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第3回 ─ コーネリアス、菊地成孔ら出演者のメッセージも到着! タイ熱狂音楽祭を完全レポート

〈SOI-Music〉出演アーティストから届いたメッセージを一挙紹介!

連載
Enter The A-POP-アジアン・ポップスへの道
公開
2004/11/10   14:00
更新
2004/11/11   18:01
テキスト
文/bounce.com編集部

■小山田圭吾(Cornelius)

 非常に楽しいイベントでした。
 手作りな感じが良かったと思います。

witくんやsliva bustersなど、タイのアーティストのパフォーマンスも、欧米や日本のアーティストと違った新鮮さやエネルギーを感じました。

楽屋で食べたお弁当が異常に辛くて旨かったです。

今後も機会があればぜひ参加してみたいと思っています。

■菊地成孔(Spank Happy)

  ヴォーカリストが急に来れなくなり、とはいえリップシンクのバンドなので(笑)基本的に誰でも良いという利点(笑)を生かし、渡航3日前に代打を決めてバンコクに行きまして、残念なことに、ステージよりもステージ裏のが(ある意味)面白い。という、日本映画みたいな事になってしまいました。日本の音楽が日本の映画に「楽屋の面白さ、本編のつまらなさ」で勝利した輝かしい瞬間。とも言えますけど、屈辱的な勝利ですからね(笑)。

 SOI及び、タイ王国自体。は、共に死ぬほど素晴らしいと思います。短文なので書けませんが、どんな凄い国か。凶暴で、熱狂的で、チャーミングでした。パリやロンドンのように飽きた感がなく、台湾や香港や上海よりもずっとクールでした。面白みのない表現で言えば「今、一番面白い国」でしょう。ムエタイ見て帰ってきて、すぐ相撲見たんですが、日本がいかにのんびりした、何でもお花見みたいな国かという事が解り、そりゃあ鬱病も増えるわなあ。と思いました。皆さん、是非バンコクへ。僕はSOIの為なら何でもやりますよ。本当に。

■シュガー吉永(Buffalo Daughter)

ハロウィーンの夜、しかも日曜、イエ~!
タイと日本のバンドのレア共演、イエ~!
タイのプログレか!? Death of a Salesman、ボーカルの女性がヨーコ・オノやや似で、イエ~!
その因果か(!?)、ショーン・レノンが本田ユカとModern DogのPod君ソロに飛び入り参加して、イエ~!
バックステージに貼ってあったどれかのバンドのセットリストが全部タイ語で書いてあって超クール、イエ~!
アメリカ大統領選直前(注:Buffalo Daughterは10月30日に出演)、ケリー追い風ムードっぽくて気分もいいぜ、イエ~!
オーディエンスも日、タイ、豪、英、米、その他エクレクティック、みんなアンワインドして楽しんでて、イエ~!
ライブ後、外国人のお客さんから「君たちはソニック・ユースとやったことがあるんだって? オー、スゴイデース」と言われて、なんだかわかんないけどそうなのかしら、イエ~!

すっかり楽しみました。久々にホントーに楽しい夜でした。来年はぜひタイへ私たちが乗り込んで、「全部日本語」で書いてあるクールなセットリストを残してきたいと思います。

■Momoko Futon(Futon)

Q1:日本の共演者(Spank Happy Baffalo Daugther)について、どう思われましたか?

スパンクハッピーさんはバンコクに来る日本人のかたから一緒にライブをやるといいよとよくいわれていたのです。それで以前に日本に来たときにbee(注:Futonのメンバー)と一緒にインストア・ライブを見てバンコクのパーティーREHABでもかならず“Physical”とか“Fame”をかけるようになっていたのでREHABにくるひとはみんな大好きです。バッファロードーターさんははじめて今回ライブで観て演奏がうまくて感動しました。またみたいです。

 私は日本を離れて8年くらいなんですが、こんなにすばらしい音楽が日本にあるっていうこと、今回ちょっと誇らしくおもえました。

Q2:タイ・日本・その他の国々で好きなアーティストは?

 タイでは今回もでていたへなちょこロックバンド、サライババスターズ(Saliva Bastards)君たちは最高です。最前列がみんなメンバー元彼のモデルとかタレントの女の子っていう風景もすき。

Q3:日本のファンが活動を知るために、ホームページなどがあれば教えてください。

http://www.xfuton.com(オフィシャルサイト)
http://www.geocities.com/getfuton/main.html(ファンサイト)

Q4:今回のSoi-Musicのようなイベントでの交流についてどう思われますか?

 文化はつくるものではなくてつくられるものだと思う。SOI-Musicも「アジアの音楽の交流」という冠を掲げて作ったみたわけではなくて、こうするしかしかたないほどおもしろいシーンがあって、もうやるしかなかったんだとおもいます。