福岡の芥屋海岸で今年も行われた夏フェス〈SUNSET LIVE〉。ユルく絶好のロケーションと豪華出演陣が愛好者を多数生んでいる名物フェスだ。東京事変、EGO-WRAPPIN'、Dry&Heavy、The Miceteeth、FIREBALL等が熱演を展開した今年もどうやら大盛り上がりだった模様です!!
9月3日(金)1日目
今年で12回目を迎えるという、SUNSET LIVE。毎年少しずつ規模を拡大させ、内容も充実させてきただけに、出演者も、参加する観客も、イヴェントを運営するスタッフも、ショップの人々もヘンに肩の力の入っていない、アットホームなノリがいい塩梅だ。さらに、今年は台風と台風の合間を縫って、おおむね好天にめぐまれたのでとっても快適な3日間を過ごせた。っつうことで、3日間にわたって繰り広げられたさまざまなライヴの模様を、駆け足で紹介していこうと思う。

天神から電車とクルマを乗り継いで芥屋のビーチに到着すると、ジリジリと灼けつく日射しとおだやかな海がお出迎え。長旅の疲れも一気に吹き飛んで、がっつり楽しむぞモードにスイッチオン! 早速メインステージとなるパームステージに向かうと、SOIL&"PIMP"SESSIONSのライヴが終盤に差し掛かっているところだった。残暑厳しい会場を、さらにアツ(苦し?)くさせるドデカい存在感な社長は「コブシあげろ!」と客を煽る。はじめて彼らの演奏を目の当たりにしたのだけれど、こんなに激しいアクトだったとは!

続いてパームステージに登場したのは、勝手にしやがれ。ステージ中央にメンバーが円陣を組み、ドラムス/ヴォーカルの武藤昭平が胸に十字をきって祈りをささげ、演奏がスタート。炎天下のなかでもビシッとスーツでキメた彼らは、その着こなし同様、ビシッと合ったタイトなバンド・サウンドと表裏一体にあるルーディーさを全身から感じさせる。非の打ちどころもないぐらい男っトコ前すぎ! シングルではチバユウスケがヴォーカルをとった“ロミオ”も武藤の歌で新たなヤバさを発見できた。いやー、男惚れッス。
男惚れといえば、次のThe Travellersもそう。今回は盟友・中村達也がドラムを叩くというスペシャルもあって、彼らが奏でるジャイヴ/ジャンプブルースの数々がより一層表情豊かに映え、生々しさを増していた。中盤で展開された、ドラムスとサックスの長尺バトルで興奮はピークに。

Dry & Heavy
そしてそして! この日一番の楽しみだったのがDry & Heavyだ。なんせここ最近の彼らといえば西日本のほうばかりでライヴやってるもんで、久々の生ドラヘビに興奮を隠しきれないワタクシ。ウワサによると、なんでも今年のSUNSETのPAは低音を強化したようで、七尾のドシンと腹に響くドラムスとMASTER PATAの蠢くベースがさらに凄みを増していた。ごっついイイ音出せてダブマスター内田直之もさぞかし楽しんでたことだろう。んで、リクル・マイと井上青が交互に登場するスタイルはいつもながら。マイの“New Creation”と青の“Rumble”“Watch Your Step”で完全にヤラレた。しまいにゃキーボード外池氏の煽りにつられ、ドラヘビでタオル回しちゃいました!


What's love
とっぷり陽も暮れて、パームのトリを飾るのは椎名林檎の新バンド・東京事変。ステージの真ん中には白いグランドピアノが鎮座。そして登場した林檎嬢の刺激的なタンクトップ風衣装に、男子のみならず女子も目が釘付け。先行シングル“群青日和”や間もなく発表されるというアルバムからはもちろん、“幸福論”などソロ時代の楽曲やピンクレディー“UFO”なども織りまぜられ、観客の満足もしっかりと考えられたセットを披露。だけど、ここまでライヴ・バンドの醍醐味みたいなものを実感させてくれる面子が続いていただけに、バンドとしての一体感も掴み切れていないような彼らのステージは、食いたりなさを感じてしまった。 ライヴ終盤に差し掛かるパームステージをあとにして、ビーチステージへ移動すると、トリのWhat's Love?が熱演中。バンド的にはおいしくない(?)出番だが、それでも結構な観客が集まっていて、そのみんなが晴れやかな笑顔で踊っていたのが印象的だった。
▼上記出演アーティストの作品