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第10回 ─ ビートと言葉で闘い続けたじゃがたら

第10回 ─ ビートと言葉で闘い続けたじゃがたら(2)

連載
Ho!楽探検 タイムマシーン
公開
2007/10/11   21:00
ソース
『bounce』 291号(2007/9/25)
テキスト
文/ダイサク・ジョビン

タイムマシ~ンに乗って、じゃがたらの代表作を聴きに行こう! 

暗黒大陸じゃがたら 『南蛮渡来』 BMG JAPAN(1982)
その過激さで、当時のロック・シーンに強烈なインパクトを与えた彼らのデビュー作。パンク、ファンク、レゲエがゴッタ煮のノーウェイヴ的サウンドだが、どこかユーモアを漂わせたポップさがあるところもカッコいい。

じゃがたら 『裸の王様』 BMG JAPAN(1987)
アケミが精神疾患から立ち直り、バンドの本格的な活動再開を告げたセカンド・アルバム。長尺曲×4(アフロビート的ファンクが3曲、レゲエ・ナンバーが1曲)で構成されていて、強靱な呪術的/祝祭的グルーヴに頭も身体も持っていかれる。

じゃがたら 『ニセ予言者ども』 BMG JAPAN(1987)
より洗練されたアフロ・ファンクを聴かせる3作目。言葉数が多くなり、ラップも駆使して社会風刺的にメッセージ(警句)を発しまくるアケミの歌が凄まじい。15分にも渡る“都市生活者の夜”のポジティヴな言葉が胸に突き刺さる。

JAGATARA 『それから』 BMG JAPAN(1989)
ボブ・マーリーなどを手掛けたゴドウィン・ロギーがミックス・ダウンを手掛けたメジャー・デビュー作。ヘヴィーなエレクトリック・ファンクから拝金主義を痛烈に批判するレゲエ・ナンバーまで、高い完成度を見せる一枚。