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連載/コラム

第28回 ─ GRUNGE

連載: Di(s)ctionary

掲載: 2008年07月10日 22:00

ソース: 『bounce』 300号(2008/6/25)

文/渡辺 貴仁

さまざまな音楽ジャンルを丁寧に教えてくれる誌上講座が開講! 皆さん、急いでご着席ください!!

I グランジの成り立ちと特徴

 いまから〈グランジ〉についての講義を始める。これは近代ロック史を語るうえで欠かせない最重要項目だ。各自予習はできているだろうな。え? まったりお茶する場所のことですよね……って、それはラウンジだ! グランジとは天と地ほどの差があるぞ! まあいい、今日は諸君に〈グランジ〉についてみっちり解説してやるから、ちゃんとついてくるように!! 

 そもそもグランジとは〈薄汚れた〉という意味を持つ〈Grungy〉を語源としたロック・ムーヴメントのこと。US北西部のシアトルに端を発し、80年代末から90年代初頭にかけて瞬く間に音楽シーンを席巻したんだ。コマーシャル化された80'sロックに対するカウンターとして、ヨレヨレのネルシャツに穴の空いたデニム、履き潰したスニーカーに身を包んだバンドが次々と現れたってわけだな。また、ソニック・ユースやピクシーズといった先人たちの活躍によってUSインディー・シーンが活気づいていたことも、ムーヴメントの勃興に繋がった要因として見落としてはいけないぞ!

 さて、クリーンな音が主流だった80年代のロックに対し、グランジ勢の特徴は非常にひずんだ音を鳴らしていたことだ。彼らはロックンロールにパンクやメタル、ハードコアの要素を融合させてロック本来のダイナミズムを取り戻し、その新たな可能性を提示してみせた。次第にこの動きはメジャーをも巻き込んで、カート・コバーン率いるニルヴァーナの91年作『Nevermind』を皮切りに世界中に波及したんだ。彼らこそグランジを象徴する存在だと言えるだろう。

 では、次の項目で実際にグランジ・バンドをチェックする。ラウンジで優雅にお茶してるヒマなんてないぞ!!

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