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第105回 ─ カルシウム不足な奴らが蔓延る現代……社会にはもっとボンサグが必要だ!!

第105回 ─ カルシウム不足な奴らが蔓延る現代……社会にはもっとボンサグが必要だ!!(4)

連載
360°
公開
2006/11/22   20:00
ソース
『bounce』 281号(2006/10/25)
テキスト
文/DGノックアウト&ダレスタ

2000

個人活動が軌道に乗って徐々に不仲を強めていた4人が、再臨を意図した『BTNHRessurection』(Ruthless)も名作だよな~。緊張と弛緩が交互に襲う名曲“Resurrection(Paper, Paper)”やプリンス使いの“Change The World”など幻想的な仕上がりなのはビジーが張り切ったためだろうな。

KRAYZIE BONE 『Thug Mentality 1999』 Mo Thugs/Ruthless(1999)

ボンサグ司令塔のソロ・デビュー作は2枚組の超大作だ。マライア・キャリーらゲストもクソ豪華だが、本人的には憧れのボブ・マーリーの息子たちの参加が嬉しかったそうだ。

『Mo Thugs Family Scriptures Chapter II : Family Reunion』 Mo Thugs/Relativity(1998)

コンピ第2弾。ここで初登場のフェリシアちゃんはレイジーの花嫁になる美女シンガーさ! 他にもサグ・クイーンなどキャラの立った連中が揃ってるね。

BIZZY BONE 『Heaven'z Movie』 Ruthless(1998)

問題児のソロ・デビュー作だな。メンバーの参加はなく、独自の舎弟連中と共にドップリとダークで神々しい世界を聴かせてやがるぜ。ボンサグ史上最高に骨のある名作だぞ!

1997

2枚組が流行ってた時代だけに、大物らしく2枚組に挑んだのがこの『The Art Of War』(Ruthless)だよ。超絶メロディアスな“Look Into My Eyes”などのシングル曲も良いが、2パックと共演した殺伐ソング“Thug Luv”や4人個々のソロ曲など、聴きどころは隅々に用意されてるのさ!!

『Mo Thugs Family-Scriptures』 Mo Thugs/Relativity(1996)

クレイジーとレイジーが設立したレーベルの第1弾コンピ。ピラミッド+コブシというジャケも衝撃だったが、クリーヴランドの無名連中の層の厚さにも驚かされたもんさ。

FLESH-N-BONE 『T.H.U.G.S.』 Mo Thugs/Def Jam(1996)


なぜか契約上は正式メンバーじゃなくなったフレッシュ兄さんが、名門デフ・ジャムから放ったソロ作だ。ディープな流れのなかにランDMCのランも登場してくるぜ。

1995

イージーの死を乗り越えて完成させた初のフル・アルバム『E1999 Eternal』(Ruthless)は世界の歴史に残る名盤に決まってるだろ! 翌年の再リリース盤に収録された涙の全米No.1チューン“Tha Crossroads”を聴けば、いつでも目頭を熱くしたままレイドバックしちまうぜ……。

1994

クリーヴランドからLAに長距離バスでやってきた彼らの初作がこの『Creepin' On Ah Come Up』(Ruthless)だぜ。契約時に不在だったフレッシュン・ボーンは準メンバー扱いなんだが、恩師イージーとの共演“Foe Tha Love Of $”など、EPでも不穏なヴァイブの密度は濃厚だぞ!!