NEWS & COLUMN ニュース/記事

第151回 ─ daisyworld discs & hug columbia

これがホントの〈HOSONO HOUSE〉?

連載
360°
公開
2008/08/07   02:00
更新
2008/08/07   20:51
ソース
『bounce』 301号(2008/7/25)
テキスト
文/村尾 泰郎

 祝・復活! 細野晴臣が主宰するレーベル=daisyworld discsがスタートしたのは、思い起こせば96年。当時そこから紹介されたアーティストは、WORLD STANDARD、gutevolk、高木正勝、アトム・ハートなど、ややエレクトロニカ色が強かったが、その頃は細野自身もsketch showやHAS(Human Audio Sponge)といったユニットを通じて、〈トロニカなもの〉を探っていた時期だった。

 今回は4年ぶりのレーベル再始動となるが、その4年の間にトリビュート盤が2枚(『細野晴臣トリビュートアルバム』『細野晴臣 STRANGE SONG BOOK』)、そして細野の久しぶりの歌ものアルバム『FLYING SAUCER 1947』が登場。そうした流れがレーベル再始動に繋がっていることは、新作レーベル・コンピ『daisy holiday presented by 細野晴臣』を聴けばよくわかる。何しろコンピに参加しているのは、高田漣や青柳拓次、キセル、星野源(SAKEROCK)など、細野トリビュートに参加した新世代アーティストたちで、さらにコシミハルやWORLD STANDARD、テイ・トウワなどその先輩たちも参加。アコースティックでグッド・タイムな音楽を、コントを交えて聴かせるラジオ・ショウ仕立ての演出だ。

 また、細野が80年代後半から2006年にかけて制作したレア音源のコンピ『細野晴臣アーカイヴス vol.1』も同時リリースされている。NHKドラマ「ウォーカーズ」のサントラや〈タイタニック展〉の音楽など出所はいろいろだが、音楽劇「万国津梁」への提供曲“Roochoo Divine”にヴォーカルを入れて新録しているあたりは〈歌に目覚めた最近の細野〉を感じさせたりも。さらに8月にはコシミハルの新作『覗き窓』もリリースされる予定で、新旧さまざまなアーティストが出入りするアットホームな〈HOSONO HOUSE〉として、daisyworld discsは今後も大切な役割を果たしていくに違いない。

▼関連盤を紹介。