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第8回 ─ GARAGE

第8回 ─ GARAGE(2)

連載
Di(s)ctionary
公開
2006/11/09   23:00
ソース
『bounce』 281号(2006/10/25)
テキスト
文/轟 ひろみ

2. それでは実際に聴いてみよう! その1

VARIOUS ARTISTS 『SALSOUL BEST GROOVES』 ビクター 

  1時間目でも述べたように、ガラージそのものであり、ガラージの元でもあるのがサルソウル音源だ。まずはこの好選曲な最新ベストでグルーヴの真髄を味わってほしいね。ニューヨリカン・ソウルが甦らせた“Runaway”など、いつどこで聴いても興奮できる名曲揃い!

VARIOUS ARTISTS 『Journey Into Paradise : The Larry Levan Story』 Rhino 

  ラリーの名が冠されたコンピはどれも必携だが、これは彼の愛したクラシックや、彼のミックス曲を満載した2枚組の宝物。インナー・ライフ“Ain't No Mountain High Enough(The Garage Version)”なんて、永遠に続いてほしい恍惚のグルーヴですよ!

JOCELYN BROWN 『The Hits』 Incredible 

  インナー・ライフに参加してサルソウルを賑わせ、プレリュードやアリワでも録音経験のあるダンス・ディーヴァの手軽なベスト盤。ソロ・ヒットとなった“Somebody Else's Guy”(84年)はもちろん、トッド・テリーやインコグニート、ニューヨリカン・ソウルへの客演曲も楽しめる。

MASTERS AT WORK 『West End Records The 25th Anniversary Edition Mastermixs』 West End 

  メル・シェレンが76年に設立したウェスト・エンドは、ラリー絡みの音源でも知られるディスコ・レーベル。ここではMAWの記念ミックスを推薦しておこう。なお、メルさんは先日邦訳された「パラダイス・ガラージの時代」の著者でもあるね。

VARIOUS ARTISTS 『Deja Vu Those Nervous Tracks 1991-2003』 Susu 


  90年代のガラージ~ハウス・シーンを牽引したナーヴァスの2枚組アンソロジー。ニューヨリカン・ソウルの超名曲“Nervous Track”からケリ・チャンドラー“Rain”、さらにキム・イングリッシュやバイロン・スティンギリーの名唱まで定番の嵐だ。

DAVID MORALES 『Mix The Vibe "Past Present Future"』 King Street(2003)

  どんどん手管を変えるデヴィさんも、元はフランキー・ナックルズとのデフ・ミックス時代にガラージ・ハウスを体現するひとりだ。キング・ストリート10周年を記念したこのミックスCDで、10年分のNYサウンドを学びながら踊ること!

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