永久リピート決定でしょう!
(北野)

ANOMALY 『The Long Road』(2006)
生演奏とサンプリング、エレクトロニクスを融合させた叙情的なサウンドが流麗な、シカゴの逸材による秘宝的な2作目。DJシャドウとボーズ・オブ・カナダのイイトコ獲りみたいなズルさはあるが、そんなのどうでもよくなるぐらい完璧な構築美にはため息が出るよ……ハァ。
(北野)

ELIOT LIPP 『City Synthesis』(2007)
エレクトロニカ的な要素も採り入れたサウンドのためか、〈ポスト・プレフューズ73〉と評されることも多いUSの注目株による3作目。実はウェッサイ好きだという彼の、ファンク度数高めなビートは誰が聴いてもノレるはず。珍しくMCを招いたラップ曲もジュラシック5みたいで良い!
(北野)

WOODBLUE 『NORTH SOURCE』(2007)
秋田から登場し、簡素なストリングスやピアノ使いで脚光を浴びた新進の初作。冷涼な空気と温かみを内包した深いトラックが並ぶものの、力強いビートの存在が単なる情緒だけではない熱さをつれてくる。この後はアノマリーのリミックスなども手掛け、一気にレーベルの顔的な存在に。
(出嶌)

DJ DUCT 『BINDWEED』(2007)
上掲の『RIOW ARAI+NONGENETIC』にもターンテーブルで参加していた職人気質なクリエイターのレーベル移籍作。DJ KRUSHの影響が色濃かった過去作よりもシンプルに整理された一本気なビートが快く、INDEN(土俵ORIZIN)やJ・ライヴ、ファット・ジョンらMC陣との絡みも楽しめる。
(出嶌)

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