天国にいちばん近いグルーヴはここにある? ブラジル音楽のフレイヴァーを爽快に届けるサマー・スイートが世界中から続々と到着していますよ!! うっとりするような風に身を委ねれば、あなたの夏はカナリア色に染まる!!
HELEN CRISTINA 『Helen Cristina』 インパートメント(2006)
イルマの人気コンピ〈Sister Bossa〉の最新作にも楽曲提供している女性シンガーのファースト・アルバム。インディア・アリーにも通じるアコースティック・ソウルな肌触りを基調に、エリス・レジーナ曲をドラムンボッサ仕立てで爽快に突っ走る感性もグー。カレイドスコーピオ人脈の秘蔵っ子です!(佐々木)
SIRIUS B 『Casa Do Sol』 Sirius B(2006)
UK産ブラジリアン・ジャズ界きっての名ボランチ(強引?)、シリウスBの新作はドラムンベースやダブも採り入れ、彼らの出自=ブリストルも意識した仕上がりだ。ビートルズ“Things We Said Today”とミルトン・ナシメント“Vera Cruz”が違和感なく繋がる展開力はまさに一撃必殺のキラーパス!(佐々木)
BEBEL GILBERTO 『Remixed』 Ziriguiboom/Crammed(2005)
ブラジル音楽とクラブ・ミュージックの橋渡し役として、さまざまなシーンで貢献してきたベベウ。『Bebel Gilberto』のリミックス盤となる本作にはDJスピナ、ラテン・プロジェクト、ヤム・フー?などが参加。どれも原曲の持つチルでアンビエントな雰囲気を上手く活かしたプロダクションが光る。(佐々木)
SABRINA MALHEIROS 『Vibrasons』 Far Out(2006)
ヴェノム(ブルーイの息子)のバックアップで登場したサブリナ嬢の楽曲を、クァンティックやニコラ・コンテ、ケニー・ドープ、インコグニート、マックス・コール、アズ・ワンらいかにもな面々が再構築した爽やかなリミックス・アルバム。でも、スピリチュアル・サウスによる“Capoeira Vai”は超ホット!!(仲村)
『Bem Funk -DJ Marlboro』 Som Livre(2005)
日本でも入手が容易なマルボロさんのミックスCD。マルチ-ニョやプリモらMC勢の強烈なアゲっぷりにパーティー・ヴァイブがムンムン。タイトルだけで気温も上がるSDボーイズ“Uh! Uh! Ta Tomando”など、熱くて太くて固くて黒いバイリ・ファンキの真髄!(出嶌)
ANTENA 『Toujours Du Soleil』 Isabelle Powaga(2006)
カヴァー・ヒットさせた〈イパネマの娘〉から25年、イザベルを中心とした久々のアンテナ名義作! ヨーロピアンなアンニュイさでブラジル音楽を透過したような清々しい音像はもちろん健在です。福富幸宏のハウシーな“Love Is To Blame”も涼しい~。(仲村)
『Viva Brasil』 Union Square/Pヴァイン(2006)
グルーポ・バテュークによるフットボール・アンセムをはじめ、フライトロニクスやサブリナ・マルヘイロなど、ほぼ全曲がファー・アウト音源というUK産のコンピ。クロスオーヴァーなトラックと、夏風を浴びた美しい旋律が絡み、イイ意味で聴き流せそうな爽快盤!(仲村)