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第121回 ─ アルゼンチン音響派発、ROVO経由、2007年宇宙の旅

第121回 ─ アルゼンチン音響派発、ROVO経由、2007年宇宙の旅(6)

連載
360°
公開
2007/06/07   21:00
ソース
『bounce』 287号(2007/5/25)
テキスト
文/編集部

SANTIAGO VAZQUEZ


サンチャゴ・ヴァスケスは、フラノフと同じく72年ブエノスアイレス生まれの打楽器奏者で、10代からプロのドラマーとして活動する一方、カリフォルニア芸術工科大学で作曲やピアノも学んでいる。即興演奏とアフリカやアラブ、インドなど世界各国の打楽器やリズムに精通。みずから集団即興グループを主宰し、ジャズ、即興音楽を中心としたフェスティヴァルのプロデュースを手掛けるなど、マルチな才能を発揮するアーティストである。初のソロ・アルバム『Raaman』ではユニークな人力ブレイクビーツを披露。今年3月にリリースされた盟友・芳垣安洋とのユニット=Anima Mundi名義でのアルバム『Primer Encuentro』は、日本とアルゼンチンを代表するリズム・マスターによる静謐ながらも芳醇な音世界を追求するコラボレーションとなっている。