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第82回 ─ BACCHANAL 45

第82回 ─ BACCHANAL 45(3)

連載
Discographic  
公開
2008/07/31   22:00
ソース
『bounce』 301号(2008/7/25)
テキスト
文/大石 始、山西 絵美

STEEL LOVE meets HEMO 『TORINITONE』 ビクター(2005)
トリニダード在住のエンジニアであるYOH WATANABEとHEMOが組み、同地の新旧名曲をセレクトしたコンピ。カリプソ~ソカ~スティールパンを揃え、多様な魅力を感じることができる仕組みだ。トリニダードに対するHEMOの愛情もくっきりと。
(大石)

『SOCA ESCAPE』 BACCHANAL 45(2005)
〈ESCAPE〉をトリニダードでリミックスして仕上げられた〈SOCA ESCAPE〉リディムのワンウェイで、トリニダードで制作した初の作品。ブンジ・ガーリンなど現地のトップ・アーティストも参加した、アジア人初のソカ・アルバム! ソカの普及にも繋がった一枚だ。
(大石)

『HEMO+MOOFIRE Presents ESCAPE TV』 BACCHANAL 45(2006)
ジャマイカのダンス教室への潜入レポや2人が敬愛するウィー・ポウ(ストーン・ラヴ)のインタヴュー、キャデラックを招集してのツアー映像などを詰め込んだDVD。現地とがっちりコネクトしてきた彼女たちにしか、この映像は撮れないでしょ。
(山西)

『HEMO+MOOFIRE presents ESCAPE VILLA』 ワーナー(2007)
別掲の〈ON THE BEACH〉に繋がる作品で、今作でもシンギング・メロディー、ゴーストらジャマイカの名シンガー/DJたちがノドを競い合う。歌モノに対する造詣も深い彼女たちの手腕が発揮された、リラクシンなアルバム。
(大石)

『WATCHING U』 BACCHANAL 45(2006)
本ワンウェイで使われているリディムは〈ESCAPE〉同様にレンキーが制作したもので、ポリス“Every Breath You Take”をリサイクルした胸キュン・ポップな仕上がりに。個人的には、ウェイン・ワンダーやKEN-Uといったエロ声シンガーとの相性が抜群だと思うんですが、どう?
(山西)

『HEMO+MOOFIRE Presents MURDA』 ESCAPE 2 DANCEHALL(2007)
5枚目のワンウェイは、ダンスホールを専門に扱うサブ・レーベルより。パーカッシヴなビートとビュンビュン飛びまくるシンセが激アッパーなオケだけあって、SKY DANCE CREWやキャデラックといったダンサーが賑やかにマイクを握る曲がグッド!
(山西)

M'LONIE 『M'Lonie』 ESCAPE 2 DANCEHALL(2008)
MOOFIREの心を鷲掴みにした甘声の女性シンガーによる初作。これまでは踊りモノ中心のラインナップでフロアを攻めていた印象のレーベルが、日本での異常なダンス・ブームに警鐘を鳴らすかのように、本作ではしっとりとしたメロウなミディアムを披露している。
(山西)