『Tour The U.S.A.』 King/ユニバーサル(1962)
世界初CD化! 歌モノとインストが交互に披露される愉快な内容で、泣き節からリズム主体路線へと転換していく時期のJBを記録した重要作だ。流行のダンス〈マッシュ・ポテト〉を題材に全米の都市名を挙げていくノヴェルティー調の“Mashed Potatoes U.S.A.”のシメで、地元のオーガスタを平気で〈A-G-U-S-T-A〉と間違えてる豪快さが実にJBらしくてカッコイイ。
『I Got You (I Feel Good)』 King/ユニバーサル(1965)
前年の“Out Of Sight”、それをソリッドに発展させた“Papa's Got A Brand New Bag”でイノヴェイターぶりを発揮したJBの次なる発明こそ“I Got You(I Feel Good)”だ。痙攣するギターに打楽器的なホーン、締まりのある演奏……プリンスの“Kiss”を思い出しちゃうよね(逆だって)。他はほとんど既発曲というドンブリ勘定な作りだけど、ジャケはマジで最高よ~。
『Live At The Garden』 King/ユニバーサル(1967)
皆がアポロアポロ言うから(?)無視されてたが、これもライヴ盤の傑作! 〈ビグィギェア~~〉との絶叫で加速する“Bring It Up”とか、〈ウッ!〉と〈ギェ~〉だけで押しまくる“Hip Bag '67”なんか凄絶すぎで、JBがライヴという実験場でファンキー・ソウルを発展させてきたことがよくわかる。随所に挿まれるバラードも効果的だし、こういう世界初CD化こそが快挙なのよ!
『The Popcorn』 King/ユニバーサル(1969)
これも世界初CD化! JB史上屈指の好ジャケだけでOKなんだが、しかも中身も良いのだから言うことナシ(逆だって)。流行のダンスをそのまま曲名にした表題曲を筆頭に、自然とケツがウズウズしちゃうヒップでグルーヴィーなダンス・ナンバーが満載された人気のインスト・アルバムだ。定番ブレイクビーツの“Soul Pride”とかファンキー・ジャズ調もイイ感じ。
『Ain't It Funky』 King/ユニバーサル(1970)
これまた世界初CD化のヒップなインスト集。既存音源から歌をミュートして楽器をオーヴァーダブした急造曲も多いのだが、クソ格好良い新録の表題曲は別格。〈メイシオ、やかましいわ!〉とか〈恥を知れ!〉などとバンド全体に説教しながらグルーヴを手繰り寄せていく工程そのものを曲にしているのも、よく考えると凄い! JB自身のオルガンもピロピロ絶好調だ。