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第28回 ─ ボ・ガンボス

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NEW OPUSコラム
公開
2005/02/03   13:00
更新
2005/02/03   18:10
ソース
『bounce』 261号(2004/12/25)
テキスト
文/宮内 健

結成から15年。伝説のバンドの音源&映像作品、そして豪華トリビュート盤が一挙に登場! 


 ニューオーリンズ・ファンクから、ブルース、フォーク、歌謡曲、そして沖縄音楽まで、ロックンロールが持つ底なし沼のような懐の深さを全身全霊で体現していたバンド、ボ・ガンボス。彼らがメジャー・デビューを果たしてから15周年を迎えるのを記念して、関連作品が一挙リリースされることとなった。その目玉といえるのがトリビュート盤『Colla Bo GumBos Vol.1』。まず驚きは豪華&ツボ突きまくりの人選。麗蘭、吾妻光良&ザ・スウィンギング・バッパーズ、ROCK'N'ROLL GYPSIESなど彼らが刺激を受けてきた先輩ミュージシャンから、SOUL FLOWER UNION、渡辺美里、甲本ヒロト、奥田民生、スカパラ、YO-KINGら、まさに同時代を駆け抜けてきた同胞たち、そしてトータス松本、YUKI、Leyona、UAなどボ・ガンボスからの影響を公言してはばからない後進アーティストまで、計20組が参加。1曲につき2組ずつがタッグを組んで、名曲たちをカヴァーしていく好企画なのだ。トータル・プロデュースを元ボ・ガンボスのDr.KyOnが手掛けているだけあって、参加メンバーに対する各楽曲のハマり具合はさすが! ボ・ガンボスのナンバーが持つ普遍性が、優れた音楽家たちによってより引き出された仕上がりといえる。

 そしてそして、今回のリリース群で拍手喝采モノなのが、映像作品の一挙DVD化だ。全7タイトルが2in1(〈解散ライヴ〉を除く)となって低価格にてリリースされる。デビューがビデオ作品だった彼らにとって、映像メディアはもっとも力を注ぎ込んでいた部分といえる。特にデビュー翌年から4年間続けてきたフリー・ライヴ〈HOT HOT GUMBO〉は、ビデオ収録を前提としながらも、毎回趣向を凝らした素晴らしい内容。圧巻はやはり92年の京大西部講堂でのライヴ。トラックの荷台で演奏しながら京都の街を練り歩き、そのまま西部講堂前の広場へ突入。大きな風車と古い講堂の屋根をバックに繰り広げられたパフォーマンスは、彼らの歴史の中でも1、2位を争うほどだ。

 このリリース群をおさらいしてみて痛感するのは、決してボ・ガンボス=どんとではないということ。アクの強いヴォーカル表現や独特の世界観を持つ言葉の魅力が最大限に引き出されたのは、たしかな腕と音楽的語彙に溢れる演奏家が集結したあのバンドがあってこそのものなのだ。解散から10年、どんとの逝去から5年経った今だからこそ、もう一度、ボ・ガンボスの音楽を真正面から楽しんでみてはどうだろうか?

  1月26日にリリースされるボ・ガンボスのトリビュート盤『Colla Bo GumBos Vol.1』(エピック)。なお、DVD『宇宙サウンド/Walkin' to New Orleans』『HOT HOT GUMBO'90/HOT HOT GUMBO'91』『HOT HOT GUMBO'92/HOT HOT GUMBO'93』『タイムボカーン! ボ・ガンボス解散』(すべてエピック)も同時リリース!

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