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第5回 ─ ビート・サレンダー

JB生存説を裏付ける証拠物件の数々──今月も時空を超えてドカドカ提出するぜ!

連載
JAMES BROWN IS NOT DEAD
公開
2007/08/16   17:00
ソース
『bounce』 289号(2007/7/25)
テキスト
文/出嶌 孝次

ZOOT MONEY'S BIG ROLL BAND 『Zoot!』 Columbia/Repertoire(1966) ガチなモッズ人気を誇ったハモンド奏者、ズート・マネーと彼のバンドによる超傑作ライヴ盤で、ここではメドレーに“Mashed Potatoes U.S.A.”とJBのカヴァー三昧! 直球なアレンジも自信の表れかもね。ちなみにギターはポリスのアンディ・サマーズ。

THE WHO 『My Generation』 Brunswick/Polydor(1965) いわゆるモッズだったわけじゃないピート・ タウンゼントの嗜好が反映されていたのか、同時代のビート・バンドと比べてもあきらかに白っぽいこの〈マキシマムR&B〉バンドではあるけれど、それでもJBの“I Don't Mind”をカヴァーしているというのは逆に意味ありげだね。

the hair 『Out Of Our Hair -Maximum R&B Remasters-』 Modernity これは待望のリイシューだね。日本屈指のモッドである、あいさとう=the hairが最初期のバンド編成で残した90年作『Out Of Our Hair』に、12インチやライヴ音源を加えたマキシマムな21曲! 杉村ルイの若々しい歌声でJBカヴァー“シンク!”が披露されてるよ。

RANDOLPH 『Lonely Eden』 Still Music/Underground Gallery(2007) デトロイトが生んだマルチなシンガー/クリエイターの初フル・アルバム。作品の全容はP76をチェックしてもらうとして、賑々しく幕開けを飾るファンキーなインスト“Soul Brutha(In Memory Of James Brown)”がJBに捧げられていることは特筆すべきだろう。

GEORGIE FAME 『Rhythm And Blues At The Flamingo』 Columbia/ユニバーサル(1964) 近年もニュー・クール・コレクティヴと合体しているヒップな鍵盤奏者だ。このモッズ箱〈フラミンゴ〉におけるライヴ盤はJB解釈の“Night Train”でクールにスタート! この後には“Papa's Got A Brand New Bag”もカヴァーしてるよ。

THE JAM 『Extras Polydor』 悩めるモッド、ポール・ウェラーが率いたジャムの未発表~レア曲集。徐々に黒い趣味を開陳してきた彼がこの時点で“I Got You(I Feel Good)”のカヴァーに挑戦していたこともここであきらかになった。後にカーリーン・アンダーソンのプロデュースを手掛けるなど、微妙にJBとは縁があるのよ。

MARK RONSON 『Version』 Allido/Arista UK(2007) このジャケもそうだけど、英国育ちだけあって彼のヒップホップ観には独特のモッド・センスがある。ソウル調で主にUKロックの名曲をカヴァーした今作では、現代のJBサウンドを叩き出すダップトーン所属の腕利きが演奏面で大活躍していることに注目してほしいね。

小野リサ 『SOUL & BOSSA』 Dois Irmaos(2007) ちゃんとしたレヴューはP99を読んでもらいたいが、和製ボサノヴァの第一人者によるソウル・カヴァー集だ。スティーヴィー・ワンダーやレイ・チャールズらの名曲と並んで、JBの“I Got You(I Feel Good)”を物憂げに囁きかける。大暴れした後には安らぎも必要だってことだな!

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