達也パパが教えてくれる、ジャズる娘たちの名演集(規格外) 【A面】
“冬のアルバム”
ジャズ・テイストを盛り込んだ80年代のアイドル・ポップってなかなかお目にかかれないけど、松田聖子はやっぱりやってました。ヒット・シングル“風は秋色”を含む80年のセカンド・アルバム『No-rth Wind』(ソニー)に収められたこの曲は、キュートなジャズ・ボッサ。季節はずれな曲だけどグー。
“謎のボーイフレンド”
女優・藤真利子が84年にリリースしたアルバム『ガラスの植物園』(テイチク)は、フレンチ・ポップのスタンダードに自作の詞を乗せた創作集。フランス・ギャル“Jazz A GoGo”のカヴァーとなるこの曲のほか、ジェーン・バーキン“Da Doo Dah”など、ゲンスブール作品も調理してます。
“輪廻ハイライト”
ナース姿のプロモ・クリップが話題となった椎名林檎のヒット・チューン“本能”(東芝EMI)。99年に発表されたそのシングルのカップリングには、こんなアダルトなジャズ・ナンバーが収められてました。東京事変でカヴァーした“ダイナマイト”など、なにげにジャズがハマる女性ですね、彼女は。
“わかってないじゃない”
モーニング娘。のセカンド、太陽とシスコムーンのファーストと共に、ハロプロ作品における〈1999年の奇蹟〉と呼びたい、タンポポのアルバム『TANPOPO 1』(Zeti-ma)。石黒彩のソロ・ナンバーとなっているこの曲は、スウィンギーでお色気たっぷりのジャズ・チューンですぞ。
“Fly Me To The Moon”
ひと昔前には〈エヴァンゲリオン〉のエンディングでお馴染みとなったジャズ・スタンダードだけど、ここで紹介するのは宇多田ヒカルによるカヴァー。2000年のシングル“Wait & See~リスク~”(東芝EMI)のカップリングとして収録されてます。HIKKIのジャズ物はもっと聴きたいなあ。