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第1回 ─ 〈FUJI ROCK FESTIVAL '07〉予習ディスク・ガイド

第1回 ─ 〈FUJI ROCK FESTIVAL '07〉予習ディスク・ガイド(2)

連載
オレらの 夏 フェス 予習・復習帳 07
公開
2007/07/19   18:00
テキスト
文/bounce.com編集部

7月28日(土)に出演するアーティストの作品を紹介

 ヘッドライナーを務めるのは、四半世紀に渡ってユース・カルチャーを牽引し続ける3人衆、ビースティ・ボーイズ。最新アルバムはバンドによる完全インストでしたが、ステージングは果たして? そして33年ぶりの新作を発表したイギー&ストゥージズが苗場に降臨。結成10周年を迎えたSCAFULL KING、まさかの再結集も見逃せません。夜の〈RED MARQUEE〉には、ジャスティスほか人気エレクトロ勢が揃い踏み。前夜の〈オールナイトフジ〉を凌ぐ大レイヴ大会が勃発!?

BEASTIE BOYS
『THE MIX UP』
Capitol(2007)
〈フジロック〉2日目のトリも決定した彼らの新作は、何とノー・サンプリングにノー・ヴォーカルという完全なインスト作品! マニー・マークやアルフレッド・オルテスら馴染みの顔ぶれを迎え、来日公演でも見せたあのジャムが一枚の作品になっている。いい意味で予想を裏切り続けるカリスマだけに、今作も期待を裏切らない圧倒的なクォリティー! このフル・バンドがGREEN STAGEで演奏するのを想像するだけで鳥肌です! (金 雄大/bounce 2007年07月号掲載)

IGGY & THE STOOGES
『The Weirdness』
Virgin(2007)
事件です! 〈パンクのゴッドファーザー〉ことイギー・ポップ率いるストゥージズが、実に33年ぶりとなる新作を発表! プロデュースを担当したスティーヴ ・アルビニの手腕によってバンドの〈生〉が見事に真空パックされている今作は、ラフでタフ、ダーティーでサヴェージ、そしてデンジャラスでヴァイオレントな〈あの頃〉と不変の原始的カオスが満載! リヴァイヴァル勢が束になっても敵わない、ガレージ・パンクの真髄を見ろ! (渡辺 貴仁/bounce 2007年04月号掲載)

FEIST
『The Reminder』
Polydor(2007)
デビュー作が世界中で大ヒットした彼女のニュー・アルバム。前作に引き続きゴンザレスとルノー・ルタンをプロデューサーに迎えているほか、旧友のモッキーもゲストに召集。モダンでクラシカルなこれまでの印象はそのままに、交流の深いブロークン・ソーシャル・シーンの作品にも似たバンド・サウンドや、声とハンドクラップだけで組み立てた斬新な楽曲も披露しています。ロマンティックな気持ちを味わえる、至福の一枚。(竹内 幹代/bounce 2007年05月号掲載)

THE BIRD AND THE BEE
『The Bird And The Bee』
Blue Note(2007)
名門ブルー・ノートの隠し玉的な存在とも言えるエレクトロニカ・ポップ・ユニットがアルバム・デビュー! ローウェル・ジョージ(リトル・フィート)を父に持つシンガーのイナラ・ジョージとプロデューサー兼マルチ楽器奏者のグレッグ・カースティンから成る2人組で、ドリーミーなメロディーとイナラのフェミニンな歌声をほんわかした空気感が包み込み、聴き心地は何とも温か。プレイしているだけで幸せな気分に……。(青木 正之/bounce 2007年03月号掲載)

!!!
『Myth Takes』
BEAT/WARP(2007)
前作『Louder Up Now』で完成されたクラウト・ロック的グルーヴとJB的ファンクネスの猥雑な融合はさらに遠心力を強めて、よりハードに、よりダビーに、よりセクシャルにトグロ巻き! NYという街の混沌を鮮烈に映し出したこの新作は、トーキング・ヘッズやESGが伝承させた〈都市の民族音楽〉の最新型であり、金字塔である。しかも立派な珍宝を3本(!!!)も勃起させた三つ首塔(by横溝正史)だ。文句ナシ! (北爪 啓之/bounce 2007年03月号掲載)

OMAR A. RODRIGUEZ-LOPEZ
『Se Dice Bisonte,No Bufalo』
BEAT/GSL(2007)
言わずと知れたマーズ・ヴォルタの頭脳、オマー・ロドリゲス・ロペスのソロ3作目。フリーキーで超プログレッシヴなアレンジと、彼にしか成し得ない完璧な構築美によって野蛮な音像が形成されている。今作ではジョン・フルシャンテなど豪華なゲストがサイケデリック・ジャム・サウンドに絡み、さらなる予想不可能な展開を見せてくれます。なお、日本盤のみダモ鈴木をフィーチャーしたシングル付きの2枚組仕様。(大久保 洋二/bounce 2007年06月号掲載)

SCAFULL KING
『SCAFULL KING』
Phalanx(2007)
90年代後半から2000年代初頭にかけて、同系バンドとは一線を画すハイセンスなサウンドでスカコア・シーンを席巻した伝説のバンドが、結成10周年を記念して初のベスト盤をリリース。もちろん全曲リマスタリング済みで、選曲はメンバー自身によるもの。未発表曲“Costello”も収録され、さらには新たに録音されたインタールードなどもあり。未聴のリスナーは絶対にここでチェックすべし! (武井7時22分/bounce 2007年05月号掲載)

SIMIAN MOBILE DISCO
『Attack Decay Sustain Release』
V2(2007)
今夏の〈フジロック〉への参加も決定!! この略称SMDは、クラクソンズやアークティック・モンキーズなど、いまをときめくUKロック・バンドのプロデュースを務めているジェイムズ・フォードがシミアン(バンド)解散後にジェイムズ・ショウと組んだダンス・ユニットで、まさにニュー・レイヴ時代の申し子のような2人組です。キツネ・コンピの常連アーティストでもあるだけに、大きな期待を集めていましたが、これはまさに全曲シングル・カット可能なモンスター・アルバム!! 大ヒット中のシングル“It's My Beat”や“Hustler”など、ブリーピーでアシッドなシンセに破壊力抜群のブレイクが満載。ロッキンな新旧レイヴァーの必携アイテムにつき、先行リリースのミックスCD〈Suck My Deck〉と合わせてどーぞ!! (櫻井 誠/bounce 2007年07月号掲載)

JUSTICE
『†(Closs)』
Because Music(2007)
フレンチ・エレクトロ・シーンのキーパーソン、ペドロ・ウィンターが出会って一週間で契約を決断したという逸材! 待望の初フル・アルバムは、期待どおりのジャスティスらしさが溢れる作品に仕上がっている。グッとくるロマンティックなメロディーや宇宙の果てまで飛ばされそうなスペイシーな感覚、得意のカットアップやエディットで楽曲をとてつもなくファンキーに輝かせるアレンジ力……その才能が惜しみなく注がれた力作! (青木 正之/bounce 2007年06月号掲載)

オーサカ=モノレール
『REALITY FOR THE PEOPLE』
P-Vine(2006)
JBファミリーでも随一の女性シンガーであるマーヴァ・ホイットニーの新作をプロデュースしたり、海外ツアーも好評な彼らのニュー・アルバム。荒々しくも随所に知性を感じさせる中田亮のリーディングが心に突き刺さる表題曲や、鍛え抜かれたリズムにシビレる“QUICK SAND”など、全曲一発録りならではのスリリングなドキドキ感に溢れています。現代に甦らせた、60~70年代当時のファンクがギュッと詰まった傑作! (斉藤 ジョゼ/bounce 2007年01,02月号掲載)