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第41回 ─ ジミー・スミス・チルドレン

あんな人こんな人もジミー・ラヴァー!? その1

連載
Discographic  
公開
2005/03/31   10:00
更新
2005/04/01   13:56
ソース
『bounce』 263号(2005/3/25)
テキスト
文/石田 英稔、佐藤 ともえ、ダイサク・ジョビン、本橋 卓

BOOKER T & THE MG'S 『Green Onion』 Stax/Atlantic(1962)
永遠の〈モッド・クラシック〉といえるタイトル曲を含むアーシーかつクールなサウンドの名盤。スタイルは違えどソウルフルで黒光りするプレイはジミーと同ベクトル。以降も名門スタックスの屋台骨として数々の名演を支えた。(石田)

LARRY YOUNG 『Unity』 Blue Note(1965)
ソウル・ジャズにそっぽを向いてB-3でのモーダルなアプローチに没入し、〈オルガンのジョン・コルトレーン〉と呼ばれた奇才、ラリー・ヤング。サックスの名手、ジョー・ヘンダーソンらとバッキバキにジャムり合う強面の風貌はまさにオルガン・ギャング!(本橋)

DEODATO 『The Bossa Nova Sessions Vol.2』 Irma(2003)
〈アレンジの魔術師〉ことデオダートも、ジミーからの影響でジャズ・サンバ~ボサノヴァにハモンド・サウンドを大胆に導入。ファンキーかつスタイリッシュにしてエレガントなインスト/ラウンジ・ミュージックを新たに築き上げた。(ジョビン)

JACKIE MITTOO & THE SOUL VENDORS 『Evening Time』 Studio One(1968)
ジャズ、リズム&ブルースからの影響も大きいスカ、ロックステディだが、その創成に大きく関与した彼もジミーからの影響大。ソウルフルなプレイに加え、カリブのゆったりほんわかしたテイストでも楽しませてくれる。(ジョビン)

THE FUNK BROTHERS 『The Best Of Funk Brothers : The Millenium Collection』 Motown パワフルなオルガン・プレイでモータウンにファンクの血を注入したアール・ヴァン・ダイクはスティーヴィー・ワンダーの鍵盤師匠。しかしそれ以前にジミーとの絡みがあったわけで、〈類は友を呼ぶ〉ってやつです。(佐藤)

LONNIE SMITH 『Live At Club Mozambique』 Blue Note(1970)
ルー・ドナルドソンの怪作『Alligator Bogaloo』にも参加していた、イロモノ(?)オルガン奏者によるジャム・バンド・ルーツな熱烈ライヴ盤。マイルス・デイヴィス〈天国への7つの階段〉のドタバタなカヴァーが超おバカ!(本橋)

DEEP PURPLE 『Fireball (Deluxe Edition)』Rhino/Atlantic(1971)
バッハに傾倒し、バロック調のフレーズをソロ・パートの節々に練り込む紫のオルガン魔人=ジョン・ロード。ジミーからの影響も公言してやまない彼が、熱気ムンムンのハモンドで暴走しまくる発火寸前の快作だ。アチッ!(本橋)