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第85回 ─ Libyus

連載
Discographic  
公開
2008/10/09   20:00
ソース
『bounce』 303号(2008/9/25)
テキスト
文/伊藤 禎真、北野 創、出嶌 孝次

明確なヴィジョンと審美眼を備え、ブレイクビーツへの愛とこだわりを紹介してきた重要レーベルの歩みを紹介……百聞は一聴に如かず!

 〈Listening is believing by us(百聞は一聴に如かず)〉という言葉を略してLibyus(リバイアス)。2004年に設立されたこのレーベルは、わずか数年でリスナーの信頼を勝ち得ることに成功し、すでに30枚近くのアルバムを世に出している。その多くが、ヒップホップを出発点にして(旧来の意味での)音楽的な耐性も獲得したブレイクビーツ作品だ。代表の竹内方和が90年代から東京のヒップホップ・シーンに深く関わってきたたこともあり、立ち上げ当初からFORCE OF NATUREやファット・ジョンといった大物のリリースが盛んだったものの、ここ数年は日本の新人発掘にも注力し、WOODBLUEやMichitaのような若き匠たちが高い評価を得ているのはご存知のとおり。ヒーリング系のメロディック・ループやジャジー&メロウ景気と繋がりつつ、それらとは一線を画した骨のあるサウンドは、最新コンピ『Listening is Believing vol. 3』で……いや、このページで紹介したどの作品でも堪能できるはずだ。
(出嶌孝次)

S as in Soul. 『S as in Soul.』(2004)
20年以上もの活動歴を誇るヴェテラン、白石隆之によるブレイクビーツ・ユニットが残した唯一のアルバム。デトロイティッシュなテクノ・サウンドも追求してきた彼だけに、浮遊感のあるウワモノ使いはもはや職人技だろう。近未来的なサウンドスケープとタイトなビートが交差する逸品!
(北野)

FORCE OF NATURE 『II』(2004)
東京を代表する黄金DJコンビ、KZAとDJ KENTのふたりが、ディスコ・ダブ~バレアリックの洗礼を受けて辿り着いたのがこの通算2作目。ヒプノティックな立ち上がりのブレイクビーツから、チル・サウンドで桃源郷へと誘う終盤まで、フロアを意識したような流れが楽しめる。グッジョブ!
(北野)

『Listening is Believing』(2004)
〈ブレイクビーツの可能性のさらなる追求〉という理念の下、豪華なメンツが集った初めてのレーベル・コンピ。DEV LARGEの新曲やNujabes×Shing02曲のインスト・ヴァージョンといったトピックを用意しつつ、まだ無名だったOlive Oilらの才能をこの時点で起用しているあたりは流石。
(北野)

FAT JON THE AMPLE PHYSICIAN 『Afterthought』(2004)
ファイヴ・ディーズの主要メンバーとしても活躍する才人が、よりエレクトロニックな感性を携えて帰還した2年ぶりのソロ作。もともとスペイシーな音作りを得意としていた彼だが、本作に溢れている眩いばかりのエレピ&シンセ音は、まるでオーロラの如き美しさ!
(北野)

RIOW ARAI 『Rough Machine』(2004)
ツジコノリコとのコラボもこなす異端派ビート・マエストロが放ったLibyusからの初作で、変幻自在のドラム・プログラミングと狂気のカットアップによっておもちゃ箱をひっくり返したようなグルーヴを叩き出す、目の回るような一枚となっている。しかもビートの太さがハンパない!
(北野)

DEV LARGE THE EYEINHITAE 『KUROFUNE 9000 (BLACK SPACESHIP)』(2005)
ご存知BUDDHA BRANDの旦那が、その黒光りしたセンスを露わにした初のソロ・アルバム。膨大な量のレコードからすくい取られたのであろう漆黒のグルーヴが官能的に寄り添う、全編インストながらも普遍的なソウルを宿した傑作です!
(北野)

enterplay 『water & dust』(2005)
FORCE OF NATUREのDJ KENT、スイスでアームを主宰するロサリオ、ベルリンのヤネック(クアリオン)という3人がスイスに集まって作り上げた異色作。テック&ダビーな質感は海外勢のカラーっぽいが、セッション的だという成り立ちゆえか諸々の要素は見事に一体化。美しいダウンテンポ集だ。
(出嶌)

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