『夏のぬけがら』 メルダック(1989)
学校では決して学べない、本当に大事なことが詰まった青春時代の教科書的作品。瑞々しい感性によって描かれた、ロマンティックで淡い感傷も伴う、永遠に続くかのような思春期の夏の想い出たち。その限りなく透明に近いブルーの感覚は、それを失いかけている大人の心をも強く震わせるものだ。
『HAPPY SONGS』 メルダック(1991)
センティメンタルな前作に比べ、愛する人と過ごす満ち足りた時間やときめく恋心などハッピーな思いをスケッチしたラヴソングが多い本作は、無駄な力を抜いた軽快なサウンドもあってポジティヴさとパワーが溢れている。気持ち良く晴れ渡った休日の昼下がりのドライヴで聴きたい爽快&快適盤。
『RAW LIFE -Revisited-』 ソニー
リマスタリングによってド迫力サウンドに生まれ変わった92年作が、93年のアコースティック・ライヴ音源+シングル・カップリング曲との2枚組でリイシュー。ド派手なキックとヘヴィーでメタリックなギター・リフをバックにラップをかます冒頭の表題曲から、強情張るワガママなガキのようにヤケクソ気味にシャウトして怒り暴れまくる、反骨精神丸出しの痛快なロック盤。思考を放棄した覇気の無い輩や茶番を繰り返す厚顔無恥な連中が幅を利かす現代にこそ、この強烈な一発が効く!!

『人にはそれぞれ事情がある』 ソニー(1994)
サックスを吹いてシブくジャズるインストから始まる今作は、ソロ3作で培ってきたさまざまな音楽スタイルの総決算的一枚に。不満/満足という二元論から解放されたかのように達観を見せる、大人しく落ち着いたムードの前半収録曲が特に素晴らしい。まさに成熟した、ソロでの完成形(残念ながら現在廃盤)。
『RAW LIVE + 2nd Rated』 ソニー
『RAW LIFE』リリース後のライヴ・ビデオとプロモ・クリップ集が2 in 1で初DVD化。ライヴのほうは『RAW LIVE』収録曲が中心で、目ん玉ひんむいて口を歪めてシャウトしまくるマーシーの鬼気迫るパフォーマンスが、最高にロックしててカッコいい。三宅伸治とのツイン・ギターにもシビれる。
『LIVE Another Summer』 メルダック
『HAPPY SONGS』リリース後に行われたライヴ・ビデオも5月23日に初DVD化が決定。いきなりソロモン・バーク“Everybody Need Some-body To Love”のカヴァーから始まり、『夏のぬけがら』『HAPPY SONGS』収録曲を60'sモッド・マナーでプレイするクールでスマートなマーシーがカッコよすぎ!!