こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

NEWS & COLUMN ニュース/記事

第9回 ─ SWAMP ROCK

第9回 ─ SWAMP ROCK(4)

連載
Di(s)ctionary
公開
2006/12/14   20:00
ソース
『bounce』 282号(2006/11/25)
テキスト
文/桑原 シロー

3. その後の流れと、現在の音楽シーンに見るスワンプ・ロックの影響力

 70年代半ばになると、急速に勢力を衰退させていくスワンプ・ロック。その後、正面切って〈僕たちスワンプをやってます!〉って人にはなかなか出会わないけれど、その音楽からふとスワンプ臭を嗅いでしまうことはよくある。ということで、本講の最後にスワンプを採り入れた最近のミュージシャンを紹介しておきましょう。

 スワンプ・ロックというジャンルは70年代の遺産であるけれども、その遺産を掘り出して〈いま風〉にやっちゃおうと、メンフィスに乗り込んじゃった好き者たちがいました。それがプライマル・スクリーム。94年作『Give Out But Don't Give Up』はストーンズ趣味全開の一枚ですが、プロデューサーにサザン・ソウル/ロック史を語る上で欠かせないトム・ダウドまで招き入れて、泥臭いサウンドをクリエイトしています。まったく好奇心旺盛な連中ですね。お次はモロにザ・バンド・チルドレンなジェブ・ロイ・ニコルズ。デビュー作『Lovers Knot』で聴ける泥臭くて温かいサウンドは、当時のスワンプ・ロックに似た手触りを感じますよ。また、彼はスワンプ系の渋い曲を集めたコンピ〈Country Got Soul〉シリーズの選曲も行っているので、そちらもチェックしてみてください。

 日本のアーティストでいえば、ウルフルズや奥田民生。彼らのサザン志向の強い曲にスワンプ的なものを見つけることもしばしば。どちらも泥臭いものが似合う人たちで、〈沼〉がよく似合う人たちでもありますよね。
▼関連盤を紹介。


ジェブ・ロイ・ニコルズの97年作『Lovers Knot』(Capitol)

NEWS & COLUMNニュース/記事

  • ニュース
  • 連載/コラム
  • メイキングレポート

一覧を見る

一覧を見る

一覧を見る