いまや某レコ屋の名称を剽窃したことすら忘れられるほど、日本のヒップホップ・シーンになくてはならない存在となったダメレコ。その奮闘ぶりはCDのみに収まるものではありません。本文中にもあるイヴェントのソフト化や、プロモ・クリップなどを収めた映像集などのコンスタントなDVDリリースによって、局地的な動きに収束しがちなシーンの状況を映像で確認させてくれるわけですね。さらに、コンピからDVD付きマガジンへと進化を遂げた〈月刊RAP〉シリーズは、自社モノのみならずレジェンドから新人までを分け隔てなく紹介してシーン全体の底上げを図った内容で、ダースレイダーら執筆陣の意識の高さ&下世話さが美しい重要メディアであります。こうした頼もしい動きにも要注目でしょう。