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第77回 ─ Da.Me.Records4周年!!

第77回 ─ Da.Me.Records4周年!!(3)

連載
Discographic  
公開
2008/05/08   23:00
ソース
『bounce』 298号(2008/4/25)
テキスト
文/一ノ木 裕之、稲村 智行、出嶌 孝次

ダースレイダー 『ガレージ男の魂』(2005)
ダースレイダー史上最高にダルダルな鼻歌混じりのラップでクダを巻く一作。食い合わせ無視の闇鍋サウンド、戯言も満載した歌詞など、怪人ぶりを全方位に放射した仕上がりは間違いなく聴き手を選ぶだろうが、オレ的には彼の最高傑作、かつ本質的に彼はこっちの人かと。
(一ノ木)

大和民族 『東京トビドウグ』(2005)
勢いに任せた語りっぷりはダメレコ勢でも一、二を争うインダラと、腰の据わった闊達なラップでバトルでも結果を残しているCUTEのコンビネーションはロック的な音にも有効。ある意味、ダメレコ作中でも極めてストレートなエナジーに導かれたアルバムのひとつだ。
(一ノ木)

COMA-CHI 『DAY BEFORE BLUE』(2006)
女の子ラッパーというと、往々にして男勝りかアイドルのなんちゃって系かの二者択一になりがちな日本で、その間を埋める絶妙のバランスを確保。安定したスキルと共に現れる自然な佇まいで一躍注目を集めた。Jazzy Sportからの新作もそろそろ?
(一ノ木)

KEN THE 390 『プロローグ』(2006)
ダメレコのホープによる記念すべきソロ第1弾! りんご~太郎&KEN THE 390作品の流れを汲み、ジャジーでファンキーなビート上で流麗なフロウを乗せながら、パンチラインをキチッとハメてくるあたりはバトルの賜物か。個性的なMCが集うレーベルのなかでも特に正統派な一枚。
(稲村)

TARO SOUL & KEN THE 390 『FLYING SOUND TRACK』(2006)
歌寄りのスタイルへ大きくシフトしたTAROに、ラップの押し引きを弁えたKENと、各々がスタイルを見極めはじめたデュオ2作目。ポップな洗練へも向かうサウンドが2人を軽やかに後押しして明るいムードを演出。キャリアアップと呼ぶに相応しい一枚。
(一ノ木)

環ROY 『少年モンスター』(2006)
天然ぶりを醸し出す純真さと、それとは裏腹の偽悪的/露悪的なポーズや遊び。それらを結ぶ屈折した人間性が少しばかり他人とは思えないアルバム。黙ってりゃ見た目はもうちょっと可愛いのに……と言いかけたところで、その悪戯っぽさもまたウリかなと。
(一ノ木)

KEN THE 390 『More Life』(2007)
間にはマボロシとのコラボも経験しつつ、メジャー発の『My Life』から数か月で登場したサード・アルバム。なだらかな日常を飾ることなくラップに乗せる術が極められ、シンプルで骨太なビートの伴走も魅力的だ。ALI-KICKに将絢といったRomancrew組との手合わせがなかなかに楽しい。
(出嶌)

Lion's ROCK 『NO'17』(2008)
大阪は吹田出身でトラック制作もこなすラッパー、弱冠21歳のatiusによるファースト・アルバム。ジャジーなセンスを背景とした清潔感溢れるトラックと、ファーサイド~ILMARIの系譜にあたる抜けのいい高音ラップからは、当レーベルの音源にしては珍しく涼しい風が流れてくる。
(一ノ木)