ROVO+アルゼンチン音響派

ここ数年着実に続けられてきた交流を経て、2006年に実現した〈ROVO+アルゼンチン音響派〉のジャパン・ツアー。そのファイナルとなる東京キネマ倶楽部でのスペシャル・ライヴを完全収録した『LIVE at Tokyo Cinema Club 7/7 2006』がリリース。2枚のディスクに収められたタイトルのない3つのトラックは、このセッションが完全に即興で行われたことを強く意識させ、異なる文化、音楽的な背景を持つ彼らが祝祭的な音響空間を創作していく様を捉えた貴重なドキュメントとなっている。勝井祐二、山本精一、芳垣安洋らを中心にアルゼンチン音響派のキーパーソンであるカブサッキ、フラノフ、ヴァスケスを迎えたこの日の演奏からは、その場限りのセッションでは決して成し得ない濃密なコミュニケーションを感じることができる。